プロが教えるわが家の防犯対策術!

 海外では日本料理というとほとんど寿司です。知名度も店の数も寿司に偏っています。
 しかし寿司は海苔やワサビ、生の魚介類と外国人には食べにくいうえ、海外では食材の調達自体しにくい料理だと思います。
 肉を使ったすき焼き・焼き鳥・牛丼・カツ丼なんかのほうが外人受けが良さそうなのに、なぜ寿司ばかり海外で広まったのでしょうか?

A 回答 (7件)

ちょっと日本料理の海外進出の歴史から・・



まず「日本料理」として海外特にアメリカで一番最初に認知されたのは、鉄板焼きというか、鉄板でステーキをなどを焼くスタイルで、これは1964年にニューヨークに開店したSyougun:将軍というお店などが海外で日本食のイメージとして広めたものです。

多くの日本人にとっては、あまりイメージのないものですが、鉄板焼きのスタイルは1945年に神戸の「みその」というお店が最初に始めたもののようです。

1970年代初頭の海外のホテルの和食レストランには、てんぷら・寿司のほかに必ず鉄板焼きがあり、どちらかというと鉄板焼きのほうが有名なものでした。

次に、海外で普及した日本料理は「照り焼き」です。これは1957年にキッコーマンがアメリカに進出し、しょうゆを普及させるために、アメリカ人好みの照り焼き味を開発してレシピ集などを配ったのが始まりなのですが、実際に爆発的に普及したのはアメリカに渡った吉田潤喜氏がヨシダソースをつくり、これが普及してからのことであるといえます。ヨシダソースが発売されたのは1982年のことです。

さて、1970年代ぐらいになると先ほどの鉄板焼きやテリヤキの知名度が徐々に広がっていき、それに付随して天ぷらや寿司も認知度を上げていくのですが、このときまでは「日本人は生の魚を食べる」と言う程度の認識しかなかったといえます。

そして、外国人が生魚に親しむようになるには、ふたつの出来事が関係しています。

ひとつは、フランスなどで起こったヌーベルキュジーヌの影響です。ヌーベルキュジーヌ(新らしい料理法)は1970年ぐらいからフランスで認知されるようになり、1980年代にはジョエル・ロブションなど第2世代の料理人たちが活躍していたのですが、彼がヒントにしたのが日本料理であり、出汁や旨味などの日本料理の技法を取り入れるようになっていました。これらの料理が日本料理にヒントを得たものであることが理解されると共に、日本人が長命であることも知られるようになり、日本料理=ヘルシー、日本人が長命でスリムなのは、脂っこいものや肉を食べずに魚を食べているからだ、という健康情報まで知られるようになったのです。
もともとヌーベルキュジーヌ自体が「バターやクリームを使った古い(体を重くする)料理からの脱出と健康の維持がテーマだったため、その健康の維持という観点から日本料理のよさが伝わって言ったのです。これが1990年代ぐらいまでの動きになります。

そしてこの「日本食は健康にいい」ということと、寿司が融合するすごいものがありました。それはカルフォルニアロールです。

カルフォルニアロールはアメリカで寿司店を展開する日本人板前が考え出したものなのですが、生魚を使っていないこと(とび子は使う)、外人が苦手な海苔(黒色と磯臭さがダメ)を裏まきにしたのが、外国人を一気に寿司に親しませることになったのです。

ま、日本で言えば、明太子スパゲッティーのおかげでスパゲッティー専門店がふえたようなものですかね。

カルフォルニアロール自体は1960年代には開発されていたのですが、ヌーベルキュジーヌから始まった健康志向と(アメリカでは1977年のマクガンレポートの影響も大きい)カルフォルニアロールによる寿司への抵抗の激減とが相まって、1980年代から1990年代にかけてアメリカの高所得者に間に、寿司ブームがおきていきます。

1990年代には、ハリウッド映画などで、パーティーのケータリングが寿司だったりするようになっていきます。つまり、日本食とりわけ寿司が健康的で最先端の食べ物と認知されたのがこの頃だと言えます。

