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昔はアルセーヌ・ルパンだったよ。アニメもルパン三世だし。

最近リュパンって書いているのが目につく。

だれが始めた流行なんだろう・・・・
なんでそんなことするんだろう・・・・

A 回答 (8件)

既に幾つか回答が挙がっておりますが、整理致しますと。


先ず、「Lupin」の仏蘭西語の発音を音写した場合に仏蘭西語の訓に近いのは「リュパン」です。
では、「ルパン」表記はどこから出てきたかと云いますと。日本で「ルパン」譚の訳を戦前・戦後殆ど一手に行って居た保篠龍緒氏が、文部省の通俗教育委員だった事から、当時(大正時代)の日本人に耳に入り易く訓み易いようにLupinを「ルパン」と致しました。保篠氏は当時としては珍しく仏蘭西の原著者から翻訳権を取って翻訳をして居りましたから例外を除いては保篠氏以外の翻訳は出せませんでした。従ってここで多くの日本人には「ルパン」と云う表記で馴染む事になりました。
これが戦後になって翻訳権を検討した際に、保篠氏の権利を調査した処、契約が切れて仕舞っていた事が分り保篠氏は契約を遣り直すと共に新潮社(文庫版)、東京創元社(全集)、ポプラ社(児童書)の契約がなされました。
保篠氏の訳は旧式の新青年時代式の訳な上に、戦後発表した訳書「刺青人生」「赤い蜘蛛」の原作が非ルパン作品にも関わらず訳者が勝手にルパンものに改竄すると云う暴挙をしている事が分り、又、その他の作の訳も省略やら加筆があり又大正時代の初訳から表記や仮名遣いを改めた程度のもので古くなっているとも云われました。
東京創元社では仏蘭西文に忠実な近代的な翻訳を標榜して全集を刊行しました。このときに敢えて保篠訳に異を立てる意味もあって「リュパン」標記をとったのです。一方、新潮文庫は既に「ルパン」で馴染んでいるのならばと「ルパン」表記です。ポプラ社は担当の南洋一郎が児童向けに可也書き換えを行っており矢張り「ルパン」表記です。そのご新潮文庫の堀口大学訳は10冊で中絶し、残りの翻訳権を東京創元社に譲渡しました。創元推理文庫ではそれをうけて文庫版を18冊刊行しましたが文庫版も矢張り「リュパン」表記です。
その後「全集」の権利を、創元社から譲り受けて偕成社から「ルパン全集」全25巻、別巻5が刊行されましたがこれも「ルパン表記です」

なお、現在は絶版になって居りますが、角川文庫の水谷淳訳他と旺文社文庫の江川清訳他も矢張り「ルパン」表記です。
又、映画化されたおりに企画され5冊で中絶した早川書房のハヤカワ・ミステリ文庫版も矢張り「ルパン」表記です。又、多数出版されている児童書の表記も記者が知る限り「ルパン」表記です。

現在は、「ルパン、最後の恋」と短編「壊れた橋」(共にハヤカワ・ミステリ文庫「ルパン、最後の恋」所収)以外の全作品が読めるのは上掲の偕成社版全集のみであり、偕成社全集のみに収録されている作品もあるために、ウィッキペディアでは「ルパン」表記を主とし、「リュパン」表記を従として居ります。

記者は、余り馴染のない作家や作品ならば、原音に近い標記を採用するのも良いと思いますが、功罪は有ろうとも、保篠龍緒氏が一生をかけて普及させた「ルパン」表記を今更殊更に改変する必要もないだろうと思います。寧ろそんな事よりも二つの文庫版の訳の大半が既に半世紀以上経ち更には仏蘭西では原著者没後70年が経ち新たな校訂を施された全書が刊行されようとしておりますのでそれに拠った新しい全書の翻訳が必要だろう思って居ます。また、普及を考えれば文庫版で刊行される事が好ましいでしょう。

蛇足、創元推理文庫収録の18冊のうち13冊迄が新潮文庫に収録されて居ません。(その後ルパン譚以外の作が4冊刊行され、更に遺稿の訳が大いに訳者補充で刊行された)序に云うと新潮文庫の10冊中5冊は創元推理文庫に収録されて居ません。と云う事情なので例えば「虎の牙」「金三角」「緑の目の令嬢」などと云う作品は偕成社以外では「リュパン」標記の創元推理文庫でしか読めません。ので、尚更「リュパン」表記が目立つのではないでしょうか。

