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LUXKIT A3500 をメインテしています。電解コン、カップリングコン、バイアス調整VRの交換などを終え回路図を見直していて気がかりな点が発生しました。
http://audio-heritage.jp/LUXMAN/kit/a3500(2).jpg
1)初段の6AQ8カソードに1800オームと負帰還用の390オームの抵抗が入っていますが、一般的に1800オームにはパラに電解コン(10μ程度)を抱かせると思うのですが、特に問題ないのでしょうか?
2)固定バイアス調整用の半固定VRの一方は開放されています。これだと、VRの接触不良が起きるとバイアスがかからなくなり、出力管の赤熱、OPTの焼損などに波及する恐れがあるのでは?
中途半端な知識しか持ち合わせないで、いろいろ触っている自称「真空管マニア」です。
詳しい方、お教えください。

A 回答 (2件)

1)ムラードタイプの位相反転回路ですので位相反転段にも利得が有るし、出力管のバイアスも-40v以下ですから、ドライブが楽な球です。

よって初段を含めたドライバー段の利得はさほど必要ないという事になりますので初段のカソードパスコンを省略し、電流帰還を掛けて特性の改善にあてているのです。
1800オームと390オームで分圧したところにNFを戻してますが分割しないで2200オームとしてNFをカソードに戻すのも有りますがその時はNFの抵抗値も変更になるし、パラに入る位相補正用のコンデンサー容量も変わるでしょう。ちなみにバイアスの深い(-50v)50CA10使用のKMQ60の初段のカソードにはパスコンを入れ利得低下を抑えています。ここは出力管のバイアス電圧によってドライバー段の設計をするわけです。初段のプレート負荷抵抗220kΩにパラに入っているCRは位相補正の一つで超高域の利得を下げる働きが有ります。又初段のグリッド、出力管のグリッドに抵抗が入ってますがこれも一種の補正用であり球の入力容量と合わせてハイカットフィルターとしています。異常発振止めです。
入力の回路はVRのスライダーから直接初段のグリッドへ接続されていますが、DC漏れのあるプリ等を繋ぐと初段のグリッド電位が変わる・・バイアスが変わる・・動作点が変わるという事になりますし、グリッド電流の影響でガリオームになり易くなります。これを防ぐにはグリッドの抵抗の前から1Mオームでアースしスライダーとその1Mオームの間に0.1μfのコンデンサーを入れDCをカットします。これで万が一DC漏れのプリを繋いでも初段に影響なし、グリッド電流もカット出来ますのでガリオームに成りにくく成ります。
2)電源回路を見て見ますと電源部の電圧調整用VRは確かに2端子しか配線されていません。一度調整したら後は弄らないかもしれませんが昔聞いた話では抵抗体側からスライダー側に電流が流れるのとその逆では抵抗体との接触部の劣化?が違うのだそうです。今のはどうか解りませんが何れ何かの拍子に調整中ならまだいいとして使用中にゼロバイアスになる危険性はゼロとは言えません。良くSQ38F(D)の球が暴走して高価なOPTの断線事故が多かったのは、バイアス調整用のVRがチープ過ぎるのと大変高熱の出る球を接近配置おまけにケース入りで内部が相当高熱になりそれが色々なパーツに影響をあたえた結果と思われます。
バイアス調整用のVRが異常をきたしたとかカップリングの漏れが多くなりゼロバイアス又はそれに近くなり球が暴走、音が変だと気が付いたころは手遅れだったとか・・
そうならないためにも先ず電源部の電圧調整用のVRは配線されていない端子とスライダーを繋ぎます。こうすることによりスライダーが接触不良となってもゼロバイアスが防げます。一方、出力管側はスライダーの端子から他の2端子へ5k~10kオームを各々入れて置けばこちらでもゼロバイアスには成りません。ま、バイアス電圧の電源回路がいかれたら仕方が無いですが、ケース入りと異なり球が真っ赤に成れば見える訳ですので気が付くのではと思います。それでもというのであればバイアス調整用に各々の出力管のカソードに10オーム1/4wの抵抗を入れます。カソードの電圧でバイアスを合わせるのです。そうしておけば万が一ゼロバイアスになって200ma以上流れた時は焼け切れて球はともかくOPTは助かるのかなと思いますが。
後は自己バイアス回路に変えるという事も出来ますがOY-15-5型はアンバランスの電流許容値が1.9maですのでキチンとバランスをとってやらないと本領発揮出来ないトランスですから自己バイアスでその範囲に入れば良いのですが調整するとなると自己バイアス回路も固定バイアスも似た様な物になってしまいます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。大変、参考にないます。ぜひ、そのような改修したいと思います。今じゃLUXのOPTは貴重品ですから。

お礼日時:2014/09/12 15:28

1)初段の6AQ8カソードに1800オームと負帰還用の390オームの抵抗が入っていますが、一般的に1800オームにはパラに電解コン(10μ程度)を抱かせると思うのですが、特に問題ないのでしょうか?



390オームはNFB(負帰還)の量を12kオームとの比率で決める(アンプの増幅率を決定する)抵抗です。
一方で1800オームは390オームとの合計で初段のバイアスを決める抵抗です。これに並列にコンデンサーを抱かせるのは初段の増幅が不足する場合です。(交流的にはゼロになる)
プレート抵抗の220kオームと1800+390との比率で初段の増幅度が決まって来ますから少しでも大きい増幅度をほしい場合は並列にコンデンサーを入れるということです。
このアンプでは十分なゲインがあるのでこうしているのだと思います。

2)固定バイアス調整用の半固定VRの一方は開放されています。これだと、VRの接触不良が起きるとバイアスがかからなくなり、出力管の赤熱、OPTの焼損などに波及する恐れがあるのでは?

それはあまり聞いたことはありません。この半固定VRは一度調整すればほとんど動かすことはありませんので接触不良は起こりにくいのではないかと思います。でもこのボリュームは両端はそれぞれのカソードに抵抗を介してつながっていて開放されていないと思いますが。
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この回答へのお礼

早々の回答、ありがとうございます。参考にさせてください。

お礼日時:2014/09/12 15:26

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