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ドイツ留学中に「日本は仕事上、男女平等か」と聞かれて自分なりに答えたのですが、皆さんのご意見が知りたいのでお聞かせください。
その時話していたドイツ、イタリア、ノルウェー人の意見は、平等ではない、でした。

A 回答 (10件)

海外で生活したこともあります。



まず欧米人のいう「男女平等」は日本人が考える平等とはちょっと違います。

たとえば仕事での平等は、たとえ力仕事があっても「男女とも同等にこなすことができる」という義務というか負担の部分も平等、と言う前提に立っています。「GIジェーン」でしたっけ?アメリカ海兵隊初の女性隊員の苦労を描いた映画ですが、男性隊員の差別的な目線とは別に「女性でも男性と同じ能力と要求される」という前提は日本ではなかなかありません。

かれらの質問は、そういう権利だけでなく義務も平等である意識が前提になっているですが、その点について、日本は雇用機会均等法などで「機会の平等」や「権利の平等」は達成しようとしましたが、実は「義務の平等」は等しくなっていないのです。
(#5さんも触れていますが、その点で生理休暇を法制化したのは、実は日本が世界で最初であるのが面白いところです。)

さて、ではなぜ欧米では義務の平等が求められるか、ということなのですが、簡単に言えば「女性は(男性よりも)劣るから、責任を持たすことができない」という考え方が支配的だからです。

「責任を持たせられない」というのはけっこう厳しい考え方で、結局子供と同様に女性には決定権がない、または決定権を裏打ちする能力を与えられない(だって責任能力がないから)、ということになってしまうのです。

それは具体的にはどういうことか、というと、ヨーロッパではかなり長い間女性に「財産権や相続権がなかった」ということなのです。
いま、ダウントン・アビーという20世紀初頭のイギリス貴族の物語がヒットしていますが、このドラマの根本は「貴族には娘しかいなく、相続するはずだった親戚が急死してしまい、次に相続権を持つ男性は新世界(アメリカ)にいる平民階級だったので、騒動になる」という話です。
これに代表されるようにそもそも女性には「相続権も財産権も無かった」のです。
また、こういう状態ですから家の家計を握るのが男性であるのは当たり前でした。

女性解放運動というのは、第一大戦前後、戦争によって男性の労働者が不足し、女性が社会進出をすることによって始まります。しかし、当時の女性には財産権がありませんから、銀行口座一つ開くにも父親か夫の許可が必要だったのです。しかし仕事は男性と同じように与えら、そして女性たちは立派にその責任を果たしました。

そこで女性解放運動の当初の目的は「女性も男性と同じだけ仕事をする能力があり、責任を全うする能力があるのだから、男性と同じ権利を与えてほしい」ということになります。つまり「義務や責任を果たすことができるのだから、男性と同じ権利をくれ」ということです。
そしてこの状況が完全に男性と平等になったのは、各国によって違いがあるものの、現在のEUでの最終的な解決は1974年のフランス民法改正まだかかるのですが、その間女性たちは自分たちの権利の獲得のために、常に義務と責任を果たすことに専念したのです。

このような経緯が本来の男女平等の基礎であり、だからこそ「男女平等か?」という質問の裏には「当たり前に女性も義務を果たすのだよね(権利を行使するものは義務を果たせる能力を見せろ)」という意識があるのです。

では翻って日本は、どうだったでしょうか?女性には財産権も相続権もなかったのでしょうか?いいえ、
まったく違います。日本は平安時代から、女性にもほぼ同じだけの権利が(義務も)あたえられていて、相続も自由にできましたし、財産権も認められていました。
また、庶民も武士も基本的には女性が家計を担い、特に武士階級は、奥向き:自分の家庭の家計は妻が、表:家来なども含めた仕事しての武士の会計は男、と言う風に別れていました。
必殺仕事人で「婿殿」とネチネチいじめられるのは昔から、だったわけです。

ですから日本ではある意味男性と女性の仕事は「違う」というのが前提であり、女性の社会進出というのは単に「男ばかりで独占してないで、女にもやらせてよ」という権利だけの平等がまかり通っている部分があるのです。(この考え方の延長に、男女の保育休暇取得の差とか、保育園がなぜ少ないか、などの理由があります。なぜなら(古い考えの)男性から見れば「育児も家庭も放り出して、仕事するって言うのは、そもそも役割分担としての義務の放棄なんじゃないの?全部出来るなら仕事してもいいけど」ということになるからです)

もちろん、古来からの社会において男性の社会的地位と同等の地位を女性がもっていたわけではありませんので、雇用機会という社会的地位において女性をバックアップする政策は重要ですし、それは尊重すべきですが、そもそも女性には女性の地位があり「なんでもかんでも男性のほうが有利だった」とはいえないのが日本の状況だったと言えます。(日本においては男性は社会的地位は高いものの、家庭的地位は非常に低いのが特徴です。海外で「亭主元気でするがいい」なんて言ったら大変ですす、ドメステキック・バイオレンスは一方的に男性が加害者、ということになっています。ちなみに横浜市の調査によるとDVの被害者数は男女とも同じぐらいだそうです)

