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はじめまして。
往生要集や仏教思想関連の書籍を見てみましたが、日本人の「安寧」の語源や語意がどうしても分かりません。文学系の研究者等どなたか教えていただけませんでしょうか?調べるに当たってのアドバイスでもかまいません。どうぞよろしくお願いします。

A 回答 (7件)

これではだめなんですか。



参考URL:http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%B0%C2 …

この回答への補足

早速のご回答ありがとうございます。私の中ではgoo辞書(含広辞苑等一般的辞書)に書かれてある内容では不満足なのです。というのは、日本人が感じる「安寧」というのは、かなり日本文化的背景からくるfeelだと思っているからです。

補足日時:2004/05/26 21:36
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韓国語の「アンニョン」も「安寧」ですよね。


ですからもともと韓国もしくは中国からの
外来語じゃないでしょうか。
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この回答へのお礼

先ほど投稿したお礼が掲載されていないので、重なってしまうかもしれませんが、再度投稿いたします。

fukamakisanさまご回答ありがとうございます!
私は長年医療現場で最先端のものばかり追い求めていたためか、自分の国のことや日常使用している言葉の意味さえも分かっておらず、ましてやそれが他の国・地域(特にアジア)から由来するという発想さえ忘れていました。反省いたしました。ご回答本当にありがとうございました。

お礼日時:2004/05/27 10:15

taco2245さんこんにちは。


 もうすでにチェック済みだとは思いますが、やっぱり語源は「史記」じゃないですか?
 意味的な変遷をトレースするのは可能だとは思いますけど、時代別に安寧の使われたケースを収集して分析しないといけないので、とても大変な作業になると思いますよ。
 ここで聞いても期待は薄いのではないでしょうか…?

 でも、もう少し質問内容を絞り込めば多少はわかるかもしれませんね。
 例えばtaco2245さんがなぜ辞書に載っている「安寧」の意味では納得できないのか、そういう疑問を持つに至った経緯は何か、とか、taco2245さんの考える「日本的文化」とはどういう意味なのか、とか、もう少し事情を詳しく説明すれば、別の切り口から回答やアドバイスをくれる方がおられるかもしれませんね。
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この回答へのお礼

kubeさまご回答ありがとうございます!
なるほど私は安寧の語源を今昔の日本人の思想に少なからず根付いていると思われる「仏教の思想」だと思っていました。ご指摘の通り「史記」の側面から調べるとその語源や意味してきたものに出会えるかもしれません。
ここ数日「日本人の安寧とはいったい何なのか」ばかり考えていて途方に暮れておりましたので、kubeさまの回答は大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2004/05/27 10:05

こんにちわ。


>日本人の「安寧」の語源や語意がどうしても分かりません。・・・

・安寧(あんねい)の語源は、中国伝来であることは確実と思われます。中国では、少なくても歴史書『史記』の時代に安寧の言語はありました。紀元前のはなしですね。『天下無異意則安寧之術也』史記(秦始皇帝本記)より。意味は世の中が穏やかで平和なこと、安泰なことも手段策略の一つだ。です。

・中国で当時使用された文字形態は少々違います。
安は、すでに安という文字を使用していたと考えられます。女性が部屋の中にいる状態、つまり安穏で安全を意味し反対語は危です。意味は平安、安穏、安全、安静、心地よい、設置する です。
寧は、ウ冠に心、その下に皿が'正字'です。異体字として甯(やすい)と寧(やすい)がありました。寧の字は日本文字です。正確を期すとウ冠に心、その下に皿、その下に縦棒が一本です。家が有って心が有ってお皿(食料)がある、つまり安泰な生活を意味します。後世になってウ冠に心、その下に皿の'正字'は廃止されて寧の一字になりました。戦後の文字改革で佇(たたずむ)の人偏が無い文字が日本語の寧に相当します。意味は安らかである、無事である、顧み安ずる、嫁いだ女子が父母の安否を問うために生家に帰ること、かくの如し です。

