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2000年以降日本の預貸率が低下しているのは銀行が貸出に回さないことが原因ではないと習ったのですが、本当の原因はなんですか?詳しく教えてください

A 回答 (4件)

バブルの前には、アメリカからの圧力があり、外需に期待するのでなく内需拡大で経済を拡大するように要求されています。

アメリカにとってみれば対日貿易赤字を縮小するのが目的だったでしょう。日本政府は内需拡大を財政拡大によって行うのを嫌いました。国の借金が増えるから将来へのツケを増やすという理由でした。そこで金融政策を重視したわけです。銀行にいっぱいカネを流して、何でもよいから貸出を伸ばせと銀行に言ったわけです。でもそう簡単に貸出先を増やせるわけでなく、仕方なく株や土地を買うための巨額資金を国民に与えたわけです。当然バブルになりました。企業も本業の儲けより株や土地に投資した方がずっと儲かったわけで、銀行から多額の借金をして投資しました。

あるとき、突然政府はバブル潰しを始めました。こんなに地価が上がったらマイホームが買えないじゃないかという庶民の声に耳を傾けたということでしょう。バブル崩壊で、貸し出したカネが返って来なくなり巨額の不良債権が発生し、銀行は破綻の危機を迎え、不良債権の処理に長年苦しみました。二度と、不良債権で苦しむのはいやだと思ってます。だから、余程信頼できるところにしか貸しません。一方で、デフレ不況に苦しむ企業にとっても、融資を受けたがりません。融資を受けて設備投資をして生産能力を拡大しても、デフレで需要が伸びず、儲からないことを知っているからです。消費増税で可処分所得は減るし、円安で輸入物価の値上がり、ガソリン代の値上がりもあり、実質的に使えるカネはますます減っています。消費が伸びない限り、設備投資で生産能力を拡大する必要は無く、古い機械で生産は十分できます。それに、デフレではタンス預金で十分お金の価値が維持、もしくは拡大ができますから、お金は余っており銀行から借りる必要はありません。

この閉塞状況を打破するには、政府が大規模景気対策を行い、一気にデフレから脱却するしかありません。
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東北は復興資金の流入で預金額が多くなったことは事実で、全国でも預貸率が最低です。

このデフレ下の数年間でも、全国的に預金額が増加しているのなら単純な計算で面白くもありません。
銀行はお金と言う社会の血液を回すことが本来の使命のはずです。明治に日本銀行を作った渋沢栄一がそのように述べています。その使命を銀行が忘れていると思っています。日本経済が長らく低迷した原因であります。
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銀行が手数料収入にシフトしたこと。

国際基準になり、貸出基準が変わったこと。その基準に合わせるためには、無限の安全性を認められている国債を大量に保有する方が手っ取り早いこと。
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預貸率とは貸し出しに回す率ですので、その数値は結果として、貸し出さなかったと言うことです。

このところ少しずつですが毎年低下してきています。その結果になった原因は国債などの債券を買う比率が高くなったからです。デフレ経済で潰れるかも知れない会社には預金者から預かった大事なお金は貸せませんと言うのが建前です。
20年物の国債は利率が2%なのでそれを買って、預金者には0.1%程の利息をやっておけば良いので、一番確かな運用方法と言えます。しかもアベノミクスで日銀が債券を買い上げてくれるのですから銀行はありがたくてたまりません。結果として市中にお金がばら撒かれてインフレを目指しているのです。

この回答への補足

個人的に調べてもみたのですが、借り入れを行う企業が減少していること、預金が多くなったせいで結果的に預貸率が下がっているとも書いてあったのですが、それも理由の1つなのでしょうか

補足日時:2014/06/14 23:39
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