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イラクで活動中の自衛隊の警護を、民間の軍事会社に依頼すればいざというときに自衛隊法などに拠らずに積極的な応戦ができると思うのですが。
自衛隊が民間軍事会社に警護を依頼することは、法的に何か問題があるのでしょうか。

A 回答 (7件)

憲法9条「戦力の不保持」により、日本は自衛隊以上の戦闘行動を行える兵力を持つ(雇う)ことは出来ません。

従って、たとえ傭兵を雇ったとしても積極的な応戦は不可能です。
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とりあえず、質問に答えます(問題を複雑にしないため、公法の分野に限定します)。


軍事会社の要員(傭兵という用語には、国際法上の特別な意味があるので、このような場合に使用するのは不適切です)が行う自衛隊警護の行動を律する準拠法は、イラクに主権が返還されるまでの間はその要員の本国の法、返還からイラク正式政権樹立まではグレーな期間、正式政権樹立後はイラク法です。日本の法律は、自衛隊の宿営地内の事件と当事者の一方が日本人である場合は適用されますが、宿営地外での外国人同士の戦いには適用する余地がありません。
自衛隊の指揮官については、要員の行動がどうであれ、指揮官自身の義務に違反した場合は責任を問われるでしょう。例えば、明らかに投降の意志を示しているテロリストの射殺を指示したり、要員の勤務状況を何ら確認することなく放置したため要員による強盗・殺人行為が発生したような場合です。

次に確認したいのは、
>自衛隊の警護を、民間の軍事会社に依頼すればいざというときに自衛隊法などに拠らずに積極的な応戦ができる
という記述の趣旨です。私は、襲撃対処の分野を全面的に軍事会社に委託して自衛隊は復興支援作業に専念する、という趣旨と理解しました。そうであれば、前回の回答に何ら修正を加える必要はありません。

しかし、自衛隊や他国の軍隊が行っているような「警備員の雇用」という程度の意味であれば、前提が大きく異なってしまいます。警備員の雇用は、軍隊の威信を傷つけるものではなく、法律上も問題ありません。

なぜなら、警備員は、基本的にタダの「目」だからです。武器は、自分の身を守るために持っているだけで、自衛隊を襲撃するテロリストと戦う義務はありません。警備員は目であって、兵ではありません。この点、誤解のないように。警備員を雇うことと襲撃対処を委託するのでは、全く意味が違うのです。
また、現地の状況にもよりますが、「偵察や進出する場所」に要員(目)を派遣することも問題です。危険を伴なう場合は自衛隊員が自ら行うべきでしょう。もちろん、現地に所在する敵対勢力の掃討まで委託することは問題外です。

なお、不作為の責任について一言付言します。
権限には必ず義務が伴います。武器を使用する権限が与えられれば、それを適切に行使する義務が当然に伴います。ひとつだけ例をあげれば、警察官職務執行法に規定された警察官の職務質問権は、法文には「質問することができる」と表現されています。しかし、最高裁判所の判例によれば、警察官には、法が規定する怪しい兆候を発見したときは必ず職務質問する義務があり、これを怠ることは違法です(最高裁決定S29.7.15)。
確かに、警護(?)を委託しただけで、常に「管理下に入った」とは言えません。また、現地の具体的状況を明らかにしないで、一般論で義務の有無を論じても意味がありません。
しかし、委託・受託の関係にあれば、受託者は自衛隊の指示に従うことが期待される者です。そのような関係にある者が現地において危機に陥り、現場に所在する自衛隊員が「防護が可能であるにもかかわらず放置すれば」、不作為の責任を問われる可能性は高いでしょう。もちろん、最終的には日本の裁判所が判断する事項ですが、従来の法解釈から類推すればこのような結論に達するのです。
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>例えば、自衛隊が雇った傭兵が無警告でテロリストを射殺した場合、自衛隊指揮官はその責任を問われるのでしょうか。


自衛隊の代わりとして、日本に雇われ派遣されるとしたら、自衛隊と同様の立場になるのでないかと思われます。
となると、この場合は指揮官に責任が出てくるのではないでしょうか。

法律などの専門家ではないので想像でですが。
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管理下に入ったものを警護する権限が付与されただけで、義務ではありません。

不作為は義務に対して生じるものです。それに委託が、そのまま管理下と同じではありません。

すでにイラク人を警備に雇用していますから、問題はないでしょう。

むしろ金額の問題でしょう。陣地を守るだけなら自前でやった方が効率的です。イラク特別措置法にも応戦の権限は与えてます。それより自衛隊から離れた地域での偵察や進出する場所への事前の援護などに使った方が良いのではないでしょうか。
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問題外です。

法律以前の問題です。

警備業者が自社ビルの警備を外国の警備会社に委託すれば、それは営業上の自殺です。そんな業者を信頼する顧客は存在しません。
まして軍隊は、国家の尊厳を体現する組織です。自衛隊が笑いものになれば、それは即ち、日本が笑いものになったことを意味します。

法的にも問題があります。自衛隊には「自己の管理下に入った者」の防護のために武器を使用する権限が与えられていますから、自衛隊の委託を受けた要員が危機に陥った場合、これを防護する責任があります。防護が可能であるにもかかわらず放置すれば、不作為の責任を問われることになります。

この回答への補足

皆様回答ありがとうございました。
傭兵に警護させることが世界の笑いものになるという感覚が私には理解できません。米軍ではコスト削減の為イラク検問所などに民間軍事会社の傭兵を配置させています。
それはさておき・・・
質問を整理します。
例えば、自衛隊が雇った傭兵が無警告でテロリストを射殺した場合、自衛隊指揮官はその責任を問われるのでしょうか。
傭兵の行動規範は日本の国内法によるのでしょうか。イラクの国内法によるのでしょうか。

補足日時:2004/06/02 21:33
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法的には問題ないとおもいますよ。


実際問題、軍を持つより必要に応じて傭兵を使ったほうが安く上がると思います。
ただ、傭兵を使うと「日本はまた金だけで人間を出さない」という批判が内外から出るのを恐れているのでしょう。
それに自衛隊の代わりに出すとして、傭兵の活動を自衛隊に即したものか、他国軍と同じように戦闘もOKにするかで問題も出るでしょう。
戦闘不可なら、そもそも傭兵を使う意味ないですしね。
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ないけれどお金が掛かるのでは?


それに諸外国に笑われちゃいますね。
そもそも軍隊のくせい戦えない自衛隊の存在がおかしい。
もうそろそろハッキリさせるべきですね。
自衛隊をきちんとした軍隊にすべきか、米にお金払ってでも全て委託すべきか。
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