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「ホロコースト」は「焼かれたいけにえ」という意味のギリシャ語を語源とする言葉です。

これは「ホロコースト百科事典」というサイトでの言葉の定義です。

この定義に従うと、広島と長崎でアメリカ合衆国が日本の国民に対してホロコーストをした、という用例が成立すると思うのですが、なぜかあまりこの言葉が使われていません。

質問1:
アメリカ合衆国による日本の非戦闘員の大量虐殺をホロコーストと呼ぶことが少ないのはどのような背景があるのでしょうか?

質問2:
今後、日本の教科書で広島、長崎の非戦闘員大量虐殺をホロコーストと呼ぶようにした場合、何か問題がでるでしょうか?

A 回答 (8件)

いつも楽しい回答文を拝見してをります。

Mokuzo100nennさんのきまじめな質問に、阿呆の私が回答するのも変ですが、少しだけ。

>>「ホロコースト」は「焼かれたいけにえ」という意味の
>>ギリシャ語を語源とする言葉です。

語源的には、「ホロス」が「すべての」、「カウストス」が「焼きつくすこと」といふ意味で、神にささげる犠牲を完全に燃やした宗教儀式のことです。ギリシャの話では、クセノポン『アナバシス』第7巻第8章第4節に、動詞の形で表現されてゐます。ゼウスへの丸焼きの生贄について述べられてゐます。ユダヤ関係では、たとへば旧約聖書のギリシャ語訳レビ記6章23節に、神への全焼のささげもの、としてホコカウストスといふ名詞の形でそのまま表現されてゐます。

単語の分析的な意味だけ考へれば、完全に焼くことですので、証拠隠滅目的燃焼や廃棄物焼却処理などにも使用できます。しかし言葉は文化や社会と密接に結びついてをり、宗教的な意味合ひが含まれます。

ユダヤ人のあひだでも、「ホロコースト」といふ表現を嫌ふ人たちが多くゐます。神への犠牲の意味ではないからです。私も、正直なところ、不適切な言葉の使用だと思つてゐます。しかし、「ユダヤ人大量虐殺」の意味でほぼ定着してしまつたものは、変へるのが困難です。

>>アメリカ合衆国による日本の非戦闘員の大量虐殺をホロコーストと
>>呼ぶことが少ないのはどのような背景があるのでしょうか?

ユダヤ人の場合は、まだ聖書との関連で、ホロコーストといふ言葉が結びつきますが、日本人では、そのやうなものがありません。

>>今後、日本の教科書で広島、長崎の非戦闘員大量虐殺を
>>ホロコーストと呼ぶようにした場合、何か問題がでるでしょうか?

言葉の使ひ方は自由ですが、言葉の歴史を無視することになります。

ちなみに、近所にホロコースト記念館があります。アンネ・フランクにゆかりのある人が運営なさつてゐます。でも、広島・長崎とむすびつけるやうな展示はいつさい見られません。
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この回答へのお礼

>ユダヤ人のあひだでも、「ホロコースト」といふ表現を嫌ふ人たちが多くゐます。

大変勉強になる投稿ありがとうございました。

ホロコースト記念館が広島にもあるのですか?

お礼日時:2014/08/31 13:05

回答番号7のplapotaです。

さきほど、ホロコースト記念館を訪ねて、職員の方に、この質問の件をうかがひました。30分ほど熱意をこめて御教示くださいました。Q&Aサイトへの投稿許可もいただきました。

http://www.urban.ne.jp/home/hecjpn/

学会では、特に英語の場合は、「the Holocaust」として固有名詞あつかひをするため、過去の宗教儀式や一般の大虐殺とは異なる、との見解でした。その意味では、私の回答の