2000年代になると、日本食は流行として世界中に広まるのですが、その流行に火をつけたのは比較的安価でおしゃれだと認知された回転すし、でした。特に1997年にロンドンで回転した「YO!SUSHI」というチェーン店は、ロンドンで「おしゃれ・ヘルシー・最先端」という日本のイメージとも相まって、一気に普及し、それが世界的に回転寿司を普及させる原動力になったと思われます。

この回転寿司の普及によって2010年代までに新興国まで一気に寿司が普及したのです。

実際問題として、海外で食べられているSushiと日本の寿司は同じものではありません。イタリア料理のスバゲッティやピザが明太子スパやカニマヨピザなどのよって、日本人の多くが食べるようになったように(どちらもイタリアでは本場料理とは認められません)、寿司も外国人のアイディアでSushiとしかいいようのない、日本人にとってはとても奇抜なものがたくさんあるのです。

しかし、ご飯を固めてその上にネタを乗せるとか、巻物にして中身とご飯を海苔で食べるなど、原型を維持しながら世界各地でアレンジできる料理法だったことが、他の日本料理を差し置いて、寿司が爆発的に普及することになったもっとも大きな理由だといえるでしょう。
    • good
    • 40

牛丼・かつ丼などの丼物はけっこう目にする機会があります。


焼き鳥も、串に刺さっていないことが多いですがTERIYAKIという名前で
よく見かけます。うどんや蕎麦も海外で食べることができます。

しかし、これらの日本食以上に、寿司がかなり広く普及しているように感じます。
イメージですが、日本食=寿司です。そして一般的に寿司レストランに行けば、寿司以外に上記の日本食をオーダーすることができます。

寿司が流行ったきっかけは「健康ブーム」だと思います。私は北米の都市に3年ほどいたことがありますが、ヨガ、オーガニックフード、自転車通勤などの健康志向なライフスタイルがブームとなっています。その流れにのってヘルシーな寿司が流行ったのでしょう。印象ですが、外国人は日本人ほど大量の魚料理を食べません。寿司は魚をおいしく摂取する方法の1つと考えられているのかもしれませんね。先にも書きましたが、日本食=ヘルシーな魚料理 です。他の外国料理は肉がメインですので、そのあたりで差別化ができたのかもしれません。
    • good
    • 6

寿司ほどではないもののラーメン、うどん、天ぷら、たこ焼き、みそ汁なども海外に出てますよ。


中国には日本の焼餃子も出てますしね。

ちなみに、海外でも日本と同じ寿司が作られていると思ったら大間違いです。
フルーツを乗せた寿司やチョコをかけた寿司
フライにした寿司やピザのようにして焼いた寿司
他にもその国の食材で作った日本には無い寿司や独自の創作寿司が沢山ありますよ。
    • good
    • 3

やっぱり、健康志向に合ったからじゃないでしょうか。


米ももともと欧米では付け合せとかサラダにしたりもしますしね。

ただ、今はもう寿司のみ突出しているわけでもないでしょう。
ラーメンの進出は最近目覚ましいですし、もう7~8年前ですが、NYで居酒屋に入って湯豆腐、焼きアサリ、焼き鳥とか食べましたよ。お店の中は非アジア人でぎっしりでした。
    • good
    • 2

ラーメンも海外進出してますよ。


無知過ぎ。
    • good
    • 4

No.1の方の言うとおり、生魚を食べるという風習が欧米になかったからです。


(握り)寿司が一般的になる前は、切り身ではなく生魚をそのままガブリとやると言ったような
誤解もありましたし。
で、食べたら意外に美味しかったと。

肉を使った料理はたくさんありますが、生魚を使った料理は少ないです。
(もっとも最近は中韓のニセジャポ寿司が幅をきかせているようですが)

また寿司以外にも、カレー、ラーメンなんかのチェーン店も増えていますよ。
これらは起源は日本ではありませんが、魔改造してしまったので日本料理の範疇に。
    • good
    • 3

肉料理(すき焼き 焼き鳥など)は意外と海外に多い


元々海外でも食べられていましたし

ところが寿司という
魚を生で食べ ご飯が酢飯と言う斬新なアイデアが日本に来たガイジンに受けたのです
しかも肉料理に比べてかなりヘルシーです
最近の欧米の健康志向も相まってブレイクしたのでしょう
    • good
    • 3

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!