・日本語での「安寧」の意味は、一応'穏やかで平和なこと'と'安泰'の意味が通説です。'世の中が平穏無事であること'と意訳されたものは拡大解釈してそういう意味になったものです。英語に訳すると'Peace'(無事・秩序)と'Calm'(平静)です。

・中国語での「安寧」の意味は、'安らかである''穏やかである'になります。現代中国語においてもその意味は変化していません。ちなみに発音は an1 ning2(アンニン)。アンは平たく、ニンは尻上がりに発声します。日本語の'あんねい'と似ていますね。

*宗教用語ではなくて、宗教に取り入れられた言語と解釈したほうが気が楽になると思います(^^♪。

以上、私は日本に伝来した元の中国語から探ってみました。解決の参考の足しにでもなれば幸いです。

この回答への補足

tennnouさま
先日は大変参考になるご回答ありがとうございました。早速『史記』を購入し難しい歴史的背景をふまえ読んでおります。1つだけお聞きしたいことがあります。tennnouさまがご回答くださった中に「安」と「寧」の語源がありました。その意味にとても感動しました。その語源が明記されている書籍を教えていただけませんでしょうか?よろしくお願いします。

補足日時:2004/06/04 22:46
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この回答へのお礼

tennnouさまご回答ありがとうございました!
「安寧」の言葉の成り立ちに深く深く感銘し心があらわられるようです。感動しました。tennnouさまがご回答くださった内容はまさしく私が求めていた「安寧」の語意・語源です。
私は看護学研究者なのですが、看護師の役割は医療過誤を起こさないように誠実に誠実に仕事をすることを第1におきながら、それと同じほど地域社会で生活していらっしゃる健康を害された方々のライフサポーター的な役割も担っていると思っています。つまり、その方々の「健康であること」や「健康に関する願い」とは何かを考えるとき、どうしてもまず「安寧」から出発する必要があったのです。
看護師が自身のケア技術をもって地域の方々の「安寧」に少しでもお力添えができるように、今後も研究して参りたいと思っています。ご回答本当にありがとうございました。

お礼日時:2004/05/27 11:40

こんにちわ(は)。


司馬遷が表した『史記』は本紀、列伝、表、志などに別れ、編年体ではなく、紀伝体文書だからお好きなところだけを選んで読むことが出来るので便利ですね。『天下無異意則安寧之術也』は秦始皇帝にかかわる本紀なかから抜粋された一例です。史記を読めば歴史の全てが解ってしまうくらいの優れ物ですね。中国は日本誕生以前から文明国?だったんですね。私は残念ながら極く一部分しか読んでいませんでした。あしからず。

ところで、引用参考書の件です。あいにく、長~いこと日本に帰っていないので私の廻りにある書物は全て中国語の本ばかりです。といっても、中身は漢字ですから眺めているだけでも中国語に馴染みの無い方でも薄っすらとその意味は解って来るんではないかと思います。見ているだけでも楽しいですよ、ほんとうに。中国語の発音の変遷・歴史まで少し勉強できます。日本で使用されている文字の大部分は中国語の意味などが移入されていることが良く認識できると思います。以下、投稿する前に確認した参考書は;

a:『漢字古今義合解字典』上海世紀出版社集団・上海教育出版社発行、ISBN 7-5320-7039-5/G・7195、2002年12月第一版、定価90元(約1200日本円)、本文全1475頁。A5サイズで分厚くて重い本です。表紙は濃い赤一色でタイトルがエンボスされています。表紙巻きカヴァーは全体がこげ茶色、白抜き文字でタイトルが印刷。

b:『漢字源流字典』華夏出版社出版発行、新華書店経銷(新華書店代理販売の意)、ISBN 7-5080-2853-8、2003年1月北京第一版、定価58元、本文全863頁。表紙は右8割が濃い青で白抜き文字でタイトルが印刷。左2割と背が濃いみかん色です。表紙カヴァーは無し。A5サイズより若干小ぶりで軽い本です。