長々書いてきましたが、上記の前提を踏まえて、「日本は仕事上、男女平等か」という質問に答えると、

はい、法律の上では完全に平等になっています。よく女性リーダーが少ない、というニュースがありますが、たしかに男性社会の問題点もあるもの、日本は女性の権利が昔から確立している分、仕事の責任(義務)という点においてフリーライダーになっている部分もあり、それは日本の女性が課題とすべき点であります」と答えるのが一番よいのではないか、と思います。

欧米では、そもそも「力のあるもの・能力のあるものが支配的な地位について責務を全うするのが当然」というリーダー論があります。それに基づいて、女性も力があれば率先してリーダーを引き受ける、という意識があるといえます。

この点においては残念ながら日本の女性は及びません。自ら率先してリーダー的地位を求める女性(責務を全うしようとする女性)は少ないですし、またそれをサポートする環境もありません(環境は男だけが作るわけではありません)

そういう点が見過ごされているからこそ日本では「女尊男卑」論が出てくるのです。単純に欧米と比べて「女性の社会進出が遅れている」ということではないのです。
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平等じゃ無いが合理的。


企業にとっても労働者にとっても、男の方が儲かるので不平等になる。
不平等だから男の方が儲かる。
男の方が儲かるから不平等になる。
しかし、平等な方が社会全体の儲けは増えるとは思う。
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これは、僕が質問した「日本は世界一女性の地位が高い国である 」というHPです。



http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8754457.html

女性の地位を考える時、会社での地位を問題にするのが正しいのでしょうか?
僕の考えは、女性が本当に幸せなのは、家庭での地位を確保していることじゃないか、と思います。

貴方はドイツに留学していたそうですね。

ドイツでは家庭での女性の地位は皆無だそうですね。
何しろ、「財布握っているのが女」は日本だけです。
アメリカでは、夕食の買い物でも2人で行って、嫁が物を買うときに旦那にお金をもらうそうです。
これがドイツでは、夕食の買い物は旦那の役目だそうです。

国民性の違いでしょうが、貴方はこれをどう思いますか?
僕は、夕食の買い物なんてやりたいとも思わないならば、財布の管理もしたいとは思いません。
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平等というのは、女性も男性として扱うことです。



これが果たしてイイ事でしょうか?

生理痛欠勤などは当然認められないし、母子手当ても不当です。

要するに、女性も武器を取って戦えという話ですね。
力仕事とか言ってないで、あらゆる仕事に就くべき。

現在の日本は西欧ではなく、米国に学んだ公平な國です。
ですので、女性は守るものという考えに法っています。
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「日本は仕事上、男女平等か」


    ↑
結果だけみれば不平等ということになるでしょうね。
重要ポストに就いている女性は、先進国の中では
かなり少ないでしょうから。

しかし、日本では女性は結婚したら辞める人が多いし
それを前提に就職している女性も多いわけです。
こういうことを考えれば、不平等とは言えないでしょう。
結婚したら辞めるような人間を重要ポストに就かせる
わけにはいきません。

それに平等というのは仕事だけをみては評価を誤り
ます。
社会全体として、男女の釣り合いがとれているか、という
観点から評価すべきです。

それに果たして男女平等が良い思想なのかも問題です。
ワタシなんぞは専業主婦制度が最も優れていると
思っています。

哲学カテ psytex氏の意見
生命の本質は、生命活動自体=摂食・生殖・育児です。
産業や政治、経済などは、それをより確実に、快適に
行なうために、二次的に派生したものです。
そちらばかり発達して、「摂食・生殖・育児」を担う家庭=
専業主婦を、「お金を稼がない役立たず」視したために、
家庭教育は崩壊し、地域コミュニティは劣化して、学校
教育に人格形成まで依存したために、社会性の乏しい
世代を量産して、親が子を殺し、子が親を殺し、年間
3万人も自殺する、精神的に荒廃しきった社会にして
しまったのです。

○男女平等が最も進んでいるスエーデンの話。

1998年 大学生が100歳の老人に尋ねた。
「何が最も重要な変化でした?」
 彼は、世界大戦、原子力発電、テレビ、携帯、パソコン、宇宙衛星などを予想した。
 しかし、老人の回答は彼の予想できなかったものであった。
「それはね、家族の崩壊だよ」
 老人の介護は家庭の中で行われてきた。
しかし、今ではほとんど公的機関の手に委ねられてしまった。
 女性は家の外で働くようになり、生産に寄与するようになったため、
公的機関が老人や子供の面倒を見ることになった。
こうして人々は、公平で平等な社会をつくりあげた。
女性達は非生産的な家庭から解放されて、家庭外で
自分を生かすことができるようになった。

しかし家庭を崩壊させたコストは高く付いた。
社会福祉は公的支出の2/3に達している。
その福祉の仕事に就いているのは女性である。
何のことはない。
女性は80%近い税金を払って他人の老人、子供の面倒をみているのだ。
そして、自分の家族は他人が面倒を診ているという図式。
福祉国家は家族でさえ助け合わない社会を造ってしまったのです。


ということで、そもそも男女平等なる思想が良い思想なのか
疑問を抱いています。
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>仕事上、男女平等か


