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娘がこの春大学に入学し、図書館司書・司書教諭・博物館学芸員の資格を取得できる授業を受けるかどうか迷っています。

3つとも取得すべく授業を受けるには無理があり、1、2つにしぼりたいようなのですが、実際のところどの資格が将来的にためになるのでしょうか?就職のしやすさ、職に就いてからの待遇や働きやすさ、やりがい、女性なので結婚後子育てしながらでも資格が役にたつのか、などを知りたいです。アドバイスをお願いします。

私としてはそれらの職の仕事内容もよくわからないレベルなので、実際にそれらの職に就いて働いていらっしゃる方から具体的な仕事内容などのお話もいただけるとありがたいです。

A 回答 (3件)

博物館学芸員に関しては、No.2の方の回答にある様に、求められているのは大学院(修士・博士)レベルの専門性です。

これは、美術系・史学系・民俗学系・理科系等いずれの博物館でも該当します。

又、求人は不定期、即ち「空きが出来た時だけ」、しかも採用されるのは1名或いは若干名です。

受付や事務の仕事、展示室で座っている人(展示室の監視や入館者を案内する人)等は学芸員ではなく、正規雇いは少なく、殆どが非正規雇用(期限付き任用・派遣・契約社員)です。


図書館司書は、現在外部委託が進んでおり、正規雇用はごくわずかで殆どが非正規雇用(期限付き任用・派遣・契約社員)です。カウンター業務や返却された書籍を元の棚に戻す作業、破損した書籍の修繕等が主な作業です。「図書館が好きだから」「本を読むのが好きだから」という理由で図書館司書を希望する人は多いのですが、個人的には「(そういう人にありがちな)自分の好きな分野しか詳しくない図書館司書」というのは図書館司書として用をなさないと思っています。

博物館も図書館も、土日祝は開館していますので、「土日祝には休みたい」という人には不向きです。


司書教諭の資格は、小・中・高の教員免許を取得して初めて効力があります。授業を行う「教員(教諭)」として採用されて、校務分掌で図書部に配属されれば、学校図書館の運営に携われます。但し、図書部に配属されるにあたって司書教諭の資格は必ずしも必須ではなく、逆に司書教諭の資格を持っている教員は珍しくないので、資格を持っていても図書部に配属されるとは限りません。

司書教諭の資格を取る上で学ぶ事は、受け持つ授業(専門科目の学習指導)の中で役立つ事があります。

司書教諭の資格を持ち、教員として採用され図書部に配属されたとして、日がな一日図書館・図書室にいられる訳ではありません。授業を受け持ち、部活動を受け持ち、それらに加えて図書館運営に携わる事になります。

地域や学校によっては、非正規雇用(任期付き採用、パートタイム等)で「学校図書館の司書(この場合、司書としての仕事のみ)」を置いている所もあります。


高い専門性を求められる博物館学芸員も、枠が極少の正規雇用の図書館司書も、競争率は非常に厳しいです。司書教諭の資格を活かす為の教員採用試験も競争率が低い(就職しやすい)とは言えませんが、博物館学芸員や正規雇用の図書館司書よりは職(この場合、教員として採用される事)を得やすいでしょう。

非正規雇用でも図書館司書は人気がありますので、やはり競争率は高いです。


他の回答者の方も書かれている様に、資格自体は容易に取れます。しかし、実際に職に就く事を考えると、それは非常に困難だという事です。
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この回答へのお礼

3つの資格ともに、詳しいお話をいただけて大変感謝しています。
どれも、取るには比較的容易で、職業とするには難しいことがわかりました。
娘本人も「学校でこんな資格が取れる」と聞いてきて、
資格→就職に有利なのでは、という思いがあったようですが、
そんなに甘くないことがわかったようです。
丁寧なご回答、ほんとうにありがとうございました。

お礼日時:2014/04/07 20:48

娘が 昨年からある県の公立美術館で学芸員をしています。


それぞれの館によって違いがあると思いますので、私の知っている娘のこととその館のことという範囲ででしたら。

娘は大学で芸術学を専攻し、美術館の学芸員を目指し内部進学で博士課程後期まで大学院に通いました。
実際に学芸員の募集はほとんどが修士課程修了以上でしたし、それを謳っていなくても受験者は修士もしくは博士課程修了者ばかりのようでした。
それ以上にそこまでいかなくては研究室の先生からの受験の許可が出ないようでした。

娘の場合も、県の公募→先生からの受験打診→受験
という流れでしたし、ほかの受験者さんもそれぞれ同じような経緯のようでした。

つまり「まったくのコネのみ」の採用は無いようです。
受験の際の競争率もかなり高かったです。

また、学部時代に10名いた同期は8名が学部卒で一般企業に就職 1名は他専攻で内部進学し専攻を変えずに内部で修士に進学したのは娘一人でした。

学芸員は募集自体が少なくどうなることかと親としてもとても気を揉みました。

なんとか採用していただけ学芸員の端くれにはなれました。
公立の館なので身分は公務員です。お給料は安くはありませんが普通の倍も大学に通ったにしては 同年代の友達と変わりません。
つまり高給とはとても言えません。

また出勤日・休日が他の学芸員さん達とのシフト制ですので(土日は開館ですから)そこも考慮されたほうがよいかと思います。

ただ娘は新人にもかかわらず、しっかりと責任ある仕事をまかせていただけ 遣り甲斐を感じ充実しているように思います。
その分仕事から帰って倒れこむように寝るだけで翌日出勤ということもよくあるようですが。

あと、大学院時代に 学会でお世話になったり先生からご紹介いただいたりした諸先輩方が各関係先にいらっしゃるので、実務においてとても心強く その点でも院まで行って良かったのではないかと思って見ています。

学芸員資格を取るのは取りやすいですが、役に立つかと言われると…
役に立つようにする気があるかどうかではないでしょうか。

私の知っている範囲でのことですので、一般的にどうかはわかりませんが、少なくとも楽で高給がもらえる仕事とは思わないほうが良いと思います。
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この回答へのお礼

実際に娘さんが学芸員のお仕事されているお母様のご意見をお聞きすることができまして
たいへん参考になりました。詳しく教えていただきましてありがとうございます。
どんな仕事なのかもよくわかっていませんでしたが、ただ専門色の強い職業だとは思っていました。
お話を伺うと、院まで進んで深く学ぶつもりがないと目指せないものだとわかりました。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2014/04/07 20:39

それらの仕事は数が少なく、とても楽で暇で高給なので誰もがやりたがります。


したがって恐ろしい狭き門になっています。
その割に資格取得は楽なので学生さんたちは深く考えずに取得しようとします。
つまり、時間の無駄ということです。コネがあるなら別ですが。
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この回答へのお礼

資格がなにかの役に立つのでは、という安易な考えではいけないことがわかりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2014/04/07 20:51

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