先日来、暇に任せて往年の名作映画のDVDを買い漁っております。
何しろ通販という便利なものが発達した昨今、クレジット・カードで決済すれば、翌日にはもう届いてしまう。
そんな折、先日久々に鑑賞したのが御存知 「砂の器」 (無論、丹波哲郎・ 加藤剛 ver.) 。
本作に対する記憶が風化しつつも、過去2~3度は見ておりましたから、ハンセン病がテーマであった事、そして泣ける映画であった事は記憶しておりましたが、オーケストラの演奏をバックに、親子してさすらうシーン・その情念には、夫婦してそれはもう盛大に泣き晴らしました。
事件を追いかける警部補に扮した丹波哲郎の一世一代の熱演、そしてどこか「太陽がいっぱい」に於ける美貌の野心家 トム・リプレー (アラン・ドロン)を彷彿とさせる若き日の加藤剛、勿論田舎の巡査役・緒形拳も良かった。
しかしながら、ハンセン(氏)病に苛まれた父親役・加藤嘉渾身の演技が無ければ、あれだけ泣ける映画になったか、或いはハンセン病を考えさせるに至ったかは大いに疑問でしょう。
そこで御聞きしたいのが「砂の器」 に対する感想、次いで洋画・邦画を問わず往年の名作で、お薦めの作品があれば・・、或いはどちらか一方でも。
尚DVDライブラリーを充実させる事が目的である為、誰もが見たであろう有名作が好ましい、私の記憶を呼び起こして頂きたいと存じます。
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
少し忙しくしておりまして・・・質問は承知しておりましたが。
「砂の器」の感想?
日本映画の傑作でしょうね。
私も3~4度ほどは観ているでしょう。
ハンセン病がこの映画のテーマ?
そうでしょうか?
私はハンセン病がテーマの一つでもある、そう言われるのなら、
別に否定はしませんが・・・
ハンセン病は日本ではライの病、あるいはカッタイと呼ばれました。
1980年代に、単に皮膚病に過ぎないと言うことが、
広く世の中に認知されるまでは不治の病でした。
1960年代に松本さんが「砂の器」を発表しますが、
私が読んだ限りでは原作ではハンセン病に殆ど頁をさきませんね。
1960年代のことであれば認識は松本さんをしてその程度でしょう・・・。
この「砂の器」の映画化が1970年代!
殆どの日本人はハンセン病と言う名前は知らないはずです。
まず、当の私がそうでしたから・・・
率直に言わせていただけば、この映画のテーマは人間の「宿命」・・・
それであろうと思っております。
isokenさんは「商船テナシチー」と言うフランス映画は御存知でしょうか?
1930年代、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の古い映画です。
この中に、
「運命は従うものを潮に乗せ拒むものを曳いていく」
演奏は「宿命」でしたか?
あの高揚感は映画ならではでしょうね!
巡礼親子の悲しくも哀れな四季・・・私など人一倍涙もろいですから、
もう・・・泣けて・・・それに被せて丹波哲郎!!
一世一代の熱演!仰るとうりでしょう!!
後にも先にも私は丹波哲郎はあれだけです。(笑)
加藤嘉、渾身の演技?
そうなのですか?
まあisokenさんがそう仰るのならそうなのでしょう。(笑)
感想で長くなりました。
お薦めの作品?
「砂の器」と同じティストの映画と言うことでしょうか?
まあ、isokenさん、ご覧になっているでしょうが、
私の好きな映画と言うことで2~3本挙げてみましょう。
「飢餓海峡」、
私はこのジャンルでは「砂の器」と双璧と思います。
三国連太郎さんの代表作のように言われますが左幸子さんが素晴らしい!
是非、ライブラリーに・・・・
http://wrs.search.yahoo.co.jp/_ylt=A8vY8hWcKCZT7 …
「復讐するは我にあり」
佐木隆三原作の映画化で実話なのですがまことに面白い。
殺人鬼、榎津巌に緒方拳、脇を三国連太郎、小川真由美に清川虹子・・・
みやこ蝶々さんもまだお元気で・・・
面白い話がありましてね、今村昌平さん最初は渥美清さんにオファーしたそう!
