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マヌーグ・パリキアン(Vn)が、コンサートホール・レーベルに録音したベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲で使用しているカデンツァは誰の作かご存知でしょうか?
少なくともクライスラー作ではありません。
または、この曲のカデンツアを知る手がかりとなる資料をご存知でしたらご教示ください。

A 回答 (1件)

こんばんは。



音源が見つかりませんでしたので、資料を探したところ、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のこれまでの録音に関する一覧が見つかりました。No.117にParikian, Manougとあり、Cadence: Joachimと記されているので、ブラームスとも親交のあったヴァイオリニストで作曲家のヨーゼフ・ヨアヒム(1831~1907)によるカデンツァだと思います。

http://web.comhem.se/~u41045580/discography.pdf

Youtubeに、上記資料のNo.158に挙がっているヘンリク・シェリングの演奏のヴィデオが出ており、第1楽章でヨアヒムのカデンツァを使用しています。開始から20’50”のところから始まりますので、比較してみて下さい。ただし、シェリングは、第2、3楽章ではヨアヒムではなく、カール・フレッシュのカデンツァを使用しています。もし、パリキアンが、全部の楽章でヨアヒムのカデンツァを使用しているのであれば、シェリングの第2、3楽章のカデンツァとは異なるはずですが、上記資料で記されているカデンツァの作曲者名は、主に第1楽章に限られているようですので、第2、3楽章のカデンツァもヨアヒムのものかどうかは、聞かないとわかりません。


ヘンリク・シェリングの演奏




また、上記一覧のNo.77に挙がっている、レオニード・コーガンも第1楽章にヨアヒムのカデンツァを使用していますが、第2楽章のカデンツァでは冒頭のみ演奏しており、第3楽章のカデンツァはヨアヒムのものではありませんでした。


レオニード・コーガンの演奏(第1楽章のカデンツァ 20’22”から)

https://www.youtube.com/watch?v=PR4yoEfWfGk


念のために、ヨアヒムのカデンツァの楽譜も御紹介しておきます。

http://javanese.imslp.info/files/imglnks/usimg/7 …

以上、御参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ご丁寧にありがとうございます。ゆっくり拝見したいと思います。

お礼日時:2014/11/08 01:49

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