ユダヤ人のあひだでも、「ホロコースト」といふ表現を嫌ふ人たちが多くゐます。

との指摘は、言ひすぎだとのことでした。ユダヤ人虐殺に限定、との見方でした。

ヒトラーは、ヨーロッパ制覇といふ野望をあきらめたにもかかはらず、ユダヤ人撲滅といふ妄想だけは実行しつづけた点については、不思議だと、しきりに語つてをられました。

ホロコースト記念館の設立趣旨は、人間の愚かさによる惨事を後世に伝へることであり、広島長崎の原爆と通じるものがある、ともおつしやいました。

Mokuzo100nennさんも、こちらに御用があるときには、ぜひお寄りください。展示だけではなく、日本語、英独仏語のみならず、ヘブライ語の書物も多数そろへられてゐます。職員の方も、すぐに話し相手になつてくださいます。
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この回答へのお礼

the Galaxyと、the を付けて大文字で書くと、特定のgalaxyを示すのと同じ用法ですね。

一般名詞も大文字で表記するドイツ語の場合はどうなのかも興味あります。

我々日本人もポーランドのアウシュビッツに原爆記念館を建設して、非戦闘員の大量虐殺を「人類に対する蛮行」として、アウシュビッツを訪問する世界中の人に伝えるべきなのでしょう。

どうもわざわざ追加の回答ありがとう材ました。

お礼日時:2014/09/06 14:11

ギリシャの古い言葉の語源から話を展開しても不毛な気がします。



ホロコーストは戦闘行為の延長の無差別爆撃や大量破壊兵器の原爆の使用と異なります。
ナチスが行ったのはユダヤ人の人種隔離政策の延長で隔離後燃やしてしまいました。
ドイツはユダヤ人に戦線布告してませんから

一応広島長崎は軍事施設があるというこじつけの理由はあります。
日本も重慶に無差別爆撃した時には軍事施設があるからという理由で正当化していましたね。
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この回答へのお礼

不毛な質問をして申し訳ありませんでした。

不毛な質問に、ご回答をいただきありがとうございました。

お礼日時:2014/08/31 13:05

ホロコーストには広義と狭義の意味があります。



広義では大虐殺ですが、教義ではナチスによるユダヤ人
虐殺を意味します。


質問1:
アメリカ合衆国による日本の非戦闘員の大量虐殺をホロコーストと
呼ぶことが少ないのはどのような背景があるのでしょうか?
     ↑
この言葉が、ユダヤ人虐殺の専売特許になっているからでしょう。
在日が、在日韓国人を指すのが通常になっているように
です。


質問2:
今後、日本の教科書で広島、長崎の非戦闘員大量虐殺をホロコーストと
呼ぶようにした場合、何か問題がでるでしょうか?
     ↑
ユダヤ人を敵に回すことになるんじゃないですか。
ホロコーストはユダヤの専売特許になっているんだから
勝手に使うな、ということです。
ということは、米国を始めとする欧米諸国を敵に
回すことに繋がると思います。

あと、東京などの空襲が抜けています。
何しろ、焼夷弾で包囲して逃げられないようにしてから、
じっくりと焼き殺したんですから。

ちなみに、ダウンホール作戦を御存知でしょうか。
日本人皆殺し作戦ともいうべきモノで、幸いにも
ルーズベルト死去により実現に至りませんでした。
ジェノサイドとも言うべき作戦です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A6% …
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この回答へのお礼

やはり、連合国側のジェノサイドをホロコーストと呼んだら、ユダヤ人を敵に回すことになりますか。

戦争に負けてしまうと、名称決定の自由さえ奪われてしまうと言う現実を良く考える機会にしたいです。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2014/08/31 13:08

