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よく、大学生が海外留学をする目的は専門的な知識を得るためだ、と耳にします。
しかし、この専門的な知識が何か理解できません。
医学部など理系の学部は例外として、日本の大学で学べず、海外の大学でしか学べないような専門的な知識など本当にあるのでしょうか?
日本の上位の大学の教育水準は総じて高いですし、日本の中でも専門的な知識を学ぶことはできると思います。
僕は今、高校3年生なのですがアメリカでの1年間の留学からちょうど帰ってきました。
幸運なことに、アメリカでトップ50に入り、ハーバード大学進学者を多く輩出しているような素晴らしい私立高校に
留学することができました。
しかし正直な感想を述べると、教育面に関しては少しがっかりでした。
最も高校の授業で難しいとされている、APコースの数学、物理、化学の授業をとったのですが、日本のものに比べると遥かに簡単でした。
さらに一度、数学の先生にとある日本の上位私立大学の過去問を質問しにいった所、解くことができず、教師のレベルの低さに驚きました。
唯一、いいと思ったのは英語の授業です。
先生は生徒にたくさん意見を求めるし、エッセイもたくさん書かなければならないので、日本の受け身な教育とは違って、自ら物事を発信する能力が培われ、素晴らしいと思いました。
学校の教育に関しては残念でしたが、この留学は純粋に楽しく、英語力も格段に伸び、価値観もすごく広がったので、本当にいい経験でした。
漠然と大学に入ったらまた留学をしたいと思っていて、その理由はもっと高い英語力を身につけて、物事を発信する能力を伸ばしたいし、純粋に楽しみたいからです。
これを留学を間近に控えた大学生の先輩に言ったところ、大学での留学の目的は、専門的な知識を得るためだ、と否定されました。
僕個人としては、高校においても大学においても、日本の教育水準は極めて高く、文系が海外の大学でしか得れないような専門的な知識はない、と思うのですがみなさんはどう考えられますか?
回答よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

 アメリカに限って話しますが、まあ欧米多くの先進国でも聞いた話似たようなもんです。



 受験とかがない以上欧米諸国の高校までの”平均水準”ってのはかかり低いのは事実です。実際英語とかそのたのアクティビティが盛んな分野を除いた基礎学問に限って言うと、日本の高校と大学学部ぐらいまでなら授業の内容自体は日本の方が”平均的”にははるかに難易度が高いです。これはまあ受験というハードルでしっかりしごかれているため、基礎がしっかりしているので、いきなり難しいことをやってもいいようになっているからです。そういう意味では、ディベートとか、マーケティングとかプレゼンテーションみたいな特殊な技能はおいておいて基礎は日本の高校生の東大受験生とかの方がはるかに優秀ですし、実際学部卒業した日本人で海外に行く理系学生は物理とか数学の分野でははるかに優秀だと思います。

 一方で、アメリカの真の”エリート教育”ってのはマスターコースでもなければPhDやMDなどの上位学問をいかに極めるかというところにあるわけです。これは入学するのもそうですが、それ以上に卒業するのが非常に難しくて、PhDの審査ってのは所謂”ディフェンス”といわれていて要するに自分がやってきた研究とその分野にたいして様々な質問をされ、その指摘にたいして考察し反証するということを本気で行います。要するに自分の研究に難癖つける先生を前に戦うということです。このディフェンスをトップラボ、トップ大学でクリアして初めてPhDがなのれるわけですから、企業で研究といったら基本的にはそのPhDの学生だけになります。修士、あるいは学部卒はあくまでPhDの指示のもと動くテクニシャンという認識がはっきりしているのですから、当然給料も高くなるわけです。

 有名な大学のMDあるいはPhDコースに入るというのはかなり少数精鋭になります。その結果、当たり前の学問をほぼ完璧にこなして、かつ人間的にすぐれた優秀な人物像であることを示し続けなくてはそこまでいけないのがアメリカの教育システムです。その代わりエリートになればそれだけの地位が保障されるわけで、そいう意味ではその限られたコースに入るまでの課程においてふるいの一貫として行われる基礎学問とか高校の範囲は大して難しくもないんです。また、学部は短期卒業することも可能です。

 いずれにせよ、ただしすごく優秀な学生がエリートコースに向かうわけなので、結局東大の入試問題のような決められた中途半端な学問だけで、難しい問題を解くことだけで受験を行うというのはある意味異質とも言えます。高校の数学ってのは日本の文科省がかってに切り取った体系で、実際の学問としての体系とは違っているし、難しい問題を学問の本質的な体系を理解せずに解けたところで、単なるパズルであって学問とは全く言えません。それを将来的に学ぶ前段階という意味ではまあながち無意味ではないんですけどね。

そういう意味では、決して日本の教育水準ってのは悪くはないんですが、大学学部あたりから欧米諸国の教育の方が体系的にしっかりしているので、追い上げてきて大学上位(博士課程)になることには、完全に欧米諸国と逆転してくるようなきがします。 ”専門的な知識”ってのはちょっと紛らわしい表現なんですが、そもそも学問を極めることはMDとかはともかくとして、専門的な知識に囚われるというよりも、そのジャンルを体系的に理解して研究に活かすことが最大の課題であってしかるべきでしょう。
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この回答へのお礼

なるほど。
何度も納得しながら読ませて頂き、とても参考になりました。
素晴らしい回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/04/10 07:47

    #1です。

補足です。

>>具体的に、その海外でしか学べない知識を教えて頂けないでしょうか? .

1。 「現象学」フランス
2。 「歴史学」 フランス、ドイツ、イタリア
3。 「社会学」 ドイツ、アメリカ
4。 「経済学」 オーストリア、アメリカ、イギリス

    これは日本の大学でも学べると言う反論があると思いますが、問題はその内容と看板の食い違いにあるので、#2を紹介した訳です。

    僕個人の例を挙げると、日本のある大学の「西洋史概論」という看板の中身がアッシリアの楔形文字解読でした。誤解の無いようにつけ加えますが、これはこれで楽しいいい勉強になりました。

    しかし羊頭を掲げて狗肉、とまでは行かないにしてもお義理にも「西洋史概論」ではありません。ですから「海外でしか学べない知識」は、内外の講義題目の比較では見えません。
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問題は、個別の分野も大切ですが、文系、理系と言った古色蒼然たる分類形式に始まる、大学の構成形態を根本的に見直すことが必要だと思います。



    下記などマサチューセッツ工科大の方針などがご参考になるかと思います。
    http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20 …
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1. 医学部など理系の学部は例外として、日本の大学で学べず、海外の大学でしか学べないような専門的な知識など本当にあるのでしょうか?



   はい、あります。

2。  日本の教育水準は極めて高く、文系が海外の大学でしか得れないような専門的な知識はない、と思うのですがみなさんはどう考えられますか?

    僕は、日本の大学と海外の大学院で勉強した者ですが、確実にあると思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
具体的に、その海外でしか学べない知識を教えて頂けないでしょうか?

お礼日時:2014/04/08 07:13

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