渥美さんに「寅さん」のイメージが壊れるとの理由で断られたそうですが、
私は渥美さんは演りたかったろうと思います。
渥美さんの代表作の一本になったろうに・・・そう思うと残念ですね
http://wrs.search.yahoo.co.jp/_ylt=A3xTpnklLSZT9 …
他にもあるのでしょうが「天国と地獄」、これも是非ライブラリーに・・・
URLは必要ありませんでしょう。
洋画はまた機会でもありましたらお話しましょう。
回答ありがとうございます。
お礼が遅くなり、申し訳ありません。
>率直に言わせていただけば、この映画のテーマは人間の「宿命」・・・
>それであろうと思っております。
松本清張氏の原作では、そういう経緯が有りましたか。
小説の発表・映画の製作・ハンセン病の認知、その全てを時系列的に捉えれば、確かに仰る結論に辿り着かざるを得ません、迂闊でした。
映画では、流浪する親子の不幸をデフォルメする狙いがあり、ハンセン病を前面に押し出した、そういう事でしょうか?
>isokenさんは「商船テナシチー」と言うフランス映画は御存知でしょうか?
寡聞にして、存じ上げませんでした。
>それに被せて丹波哲郎!!
>一世一代の熱演!仰るとうりでしょう!!
>後にも先にも私は丹波哲郎はあれだけです。(笑)
私の感じるところも全く同じでして、丹波哲郎とは常に素の自分を前面に押し出し、何かを演じる事が無いといった印象ですが、本作のみは若干違う気がします。
>「飢餓海峡」
実はレンタル・ビデオ屋さんで、過去何度も手が伸びかけましたが、タイトルからして何やら重い気がしまして、まだ観ておりません。
>「復讐するは我にあり」
これも観たのやら観てないのやら、定かではないのですが、小川真由美(でしたか?)の艶かしい肢体だけは、よ~く覚えています。
No.9
- 回答日時:
ご丁寧にアドバイス頂きありがとうございます。
彼は、社内でキスに近い事してきたり(唇はギリギリ触れませんが)、お互いに思いは確かに伝えあったんですが、彼のアプローチの仕方が、いつも無言で見つめて来たり、無言で朝礼の時いつもびっくりするくらいそばにピタッと立ったり、会議でも無言でそばに座ったりするんですが、男なら、そんなコソコソした手段じゃなくて、もっと正々堂々と真っ正面からストレートに話しかけてくれたらいいのに。。と、もどかしさを感じていたんです。。だって、私も自分からベラベラしゃべれるタイプじゃないから。。会話は男性がリードするものでしょう!とか。
でも、isokenさんのご説明を読むと、なるほど、彼があまり、人目につくような、あからさまな言動はできない気持ちも理解できました。。
やってくれない事を不満に思うより、こんな状況や彼の性格など諸々の障壁を乗り越えてでも、彼が私にやってくれている事に、感謝しなきゃいけないですね。。なんだか違う視点で彼の事が見れる気がします。。
百戦錬磨の大先輩のisokenさんのお言葉は、さすがとても説得力がありますね。貴重なアドバイスありがとうございました。
再度の回答ありがとうございます。
文章を拝見する限り、結構あからさまなアプローチだと思いますが・・。
余談になりますが、結婚後の私は、社内の女性を畑のかぼちゃと思う事にしておりました。
そりゃ美人も沢山おりました、過去気になる女性と男女の仲になる可能性が皆無であったかといえば嘘になりますが、人も羨むステイタスと報酬、その全てをふいにするリスクを冒す勇気はとてもとても・・。
haiji さんも、恋多き女性であられるようですが、火遊びの手前、バーチャルリアリティの世界で留め置かれては如何でしょうか、老婆心ながら・・。
No.6
- 回答日時:
こんにちは、追加です。
この映画はDVDでも発売していますが、とても良かったです。
随分前に劇場で見た作品ですが感動します。
館内のお客さんがみんなすすり泣いていました、勿論私もです。