ホロコースト、と書かれたチラシが配布され貼り出され、欧米の人々は豚の丸焼きパーティーを楽しみます。


キリストの血である赤ワインが欠かせないことは言うまでもありません。
この単語は、彼らの生活および形骸化した宗教儀式に根を下ろしていて、なおかつ現代史用語にもなっているという形です。火祭転じて豚の丸焼きパーティーとユダヤ人大量殺戮という、市民感覚のうえでは分離している二重の意味を併せ持っています。
ナチスの件はショアーと言った方が、ユダヤへの配慮と歴史への慎重な姿勢を示す言葉遣いになると思いますが、そもそも、ホロコーストとかサクリファイスという語の汎用的な意味を、生け贄とか犠牲という日本語に訳したところで、日本人がたやすく掬い取れる概念ではないことを念頭に置いておきたいものです。彼らの契約宗教のせいでしょう。贖う、という態度が芯から染み付いています。犠牲になり見つめられる者と、犠牲者を見つめる者たちとの関係は、まず同胞であり、そしてデメリットとメリット、欠損と獲得、絶望と希望、奪われ与えられる取引が神聖にかけて保証されているのです。その精神は苦痛なのか欺瞞なのか無知なのか何とも言えません。
さて、広島、長崎では、犠牲によってGETできるものがあるという図式は一般的ではありません。クリスチャンの方はどうか知りませんが、犠牲者を見つめる同胞の目としてのわたしたちが、宗教的な贖いに重ね合わせたイメージを持つこともありません。だから、あれがホロコーストだったと言おうとすれば、少し、自分たち自身の問題であることから外れているし、俯瞰した物の見方のようでどこにも足が着いていない、まるでナウシカの巨神兵の話でもしているかのように出来事は絵空事で、焼かれたということ以外に誰の痛みで語り出されたのかわからない、ということになるでしょう。まかり間違っても、外野である外国人の口から言われたら、豚の丸焼き以外の意味にはなりづらいでしょう。それに、日本人のうちでこんな誤用を広めたら、いずれ韓国は、自分らはホロコーストされたなんて馬鹿を言い出すんじゃないでしょうか?
ところでもしかすると、原爆の父オッペンハイマーその人ならば、彼と神の問題として、原爆投下はホロコーストであったかもしれません。
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この回答へのお礼

雨合羽さん、お久しぶりです。
いつもいつも造詣の深い投稿ありがとうございます。

>ホロコースト、と書かれたチラシが配布され貼り出され、欧米の人々は豚の丸焼きパーティーを楽しみます。


ガス室の温度よりも、原爆の温度の方が遥かに高いので、広島や長崎の無差別殺戮こそ「ホロコースト」という名称がふさわしいのではないかと思います。

お礼日時:2014/08/31 13:11

当時の植民地政策を推し進めていた欧米人に


とって、有色人種は植民地支配されるべき物
であり、人間以下として扱っても当然だった
から。
いわば、うるさいハエや蚊を殺虫剤で殺した
のと同じなだけであって「人間を虐殺」した
訳では無かったからでしょう。
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この回答へのお礼

そうですか。

ご意見ありがとうございました。

お礼日時:2014/08/31 13:01

こう考えると答えは簡単じゃないですか?



アウシュビッツでのホロコーストのみ話題にされるわけはなぜか?
これは欧米でマスコミは、誰がやっているか?
ユダヤ人です。だからヒトラーのみ問題になるのです。

原爆投下や大空襲もアメリカが起こした大虐殺に違いありません。
日本の左翼マスコミや韓国では、日本の責任だようですが、
本当は被害者なはずです。

なぜこのことを問題にしないのでしょうか?
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この回答へのお礼

ユダヤのマスコミはユダヤの利益の為の報道をするのに、日本のマスコミは違いますね。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2014/08/31 13:02

質問1:


戦争に勝ったからです。アメリカに限らず欧米の白人は世界各地に植民地を持ちましたが、いきなり侵略して村人を全滅させています。しかし占領に成功し、第二次大戦でも戦勝国になったので、侵略者にとって都合のいいように歴史を書き変えてしまいました。ドイツは負けたので汚名が残されることになりました。


質問2:
日本がサンフランシスコ講和条約に調印し独立するのと引き換えに、日本が蒙った被害も、日本が起こした戦闘行為も全てはチャラになりました。それを覆すことになりますので、民間レベルで議論するのは自由ですが、国が関与することはできません。つまり教科書に載せることはできないでしょう。
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この回答へのお礼

United Nations側(戦争に勝った側)による大量虐殺に関してはホロコーストと呼ばないという取り決めが在ったのかもしれませんね。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/08/31 13:03

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