No.3
- 回答日時:
遺言が自筆証書遺言の場合には家庭裁判所での検認が必要ですが,
公正証書遺言であった場合には検認は不要です。
公証役場に原本が保存されていることから改ざんもできないので,
開封も,全員が集まったときにするという必要もありません。
そして,遺言がある場合には,遺産は,相続人の意向なんて関係なしに,
相続の開始(被相続人の死亡)と同時に,遺言の記載のとおりに承継されます。
その範囲においては,相続人が話し合って決める余地はありません。
実体上は権利が承継されている以上,あとは手続きだけですので,
遺言執行者は遺言に従って遺言の執行をすればいいだけです。
ただ,登記に関しては遺言執行者が相続人を代理してできるものではないので,
相続人の協力なしには手続きできませんけど。
なお,遺留分が侵害されている相続人には,遺留分減殺請求をする権利がありますが,
遺留分減殺請求をするかどうかは遺留分権利者の任意ですし,
遺留分減殺請求があったからといって遺言が無効になるわけではありません。
また,価額弁償という方法もありますので,
遺言執行者は,遺言の執行に際して,請求があるのを待つ必要もありません。
第三者の立会いについては,
相続税の問題があるのであれば,税理士に同席してもらい,
概算だけでも計算してもらい,受任してもらうのは意味がありそうですが,
立会いだけというのであれば,税理士が立ち会う意味はありません。
むしろ遺言の効果等についての説明を求めることになるのでしょうから,
職業柄,遺言執行者に選任されることもある弁護士に
立ち会ってもらうべきだと思われます。
譲歩するなら,任意相続財産管理人になることもできる司法書士であり,
行政書士では適当でないように思われます。
費用がどのくらいかかるかという点については,
財産の価格が基準になるのが一般的だと思われますので,
ここでいくらぐらいとはいえません。
遺言書と,必要とされる資料を提示して見積もってもらうべきでしょう。
この回答へのお礼
お礼日時:2014/07/14 11:50
ご指導ありがとうございました、子供の遺留分を考慮した遺言なので他の兄弟も同意してくれると思います。動産は平等に分けることになっていますので、問題ありませんが、土地の名義変更は兄弟の同意が必要で、登記が必要なので司法書士に立ち会って頂くことになると思います。
No.1
- 回答日時:
乏しい知識ですが、私の経験から、お話しますと、お金をかけずに自分でやるには、相続権を所有する人全員の戸籍謄本を役所で取ります。
そして遺言書とともに家庭裁判所の相続の係に持参して相談されるのが良いと思います。遺言書がある場合遺言書の開封は相続人全員を集めた上で裁判官が開封し読み上げます。そのあと、その場に来ている人達全員に遺言書を見せてくれますから、一人ひとり確認できます。遺言書の内容に全員が納得できればそれでよいのですが、不満や疑問を持つ人がいて、話し合いで解決できない場合は、同じ家庭裁判所で”調停”で話し合い決めることができます。それでもなお、争いが生じた場合は、不満を持つ人が地方裁判所に民事裁判に訴訟を起こすことになります。民事裁判ですから本人訴訟を起こすことも可能ですが、色々難しい法律文書を作成しなければならないので、弁護士か司法書士に依頼した方がいいでしょう。弁護士に依頼した場合、手付金と勝った場合の報酬を合わせて、相続した遺産額の10%はかかります。そのあたりを踏まえてお考えいただければ、と思います。
何はともあれ、平和に解決できますことをお祈りいたします。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 相続・遺言 遺産分割協議の質問です。 3 2022/05/24 16:27
- 相続・譲渡・売却 代襲相続 4 2022/11/19 11:15
- 相続税・贈与税 遺留分と税金 6 2022/05/08 00:38
- 相続・遺言 遺言執行に法定相続人の戸籍謄本が必要と聞きましたが・・ 5 2023/02/20 12:58
- 相続・贈与 遺産分割について 4 2022/06/19 11:46
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 公正証書遺言による執行者についてお聞きします。 2 2022/05/15 05:03
- 相続・贈与 他の相続人の私物の保管責任について 遺産すべてを公正証書遺言により弟が相続。 相続人は姉弟の二人。 3 2022/04/11 07:06
- 相続・遺言 相続 遺留分 4人兄弟です。 父親が亡くなった時に長男に全ての財産を相続させるという 遺言書がありま 5 2023/02/03 20:58
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 相続手続きの各分野における専門家について 1 2022/07/08 16:19
- 相続・遺言 夫婦の子供、両親なしの遺言書の作成について 3 2022/10/08 10:09
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
母の名義で2世帯住宅を考えてい...
-
遺言書や遺言執行者の法的な力...
-
遺留分について
-
遺留分侵害額請求の質問です。...
-
溝のトラブルについて教えてく...
-
十数年前に母がくれた2500万円...
-
山に監視カメラを付けるべきか?
-
登記簿について
-
生活保護者の母がいます。持ち...
-
土地の境界争いで不動産侵奪罪...
-
根抵当権元本確定請求について
-
借地内の植木の所有権利はだれ...
-
官地の使用について
-
落ちている栗は誰のものでしょうか
-
移記と転写の違いを教えてくだ...
-
登記簿を持って出ていかれた場...
-
線路沿い私有地の除草は鉄道会...
-
無地番の土地の理由と所有権回復
-
登記簿上にない土地について
-
地役権は自分の共有物に設定可...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
遺留分について質問致します!...
-
遺言書や遺言執行者の法的な力...
-
相続の分配について
-
遺留分について
-
遺言書の有効性について Aが亡...
-
遺留分に関してですが、例えば...
-
約35年前に亡くなった祖父の遺...
-
【法律・死人の遺贈について質...
-
他の相続人の私物の保管責任に...
-
相続人の子が遺言書を偽造した...
-
遺言書無効確認の訴え
-
専業主婦の妻にできるだけ多く...
-
不動産の遺産相続を遺留分とし...
-
遺留分しかもらえないと知ったら
-
遺産相続について。子ども時代...
-
親の財産をあてにしてたが遺留...
-
相続について
-
遺産分割協議について。 父方の...
-
遺産相続について
-
亡くなった人の遺産の相続権に...
おすすめ情報