プロが教えるわが家の防犯対策術!

 まずは例題として作った暗号文と、その答えや解法をご覧ください。


 明日の降水確率は90パーセントだから、どうも大亀になりそうだ。
 それを知ったみんなは、遠足をとても楽しみにしていたのでショボーソとしている。
 こうなったら私が、とってもすこいギャグでも言って一丁笑わせてやるとするか。
 しかし、いざみんなの前に立つと謹直で心臓が潰れてしまいそうだ。



 この暗号の解き方ですが、誤字を常識的に修正して、正しい文字を順番に読むと答えが出てくる仕組みです。
 一つ目の文章にある「大亀(おおかめ)」は「大雨(おおあめ)」であり、アが出てきます。
 二つ目の文章にある「ショボーソ」は「ショボーン」であり、ンが出てきます。
 三つ目の文章にある「とってもすこい」は「とってもすごい」であり、ゴが出てきます。
 四つ目の文章にある「謹直(きんちょく)」は「緊張(きんちょう)」であり、ウが出てきます。
 そして最後に並べて読むと「ア、ン、ゴ、ウ」(暗号、または暗合)という答えになります。
 これを暫定的に「スペルミス暗号」と呼びますね。

 ……さて、ここから本題なのですが、このスペルミス暗号って、暗号の世界での正式名称は何なのでしょう? 自分でも調べてみましたが、調べ方が悪いせいか見つからないのです。
 それにスペルミス暗号って、一体どういう種類に属する暗号なのでしょう? まあ、転置式ではないことは分かるのですよ。でも次の例題を見て下さい。



 私は今、喫茶店でホットコーヒーにしようかアイスーヒーにしようか迷っている。
 けれども早く決ないと、せっかちな妻に怒られてしまうな。



 このスペルミス暗号は誤字ではなく脱字です。
 「アイスーヒー」ではなく「アイスコーヒー」であり「決ないと」ではなく「決めないと」です。そして答えは、コとメを繋げて「米」となります。
 先ほど提出した誤字のスペルミス暗号は「誤っている字を正しく置き換える」ということで換置式と考えることが出来ます。
 しかし、誤字の場合はともかくとして、脱字の場合なら「文章の正しい部分は取り除く」という作業をしている訳だから、分置式と見なすことも可能なのではないでしょうか?
 こういう理由で、スペルミス暗号は一体全体どういう身分なのかサッパリ見当が付きません。
 スペルミス暗号の種類は誤字や脱字ばかりではなく、その他にもあります。



 どうも御喋えりが過ぎたようだ。
     ↓↓↓
 どうも御喋りが過ぎたようだ。
(余分な字の挿入によるスペルミス。「おしゃべり」が「おしゃべえり」
 エの文字が浮かび上がる)

 紳士近影の作家が放つ衝撃のデビュー作!
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 新進気鋭の作家が放つ衝撃のデビュー作!
(順序の入れ替えによるスペルミス。「しんしんきえい」が「しんしきんえい」
 ンとキの文字が浮かび上がる)



 これらもスペルミス暗号に属するのか、それとも全く別の暗号なのか不明です。
 長々と語りましたので、少し整理しましょう。

◆質問1.スペルミス暗号の正式名称は?
◆質問2.スペルミス暗号は、どういう種類の暗号か?
◆質問3.スペルミス暗号を更に細かく分類できるのか?

 これらの質問に対して一つにしか回答しないのも一向に構いません。
 どうか、宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

誤字脱字でもスペルミスでも、間違える場所が特定されていますので暗号としての強度は全然ないと思われます。

この回答への補足

 質問の本題は「暗号の強度」についてではないんですけどね。それとも「だからこんなのは暗号じゃない」とでも言いたいのでしょうか?
 例題の暗号は文章が少ないせいか確かにバレバレとなっておりますが、例えば手紙とかにスペルミス暗号を紛れ込ませたらどうなるでしょう?
 分置式暗号の話になりますが、そのタイプの一つである「文章の頭だけを拾って読む」という手法で、長めの手紙に暗号を埋め込むというのは、とても困難であろうと思われます。しかしスぺルミス暗号なら簡単に出来るのではないでしょうか?
 そして分置式暗号もスペルミス暗号も、その特徴に「普通の文章に見せかける」というメリットがあるかと思われます。「これは暗号だな」と悟られることがなければ、解読作業をされずに済むでしょう。
 つまりステガノグラフィーの点で私は、暗号としての強度は十分にあるのではないかと思っています。まあ、わたくしは暗号の世界に疎いので、ただの戯言だと聞き流してくれても構いません(笑)。

補足日時:2014/05/06 22:33
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