ラストコンサート
http://www.tsutaya.co.jp/works/10035447.html
度々お付き合い頂きまして、誠にありがとうございます。
>ラストコンサート
添付資料と映像を拝見しましたが、よさげな映画ですね。
近い内にDVDを購入したいと思います。
No.5
- 回答日時:
松本さんの作品には、他の作家の作品に於ける設定の不自然さ(一種の「ご都合主義」など)は殆どないのですが、「砂の器」では、私見では、「この設定は、どうかな・・・」と思われる所がありますね。
それは、天才作曲家・和賀英良が恩人である警察官(緒方 拳)を殺害する、という設定です。
少なくとも、「砂の器」に見られる描写では、和賀は、それほど、悪い人間ではありません。
それなのに、恩人を殺害するほどの人間にしてしまっています。
僕は、この設定には、「ちょっと」首を傾げます。
まぁ、「絶対的に、受け容れられない」ということではありませんが・・・。
参考までに・・・。
■僕がお薦めの推理小説作品
◇点と線
◇ゼロの焦点
いずれも、松本清張の初期の名作です。
観て損になることはない、傑作です。
【蛇足】
日本の推理小説の「ご都合主義」には、うんざりしています。
具体的には、「追う側(捜査する側)と追われる側(容疑者・犯人)の関係が近すぎることです。
東京という、世界的な大都会で起きた事件なのに、「捜査の過程で浮かんだ容疑者は、友人」とか・・・。
人口数百人の寒村で起きたかのような設定をしているマヌケが、多過ぎます。
その点、松本さんには、そのような「ご都合主義」は、まず、ないですね。
回答ありがとうございます。
お礼が遅くなり、申し訳ありません。
>僕は、この設定には、「ちょっと」首を傾げます。
戸籍を改竄し別人に成りすましはしたが、その事の露見が殺人に結び付くというのは少々不自然でしょうね、仮に彼の父親がハンセン病であるとしても・・、私もそう思います。
但しそれは、彼のステイタスが一般庶民と同レベルにある場合。
一方に於いて、和賀英良の様に社会の底辺から成り上がり、更に上を目指そうとする上昇志向が強い人物にとって、自らの出生の秘密全てを知る巡査の出現は、築き上げた全てのステイタス・名声の喪失を意味するものであって、充分に殺人の動機付けになるのでは・・、そうも考えます。
>◇点と線
>◇ゼロの焦点
恐らく両方読んでいるはずですが、その全てが忘却の彼方、再チャレンジしてみます。
No.4
- 回答日時:
すみません、砂の器は見ていないんですが、松本清張は母の書庫にたくさんあったので馴染みがあるし、ハンセン病患者には共感するものがあるので、機会があれば見てみたいです。
往年の名作というと、昔の映画ですよねー。。あんまり昔の映画も邦画も見ないのですが、高倉健の幸せの黄色いハンカチなんてどうでしょう?この映画の高倉健は、かっこいいですよね~。。無口な渋い男そのもので。最近はあまりこういうタイプの男性いないですよね。いても、私、どう付き合ったらいいか、わからないです(>_<) 私の旦那さんは明るくて話術の天才で、私はお姫様みたいになーんにもしなくても、手取り足取りなんでもサービスしてくれて、そういうのにすっかり慣れているから。。でも、会社の好きな先輩は、無口で渋くてクールでちょっと気難しくて怖い雰囲気。全く違うタイプで、今時珍しい、高倉健みたいな人なんです。。私に好意を持ってくれているのは、確かなんですが、話しにくいし、どう接したらいいかわからなくて(>_<) こういうタイプは、あまり言葉を多く語る必要無いんですかね?心と心で、空気感で、通じ合うものが持てれば。。? ましてや社内だけのプラトニックな関係だし。 なんだか恋愛相談みたいになってすみません(^_^;)
回答ありがとうございます。
お礼が遅くなり、申し訳ありません。
>高倉健の幸せの黄色いハンカチなんてどうでしょう?