a:約3800単語収録。古代の意味、文字の成り立ち、各文字の部品の関連性の解析、歴史とともにどのように変遷したか、現代での字体と意味、例文などが大きい字で解説されています。文字の歴史と意味を詳しく調べるときに便利です。

b:約2500単語収録。各単語の古代における象形文字・甲骨文字・篆書体などがイラストで明記。解説内容はa:に準ずるがやや少ない。その代わりに該当文字を使用した他の字体が詳細に明記されています。文章を書く人には便利です。

以上、日本でも取得出来る可能性はあります。また是に似た書物(大小は問わず)は他にも数多く出版されていると思います。日本語に翻訳されたものも有るんではないでしょうか。もし東京または近郊にお住まいならば神田の『株式会社内山書店』に行かれたらどうでしょうか。中国語の本の専門店です。'インタネット'でもリモート購入可能のはずです(URLは不明、あしからず)。必ずや同じ本か似た本が入手できると思います。住所は:神田神保町すずらん通り。またはその事務所電話:3294-0671、 FAX:3294-0417で問い合わせてみたらいかがでしょうか。(^^♪。

尊いライフサポーターのお仕事、ど~ぞ順調に行くようにお祈りしています、とある国より。
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おはようございます、疑問はつきませんね。



さてご質問の件ですが、すでに専門の方から詳細なリプライがついていますが、私なりに一言。

他の方がおっしゃっているように、「漢語」はどのような流れでとらえるべきなのかを見据えることが結構面倒です。(中国語なのか日本語なのか。中には、日本から中国に輸出した単語もあります。

今回の「安寧」に関してですが、日本でこういったことを考える時に、まずあたらなくてはならないのが「大漢和辞典」です。最近はそれほどでもありませんが、欧米の方が中国を勉強する時、この辞書を使いたいが為にまず日本語を勉強したという方もいらっしゃいました。あと、仏教関係ですと「望月仏教大辞典」ですかね。

ちなみに手元に「大漢和辞典」がありましたので引きました。「1,やすらかなこと。(詩経)(管子)(呂覧)(史記)(漢書)」それぞれの用例があがっています。
ただ、どれも中国に仏教が広まる時代以前のものです。

一方仏教ですが、元々インドで発生した仏教です。それが中国に輸入され、晋の時代あたりから広まってきたと聞きます。その後たくさんの仏典が中国語に翻訳されました。その折、サンスクリット語をそのまま音訳したもの・意味から意訳したもの、様々です。

ただ、出典に史記などがあることからも明らかなように、サンスクリット語の音訳ではないです。では、サンスクリット語のどのような概念を「安寧」と意味づけたかは、原点である、中国の仏教書(なんでしょうね??唐代にでているものがたくさんある気がしますが)にあたるしかないと思います。ただ結構大変な気がしますが・・。

むしろ今回ご質問になった内容は、往生要集?などの、日本人がどのようにして、「安寧」という言葉を使っていたかを理解することの方が大切な気が致します。(また、往生要集と言いますと鎌倉時代の書物ですので、この時代のいわゆる鎌倉新仏教は、中国との関係がそれまでの時代とは異なります。中国人がたくさん来日し、ダイレクトに中国人のお坊さんが教えていたりします。)

まとめますと、
1,「安寧」のルーツ(初出)は、「史記」「詩経」などの時代にさかのぼる。
2、ルーツの意味は、「安らかなこと」という意味である。
3、ルーツの意味と、仏教でどのように使われたかは、関係があるか無いか不明である。
4,ルーツの意味を知ることは大切であるが、日本人がどのように使っていたかを知ることの方がもっと大切なのではないか?
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#6です・・



ごめんなさい・・『往生要集』は平安時代の書物でしたね・・知識のなさを露呈してしまいました(爆)なかなか心の安寧はやってきません・・・
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