→いえ…不平等な場合も多々存在すると思います。
 
 例えば、有給とは別に給料が支払われるタイプの生理休暇とか
 男性目線で不平等だなと思います。

 私は女性なんで生理痛の辛さは一応知ってて発言してるつもりです。

 生理痛は本当に人によっては意識を失うほど辛いものなのですが、
 女性全員ではないです。

 仮にある男性が酷い頭痛持ちで月に何回かは
 めまいで歩けなくなるとしても、無給の病欠か、口頭申請できるなら有給を使うとかいう
 欠席の仕方になり、有給は本人にはどうしようもない頭痛の回数分有給が減ることに
 なります。

 不平等ですよね?
 本人にはどうしようもない辛さで仕事ができないのに片方は生理だから休暇を別にもらえる。
 もう片方は頭痛だから特別な休暇はもらえない。
 この2つに大きな違いはないのにもかかわらず、男性は我慢することになります。

 生理休暇は女性であることを良い様に悪用する人も中にはいます。
 このような人たちが不平等であるという男性の声を強くして、さらに
 本当に困っている女性達を苦しめます。


 ちょっとした一例を取り上げましたが
 男性と女性の体のつくりが違う以上なかなか仕事上の平等って叶わないと思います。

 会社は利益を追求しますので
 全く同じ能力で、同じ若い年齢、同じ新婚の男女で
 どちらかを昇進コースに乗せる場合
 出産で空きができる女性より、空きができにくい男性の方を選ぶのは
 普通の判断だと思います。

 でもそれですら女性蔑視、女性が働きにくい社会だと言われるのだから
 仕事上の男女平等なんて女性が男性化しない限り叶わないと思います。
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平等ではないですよ。


というか体の構造上平等ではダメです。
むしろ多少女性を優遇し、その分男性を立てるとか他のことで補うとちょうどいいと思います。

女性は実質的な待遇を、男性はプライドを保てるような待遇を、瞬間的には求めるようです。

たとえ話をすると大きな複合店で買いたいものを探しているとしましょう。
女性はすぐ店員に聞きます。
時間と労力を節約したい感じですね。
男性は意地でも自分で探します。
他人を頼るなんて恥ずかしいと思うんでしょうね。
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ちなみに自分は、筋力体力の男女差や出産育児など、その程度の問題をもってして男女平等ではないと言っているわけではありませんのでそこのところ宜しくお願い致します。

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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
さらっと聞かれたので、さらっと(留学四日目にドイツ語で説明しなければならなかったので)「仕事上の男女平等ということであれば、アルバイトの雇用に関しては平等だけど、会社での昇進に関しては平等でないときもある…かもね」と答えました。が、会社で働いたことのない学生ですから、この回答でよかったのか気になりました。

お礼日時:2014/10/03 16:28

男女平等の意味によります。

一つは法的な意味、もう一つは社会慣習上の意味です。法的には日本は完全に男女平等です。男女の権利に差を付けるような法律は、憲法を含めてありません。社会慣習としてはいろいろの見方があります。今問題の女性役員や管理者が少ないのは法的な制約ではなく、日本人の意識によるものでしょう。女性は家庭を守り子供を育てるのが役目だという社会常識の問題でしょう。しかしそれはどこの国も同じです。程度の差にしか過ぎません。どこの国でも出産育児が女性の重要な仕事であることには変わりありません。逆立ちしても男性には子供は産めないのですから。必然女性が男性と同じように振る舞うことは出来ません。制約があります。米軍では女性戦闘機パイロットがいるそうですが、ごく例外です。体力的に戦闘機パイロットは女性には不向きな職業です。だからといって男女平等でないとは言えません。

男女平等は一種の理想ですが、理想が理想的社会を作れるとは限りません。今先進国はどこの国も少子化に悩んでいますが、その大きな原因は男女平等の意識と法制度です。男は外で働いて稼ぎ、女は子供を産んで家庭を守るという“不平等”を排除したからです。理想が理想につながらない典型例です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
さらっと聞かれたので、さらっと(留学四日目にドイツ語で説明しなければならなかったので)「仕事上の男女平等ということであれば、アルバイトの雇用に関しては平等だけど、会社での昇進に関しては平等でないときもある…かもね」と答えました。が、会社で働いたことのない学生ですから、この回答でよかったのか気になりました。

お礼日時:2014/10/03 16:27

男女平等ではないと思います。



男性から見れば「女尊男卑」
女性から見れば「男尊女卑」
という声も割と見受けられ、

そもそも日本人で「人権」「差別」「平等」について語る人は少なく「ばかばかしい」との声も大きくあります。ですからどうしても自分のイメージに偏ってしまい、たとえば背景などをよく考えもせず「女は良いよな~~~!!!」などという簡単な結論を出してしまいます。また、そういうことを外から言われると「お前らに言われたくないわw」「流石白人様ですね~~~」というようになってしまいます。
つまり「問題にきちんと目を向けていない」のです。もちろん男女共に。
きちんと目を向けていても解決できないことが、目を向けないで解決できているわけがない。

そういうことからも平等ではないと思います。
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