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黄金の国ジパングとか言われた時代もあったくらいに昔は採掘されたてのですか?

それらは今はほぼ枯れたのですか?

今からはイメージ出来ません

A 回答 (6件)

金鉱脈がどう生成されるかに付いては色々な意見が有ります。


最近有力な説は次の様なものです。
マントルの高熱で地下深くに閉じ込められた水が高温高圧になり、
それにイオン化した金が溶け出す。
この金イオンを含む高温高圧熱水が地層中の割れ目を通り地上に出る
過程で減圧冷却され、金として岩石中に析出し、金鉱脈が生成される。

火山国で地震国である日本には、当然金鉱脈が多く、それも比較的
地表に近い所にあります。見つけ易い所にあるわけです。
これを探して採掘していたのが、戦国時代から江戸時代末までの状況です。
当時の技術で見つけることができ、掘り起こせる範囲の金はほぼ取りつくされて
しまいました。あらゆる大名が自領地を掘ったわけですから。

現在は金鉱脈生成の過程も解明され、地質学的知見も深まり、探索
技術も進歩し、世界的な金鉱脈が日本で続々と発見されています。
一番有名なのは、鹿児島の菱刈鉱山(住友金属鉱山)ですが、
大分県九重、山形県大峠、北海道東部(釧路周辺)にも金鉱脈が
発見されています。
下記URLの【黄金の国ジパングは復活するか】を見てください。
http://www.iforum.jp/okuchika/t5713.html

菱刈鉱山の金品位は世界屈指ですが、他の鉱脈もそれに劣らない
と言われています。

さて、これ程の金鉱脈を持ちながら日本での生産は何故菱刈だけなのか
は次の理由からです。
掘って生産量を挙げても金相場が下がるだけで住友金属鉱山には
投資に合うメリットは無いのだそうです。それで現在の菱刈が枯れたら
次の鉱区を開発する予定だそうです(直接聞いた話)。
金鉱脈発見ラッシュから20年以上も経つのに、菱刈はまだ枯れそうも
ありません。

例外的に、日本政府が金本位制への復帰を宣言し住友金属鉱山から
増産分の金を定額で買う、住友金属鉱山が経営不振に陥り金の増産を
行わざるを得なくなる、等が起れば日本は再び「黄金の国ジパング」
に成るかもしれません。
現在は「赤金(借金)の国ジパング」です。
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この回答へのお礼

なんでそんなに詳しいんですか
凄いですね

金の相場が下がるだけなら、金をたくさん掘っても国の借金にはあてれないんですね・・・

お礼日時:2014/08/25 09:18

>黄金の国ジパングとか言われた時代もあったくらいに昔は採掘されたてのですか?


採掘されていました。
火山というのはある意味で自然の溶鉱炉のような働きをします。
結果として火山の多い日本列島は、実は金属類が豊富な島です。
ただ悲しいことに列島中にばらまかれていて海外の鉱山のように纏まっているところがありません。
この中で比重の重い金(19.3)や銀(10.5)が集まっているところが比較的多くあります。
山が雨ですこしづつ削られて川に流れ込み、重い金が沈んで砂金となって川底に残ります。
更にこの川底の砂金が川に流されながら一か所溜まることがあります。
奥州の北上川流域にはこの砂金が豊富にありました。
この砂金を遣唐使などが滞在費用として中国へもっていきました。
中国側からすれば、日本から来る若造が砂金を持っているということはある意味で驚きでした。
黄金の国ジパングという噂を広めたのはマルコポーロです。
彼が中国を訪問したのは元の時代です。
日本の鎌倉時代です。御承知の通り鎌倉時代が始まる直前に、奥州の藤原氏が北上川流域で採れる砂金を使って金張りの金色堂を建てています。
この奥州の金造りの建物の話は元にも伝わっていて、元の歴史書にも、わざわざ日本の奥州では金が採れると書かれています。
これ等の話に尾鰭がついてマルコポーロに伝わり、さらにマルコポーロが話を膨らませてヨーロッパに伝えました。

江戸時代までは佐渡島をはじめ伊豆や甲府などで金が採掘されていました。
江戸時代の大判小判や金屏風などは全部純国産です。
明治時代になるころには、掘りつくしてしまいました。

>今からはイメージ出来ません
金を採掘すると言いましても石炭のように掘ればでてくる、というようなものではありません。
土を1t掘ってその中に数グラム混じっている程度です。
ダンプカー一台分ほっても何十グラムというオーダーです。
大量の土の中から選り分けて、残った大量の土を処分しなくてはなりません。
最大の金鉱山と言われた佐渡島でも金として取り出したのは400年間で83t程度だったろうと言われています。

この費用を全部換算すると下手をすると取れた金の値段よりも高くかかってしまいます。
ということで現在日本では九州の一か所でだけで掘られています。
この程度の話ですから、イメージがわかないのも無理はありません。
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この回答へのお礼

すごい!
博士ですね!!

お礼日時:2014/08/22 22:12

戦国時代に掘られた主な金山銀山は品位が大幅に落ちるまで掘り尽くしたわけですが、いくつかもし外国であれば有望な金鉱脈があるのも事実です。

ですが人件費が高すぎる事、国立公園内で開発が許されない事、交通アクセスが無い事、などがあり現実的には菱刈以外難しいらしいです。

アメリカで荒野の真ん中をダイナマイトとブルトーザーで露天掘りに掘り返すような環境は日本にはありえないんですよ。
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この辺は結局「投下した資金に見合うか」という判断だからねぇ. 佐渡とか石見とかでも, 残ってはいるけど資金 (や技術) の面でやらないんだと思う.



それ以外の点で「掘れない」山もある.
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金の主力産地は佐渡金山でしょう。


豊富な含有量で、戦国時代初期から採掘されましたが、江戸時代中期で
かなり採掘量が落ちました。枯渇したわけではないので、今も採掘は
可能ですが、含有量が低くなっているので採算ベースに乗らないだけです。
生野銀山、石見銀山でもほぼ同じ事が言えるでしょう。

江戸時代前期までの佐渡金山の採掘量は世界一だったと思います。
そのため、関共通の金と銀の換算レートは1:15でしたが、日本では
1:5という特殊なものでした。
そこで、マニラや香港で銀を買って日本で売り、日本で金を買ってマニラや
香港で売るということが横行しました。世界で最初のトレーディングは
日本で始まったのです。
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まだ掘ってるよ・・・・菱刈鉱山とか世界レベルじゃないの?




日本は人件費高すぎて採算ラインになかなかのらないだけじゃないかなぁ。


鉱山じゃないけど、趣味で砂金とったことあるけど、時給換算したら100円とかだったよ(笑
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