なお、東京創元社ではも長らく「アガサ・クリチイ」表記でした、現在は「アガサ・クリスティ」表記に改められましたけれども。その意味でも時として創元社の表記には疑問を感じる事があります。

以上、御参考にならば幸甚です。
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この回答へのお礼

大変詳しいご説明ありがとうございます。
勉強になりました。

お礼日時:2014/04/30 21:44

創元推理文庫と、ハヤカワ・ミステリの違いだったと思います。


最近の話ではないです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2014/04/30 21:42

質問者様のご指摘には、非常に強い共感があります。



ただ、新潮版はルパンですが、創元推理文庫版の表記はリュパンです。
どちらを読んで育ってきたかで呼び方も変わるという側面もあるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2014/04/30 21:43

>だれが始めた流行なんだろう・・・・


>なんでそんなことするんだろう・・・・

もう答えは出てますけど名前に関しては結構ありますよ。
各国の言語や習慣・愛称で、同じ名前で呼び方変わるのは・・・

・アレキサンダー、アレクサンドル、アレッサンドル、アレックス、アレクセイ、イスカンダル、シャンドール、アーサー

・ロバート、ロビン、ロブ、ボブ、ボビー、ロベール、ロベルト

・キャサリン、キャスリン、カタリナ、カテリーナ、カトリーヌ、エカテリーナ、カレン、キャシー
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

いや、いろいろあるのはいいんですけど
最近なんですよ「リュパン」が増えたのは。
ってことは犯人がいるはずなんです。

みんなが「エカテリーナ2世」って話している中で
一人だけ「エカチェリーナ2世が」って話すやつって
いるでしょ。そんなやつが・・・・

お礼日時:2014/04/30 05:56

外国語の発音をカタカナ表記することに無理があるんだな。


他の回答者の様に「ルパン」でも「リュパン」でも良いんだよ。
ただ『定着している表記』をひっくり返す事はどうかと思います。
トヨタの「カローラ」だって「キャローラ」なんて表記したら違和感だよね。

ま、昔は呼び方が色々あったのを今更蒸し返しているんでしょうね。


斎藤緑雨の川柳に・・・
『ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い』が有ります。
哲学者ゲーテ(Goethe)のドイツ語を日本語表記すると
「ギョエテ」「ゲョエテ」「ギョーツ」「グーテ」「ゲエテ」など数十種類にも登ります。
これを諷して川柳に詠んだのです。

いかに日本語表記が難しいと言う表れでもあります。
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この回答へのお礼

>『定着している表記』をひっくり返す事はどうかと思います。
そうなんです。そこが鼻につくと言いますか・・・嫌なんです。

ありがとうございました。

お礼日時:2014/04/30 05:52

ルパンのスペルはLupinで、フランス語の発音だとリュパンの方が正確と言えるようです。


私も長年ルパンに慣れ親しんできましたが、ウィキペディアを見ると、大正13年でもリュパンという訳はあったらしいです。
余談ですが、ハリー・ポッターに登場するルーピンのスペルもLupinです。
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この回答へのお礼

フランスでの発音に合わせるのが良いのでしょうか?

ありがとうございました。

お礼日時:2014/04/29 21:48

オーギュスト・デュパン(ポオの「モルグ街の殺人」等の三作品に登場する世界初の名探偵)と掛かっているのかと思ったら。



なんと、大正十三年には使われていたらしいですよ。Wikipediaにありました
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB% …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

なんか、ほかの人と違うことをやりたがる人って
気になるんですよ。こんな些末なことで、
俺は違うんだ、おれが正しいんだって主張しなくても
中身が面白ければ本は売れるのに・・・って思います。

お礼日時:2014/04/29 21:48

最初(大正時代)の翻訳では「リュパン」でした。


元々外来語を無理矢理日本語風にカタカナ表記しているので、何が正しいというのは一概に言えません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

戦後長い間ルパンで統一されていたのに、わざわざリュパンって
書くことで「おれは、お前らとは違うんだ」みたいな嫌な自己主張を
聞いてるようで嫌いです。

お礼日時:2014/04/29 21:45

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