>この映画の高倉健は、かっこいいですよね~。。
「幸せの黄色いハンカチ」は文句無しの名作ですよね、そして健さんといえば同性ですら惚れるまあ数少ない俳優さん、勿論私も大が付くファンです。
ただ実際のお付き合いとなると、男の私ですらどう接したらよいか想像が付かない。
確かシンガーの柳ジョージだったと記憶しておりますが、コンサートがはねた彼の楽屋に、観ておられた健さんが挨拶に来られたとかで、興奮でパニックに陥いり、どうしてよいか分からなかったそうです。
それはそうでしょう、何しろ相手は天下の高倉健、ただ彼にはこの種の逸話が少なくない、生きて行く上での基本線が少しばかり常人とは異なっておられるのでしょう。
>なんだか恋愛相談みたいになってすみません(^_^;)
ああ、全然構いませんよ。
少しばかり思ったのですが、ひょっとしたら件の先輩さんは、貴女が持たれている先入観とは全く違ったタイプの男性であるのかも知れない。
つまり社内恋愛の露見に於いて、男性が蒙るであろうマイナスの対価が大きい事を彼が熟知しており、例えば haiji さんに好意を寄せる自分を厳しく律している為、貴女には無口でクールそして気難しく見えるといった可能性は否定出来ないでしょう。
まあ私の様に同じ企業に30年も在職しておりますと、社内不倫の顛末は色々と見てきました。
前途洋々と誰もが疑わなかったエリート社員が、美人社員に手を出したばかりに、退職を余儀なくされたとの話は、それこそ枚挙に暇がないほどです。
そもそもこの私にして、会社の女性とどうにかなった事、そして手を出そうと考えた事は一度もありません。
クレバーな男性であれば尚の事でしょう、haiji さんが魅力的であればあるほど、その態度が頑なになるのかも知れませんよ。
No.3
- 回答日時:
砂の器、特に後半の回想シーンがクライマックスでしたね。
涙を誘う場面が多く有りました。ある映画評論家が説明していました。このクライマックスでは、日本人の心と言うか魂をかきえぐるような構成です。「浄瑠璃」と同じ構成で、登場人物(加藤嘉・緒方拳・子役の少年、他)が、「人形」で、丹波哲郎(刑事)が説明をする「義太夫」で、バックに流れるオーケストラが「三味線」にあたるのです、と。「なるほどな」と思いました。>おすすめの作品。
「小津安二郎」監督の東京物語です。約60年前に作られましたが「家族とはなんなのか?」「女性の社会進出」「老人問題」と言う永遠のテーマが、現在でも通用します。昨年、山田洋次監督で「東京家族」でリメークされました。
回答ありがとうございます。
お礼が遅くなり、申し訳ありませんでした。
>ある映画評論家が説明していました。このクライマックスでは、日本人の心と言うか魂をかきえぐるような構成です。「浄瑠璃」と同じ構成で、登場人物(加藤嘉・緒方拳・子役の少年、他)が、「人形」で、丹波哲郎(刑事)が説明をする「義太夫」で、バックに流れるオーケストラが「三味線」にあたるのです、と。「なるほどな」と思いました。
なるほど、納得の説明ですね。
>「小津安二郎」監督の東京物語です。
実は当作のDVDは随分前に購入しまして、3~4年私のライブラリーに眠っております。
そろそろ観なければと思ってはいるのですが・・。
No.2
- 回答日時:
連投ありがとうございます。
>八甲田山
日本映画史に燦然と輝く名作である事は存じておりますが、何故か未だ観ておりません。
近々観てみたい映画の、筆頭候補ではありますが・・。
No.1
- 回答日時:
おはようございます。
私自身本を買って来て引き込まれるように読破した作品です。
その後映画を劇場で見て、あるシーンになるともう号泣して見ていました。
ご覧になった中にあるのですが、親子で放浪の旅に出るシーンです。
音楽も勿論ですが、あの親子の切なる思いを演じながら
ハンセン病というある意味隔離された世界で生きねばならない
本を読んでいてとても考えさせられたものです。
映画そのものも素晴らしいの一言です。
勝手にお薦めの作品です。
わが谷は緑なりき
http://movie.walkerplus.com/mv9974/
二十四の瞳
http://movie.walkerplus.com/mv23946/
回答ありがとうございます。
お礼が遅くなり、申し訳ありませんでした。
>私自身本を買って来て引き込まれるように読破した作品です。
実は私、松本清張氏の原作を読んでおりません、いきなり映画から入りました。
当の映画ですが何度か見ました、そして回答者様と同じくその度に号泣です。
「砂の器」の前半部分は、私にとってエピローグを引き立たせる為の長いプロローグに過ぎません。
>わが谷は緑なりき
>二十四の瞳
御教え頂いた二作品、是非とも見てみたいと思います。
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