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ドラグ力とドラグ性能というのはまったく別のものと考えていいですか?
ドラグ力が強いリールだと細いラインを使ったとき、どのようなデメリットが生じるでしょうか?
ドラグ力が強くてもドラグ性能が良ければ、そのデメリットはおさえられますか?
細いラインを使うときはドラグ力が強くなく、かつ性能の良いドラグのリールが理想でしょうか?

A 回答 (1件)

>ドラグ力とドラグ性能というのはまったく別のものと考えていいですか?



まったく別物と考えても良いです。
ドラッグのまず第一に重要なのは滑り出しのスムーズさです。

いくら強力なドラッグ力があっても滑り出しがスムーズでなければ、ドラッグが
滑り出す前にロッドを引き倒されてラインブレークします。

また優れたドラッグ性能とは設定されたドラッグ力が常に安定して働く事です。

随分以前に釣り雑誌のテストで発売されたばかりのダイワとシマノの中上級機種を
2階からロッドにセットして、共に同じウエイトを付けてドラッグ性能を測るテストが
ありましたが、片方はドラッグがスムーズに滑り出してから地面までずっと同じ速度で落下しましたが
片方は滑り出しが遅く次第に加速し始めて、途中からかなりの速さで落下しました。

この一定速度で落下するのが安定した優れたドラッグ力になり、片方はいわゆる
ドラッグの抜けの状態で、滑りが加速されると締め付ける力が抜けてしまう状態です。
(どちらがどちらとは書きませんが、今はどちらも中級以上なら差はありません)


>ドラグ力が強いリールだと細いラインを使ったとき、どのようなデメリットが生じるでしょうか?

例えば極端に言えばドラッグ力が10kgある3~40000番ぐらいにPE1号でも、滑り出しが
非常にスムーズで、安定した一定のテンションがずっと保てればラインは切れません。

それはドラッグ力が10kgあっても、設定値で滑り出しの速さが全く違うからです。

普通9~10ft前後のシーバスロッドに3000番のリールをセットして、ロッドが思い切り
曲がった時点でドラッグが滑り出す設定値にしても、実際に計れば1kg前後です。

アジングやメバリングなどの非常にライトラインの場合は、まず最重要な滑り出しが
スムーズなフィネス系の各社が搭載しています。

アジングやメバリングの場合はロッドも柔らかいし、それほどドラッグを引き出すことは
ありませんので(たまにありますが)滑り出しのスムーズさが一番重要です。

逆に言えばこんなフィネス系のドラッグでも普通2~3kgはありますから、8~8.6ft位の
シーバスロッドにセットして、PE0.8号程度で90cm前後のシーバスを獲ることは
普通に十分可能です。

実際にチニングの最中に上記のタックルで80cmオーバーのシーバスは数多く釣っています。
(04ルビアスの2506でドラッグ力、3kgのフィネストーナメントドラッグ)

ですからドラッグの判断基準は釣力の大きさではなく、滑り出しのスムーズさと
抜けのない安定したドラッグ力がいかに持続出来るかが重要になります。
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この回答へのお礼

大変詳しく説明していいだき、理解が深まりました。
実験結果がすごく気になりましたが、今は変わらないとのことなのであえて気にしないようにします。どちらのリールも持っているので。
質問から短時間の間にこれほど中身あるものを書いていただきありがとうございました。

お礼日時:2014/08/19 10:05

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