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死刑制度については、犯罪の抑止力と人道上の問題しか議論されませんが、被害者の報復を國が成り変わってやると言う側面があるような気がします。
イスラム法で言う目には目をです。中世には、正当な報復は合法でした。日本でも江戸時代には敵討ちという殺人が合法だったのです。明治になって近代法治主義を取り入れたとき、いかなる理由があろうと個人的殺人は禁止せざるを得ませんでした。その代わり、加害者に対する報復は國が代行することで被害者感情とバランスをとったのです。いわば代行敵討ちです。この側面を無視して、人道上の理由だけで死刑をなくすのは、人間感情と相容れず、合理的とは言えません。必ずどこかで社会的歪みが生まれます。死刑制度のない國がえてして犯罪率が高いのは、抑止力の問題だけではなさそうです。
そこで質問です。この見解で間違いはありませんか?

A 回答 (6件)

基本的に間違っていると思います。



あなたの論旨は、

(1) 国家による報復という側面からみて死刑は必要である。

(2) 死刑廃止は人間感情と相容れない

(3) 死刑廃止は社会の歪みを生む

(4) 死刑制度を廃止した国では犯罪率が高い

(5) 上記 (4) の傾向にあるのは刑罰の報復的側面が阻害されたからである

ということだと思います。

(1) について
近代刑法では応報刑論と目的刑論との両方を取り入れた見解が支配的であり、死刑廃止国の刑法においても報復としての側面は考慮されています。
したがって、「報復が必要イコール死刑が絶対に必要」とはいえません。
報復の範囲は様々な要素を勘案しつつ相対的に決定することが必要になります。

(2) について
人間感情は文化相対的な側面があり、一概に「死刑は人間感情と相容れない」ということはできません。日本国内に限って考えるとしても、現状ではまだ「死刑廃止が日本人の大半の感情に反する」とまではいえません。この点については調査・統計等による慎重な検討が必要であり、個人の印象のみに頼って判断を行うことは不適切です。

(3) について
「社会の歪み」が何を指すのか不明確です。具体的な項目を設定して調査を行わない限り、「社会の歪みを生む」と主張することは不可能です。

(4) について
死刑廃止国は100か国以上ありますが、その多くで死刑廃止後に犯罪率が増加したという事実はありません。死刑廃止後の犯罪率の増加が問題になっている国(たとえばイギリスやフランス)でも、死刑廃止前から犯罪が増加傾向にあり、死刑は医師と犯罪率との間に一義的な関係があるとは推定されません。

(5) について
上記 (4) が誤った推論なので、(5) も誤った推論です。


死刑が必要かどうかはともかく、

あなたの推論により「死刑は必要」という結論を導くことはできない、

ということは間違いありません。


もっとわかりやすくいえば、

あなたの主張は
明確な根拠に乏しい勝手な思い込みだけに基づいていて
論理的にボロボロであり
最初から相手にされない

ということです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>したがって、「報復が必要イコール死刑が絶対に必要」とはいえません。
クロムバッハ事件でも、被害者の父親は殺し屋を雇って クロムバッハを始末した方が よっぽど手っ取り早かったのに、あの執念を見ると死刑に固執する必要もないかもしれませんね。

> 日本国内に限って考えるとしても、現状ではまだ「死刑廃止が日本人の大半の感情に反する」とまではいえません。
現代の日本人は 昔の仇討文化と近代に西洋から入った人権思想の悪いとこ取りの浅ましい考えが主流を占めていますよね。

お礼日時:2014/05/13 08:53

確かに、死刑制度については「被害者の報復を国が成り変わってやると言う側面」があるでしょうね。


私にはもう一つ大きな理由があります。
そのような人間を生かしておいたら、また同様の被害者が出てくる。
故に「この社会に生かしておいてはいけない」です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>確かに、死刑制度については「被害者の報復を国が成り変わってやると言う側面」があるでしょうね。
ただ、日本の死刑は秘密裏に行われますから、遺族に執行に立ち会わせた方がベターでしょうね。
人間って 実際に自分の目で見ないと納得できなないことって多いですから。

>そのような人間を生かしておいたら、また同様の被害者が出てくる。
これについては、終身刑ではどうしてダメなのか、コスト以外に説明できませんが。

お礼日時:2014/05/13 10:50

"被害者の報復を國が成り変わってやると言う側面があるような気がします。

"
  ↑
これは死刑というよりも、刑法の存在意義
そのものですね。
同害報復という考え方です。


”イスラム法で言う目には目をです”
    ↑
目には目を、というのはハンムラビ法典によるもので
同害報復を要請するものではなく、無限な報復を禁じて
同害報復までに限度を設定することである、と言われて
います。


”この側面を無視して、人道上の理由だけで死刑をなくすのは、
人間感情と相容れず、合理的とは言えません。
必ずどこかで社会的歪みが生まれます。”
    ↑
私もそう思います。
被害者側の報復感情を適切に処理できないと、
国民の間に、司法や国に対する信頼が失われて
いくのではないか、と懸念しています。
それはボデーブローのように、時間をかけて
国民の規範意識を弱め、
徐々に社会を歪めていくのではないでしょうか。


”死刑制度のない國がえてして犯罪率が高いのは、抑止力の問題だけではなさそうです。”
    ↑
なるほど。抑止力については死刑に限らず、
懲役や終身刑でも明確でありません。
そういう問題が絡んでいるので、はっきり
しないのかもです。n
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2014/05/13 06:52

「人道的に」というのは口実のように思うのです。

冤罪による死刑をなくすためのような気がします。もし、この世に冤罪がただの一つもありえない、捜査も逮捕も完璧で、裁判に微塵の狂いがないのなら死刑に反対する意見は激減すると思いますが、残念ながら冤罪はありえますし、日本の警察・検察も証拠の捏造事件が後を絶たないのが現状です。私も死刑制度は存続すべきというのが基本的な意見ですが、もろ手を挙げて賛成できない面は、人道ではなく、冤罪のためです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>私も死刑制度は存続すべきというのが基本的な意見ですが、
冤罪のリスクを背負ってでも、死刑に賛成する理由は何でしょうか?

お礼日時:2014/05/13 06:51

言い換えも失礼なのかも知れませんが、そんなに難しく考えないでもいいと思います。



"死刑執行"もまた人間が人間を殺すことであり、すなわち、それもまた「殺人」だという事です。

>人道上の問題しか議論
人道上の問題なんて議論されていましたっけ?
「生かしておくと、血税がもったいない」じゃなかったでしたっけ?
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そのとおりですね。



つまり、個人が仇討ちをするような未開な文化においては、その野蛮を国家が取り上げて-死刑制度を設けて-制御する必要がある、ということです。

実態に即して言えば、親に殺された子供の仇討ちは誰が取るのか?という問題です。遺族が加害者であるということは非常に多いのです。このような場合、報復感情はヒステリックに陥った社会に発生します。

アフリカや南米の土人は、犯罪が起きると狂騒状態に陥り、感情のまま犯人(と思われる人)をリンチします。これと同じことを死刑制度によって実行する国家は、それらのクロンボと同程度の低劣な蛮族が支配しているということを意味します。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

確かに江戸時代の仇討には武士道の美学がありますが、現代人の死刑支持には そのような美学はありませんね。

お礼日時:2014/05/12 23:41

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