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日本語学の課題の中に、明示的意味という用語がでてきます。図書館や本屋などで調べても意味がのっていません。どんな意味なのか誰か教えてください。お願いします.

A 回答 (2件)

 「外延的内容」というのは、その概念が適用される事物の範囲(内容)ということで、分かりやすく言い換えると、「Aとは何であるかを説明するのに適用される絶対的に必要な条件(語)」のことです。


 前に出した「母」、「お母さん」、「母ちゃん」という語の例で言えば、「母(お母さん、母ちゃん)とは何であるかを説明すれば、それは人間であり、女性であり、自分から見て一世代上の人であり、自分とは直系の関係にある」というように、母とは何であるかを絶対的に必要な条件を出して説明すること、あるいは説明するもの、それを「外延的内容」と言います。このうち、例えば「女性」という条件を外してしまえば「父」を表してしまう可能性もあり、先に挙げた条件はどれも外すことができない絶対に必要なものです。この説明をする時に使われる、そして誰も(年齢、性別、国籍を問わず)がこの条件に異議を唱えることができないものが「外延的内容」と呼ばれるものです。
 「母」という概念が適用されるのは「人間」であり、かつ「女性」であり、かつ「一世代上(の人)」であり、かつ「直系」であるということ、この4つの条件が「母」の「外延的内容」ということです。また、この4つの条件は「母」に対する「明示的意味」ということにもなります。 
 先に出した回答で「明示的意味」とは、ある言語表現の意味を成立させている核とも言える認識的内容、外延的内容のことです、と小難しく書いてしまいましたが、要は「明示的意味=認識的内容=外延的内容」ということです。
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 「明示的意味」とは、ある言語表現の意味を成立させている核とも言える認識的内容、外延的内容のことです。

例えば、「母」、「お母さん」、「母ちゃん」という言葉には「人間」、「女性」、「一世代上(の人)」、「直系」といった条件の上に成り立っており、このうちの一つの条件を欠いても、これら3つの語は成立しません。このような「ある語に対する条件の総合」を「明示的意味」あるいは「概念的意味」と言います。つまり「母」、「お母さん」、「母ちゃん」の3つの語は、同じ条件の上に成り立つ「明示的意味(概念的意味)に関しては同義の語」であると言えます。
 一方、「明示的意味(概念的意味)」と対極にあるのが「暗示的意味(内包的意味)」と呼ばれるものです。たとえば、「母」と言えば、「優しい」とか「家庭の財務大臣」とかいった内包(連想されるイメージのようなもの)が伝わってくると思います。「金魚」と言えば、「赤い」が伝わってくるのも同じことです。もちろん、金魚の中には赤くない金魚もいますが、金魚と言えば「赤い」という内包があることも確かです。優しくない母、家庭の財務大臣になっていない母というのもいるかも知れません。したがって、「母」に対する「優しい」は「絶対的条件」とは言えず、その意味で、「条件のどれ一つを欠いても語の意味を成立させられなくなってしまう概念的意味」とは異なります。なお、暗示的意味は時代によって変化しやすいものです。また、いくつかの言語を比べてみた場合、明示的意味は等しくても、内包的意味に違いがある場合が多いです。例えば、日本語とフランス語で共に「りんご」という語に対する「明示的意味」は「植物」、「果実」などで共通ですが、「暗示的意味」では日本語で「赤い」、「青森県」など、フランス語で「緑色(フランスで「りんご」と言えば一般的に「青りんご」がまず連想される)」などズレがあります。

この回答への補足

外延的内容ってどういうことですか?教えてください。

補足日時:2001/06/10 22:07
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