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本文

昔、袴垂とていみじき盗人の大将軍ありけり。
十月ばかりに衣の用なりければ、衣少しまうけんとて、さるべき所々窺ひ歩きけるに、夜中ばかりに人皆しづまり果てて後、月の朧なるに、衣あまた(1)着たりける主の、差貫の稜狭ばみてきぬの狩衣めきたる着て、ただ一人笛吹きて行きもやらで練り行けば、

あはれ これこそ我に衣(2)得させんとて出でたる人(3)なめりと思ひて、
走りかかりて衣を剥がんと思ふに、あやしく物の恐ろしく覚えければ、添ひて二三町ばかり行けども、我に人こそ付きたれと思ひたる気色もなし。

いよいよ笛を吹きて行けば、(4)試みむ思ひて、足を高くして走り寄りたるに、笛を吹きながら見かへりたる気色、取りかかるべくも覚えざりければ、走り退きぬ。


(1)着 (2)得の動詞の活用の種類を答えてください。

(3)なめりを文法的に説明してください。

係助詞『こそ』の結びの語句を抜き出して答えてください

(4)『試みむ』は何をしようとしているのか。具体的に表している言葉を五字以内で抜き出してください。

A 回答 (1件)

1. 着る:上二段活用


2. 得 :下二段活用
3. なるめり が縮まったもの なんめりとも言います。 そうであろうという意味です。
4. 人こその結び:付きたれ 已然形です。定法どおりですよね。何か異論があるのでしょうか。
5. 試みるの目的語:衣を剥がん

いかがでしょうか。
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