プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

文学部英語学3回生の大学生です。お忙しい中申し訳ないのですが、
卒業論文をどのように進めたら良いか分からないので、相談に載って頂けないかと思い投稿させて頂きました。

指導教官は「英語のことなら何でも良い」と言うことなのですが、具体的に何を書くべきなのか困っています。
さらに、一般的に卒業論文がどういうものかもあまりよく分かっていません。
(おすすめの本や論文があれば紹介をお願いします。)

今のところ題材の候補としまして以下のようなものを考えています。
でも、自分自身まだまだ英語に不自由するレベルですし、書くのが難しいのではないかとも思っています。また、就活があるのであまり時間の余裕がない状態です。一応、TOEIC900点/センター試験(英語)満点は達成出来ました。

(1)幼児期のバイリンガル教育/バイリンガル環境

多くの日本人が英語に困っているので、幼児期にバイリンガルに出来るような仕組みを作れないかと思い、
幼児期に英語の発音や英語耳、英検での成績を取れるようにするにはどうしたら良いか調べたいと思っています。

ネットを見る限り英語教育熱が加熱してきていますし、幼児期に英検3級を取る子も結構出てきているようです。
その為のノウハウをまとめ、調査をし、卒業論文にしたいと思っています。

将来、自分のキャリアや自分の子どもが出来た時の英語教育にも活かすことができればと思っています。
出来れば、自分の卒業論文が将来的に本にすることができれば良いなとも思います。


(2)英語のアクセントに関して

大学入試のセンター試験の時に「この一枚さえ見れば、アクセント問題でほぼ満点近く取れるプリント」を作りました。
少なくとも、市販のものやネットのコンテンツにはこれを上回るものはなかったので、
本にして出版しても良いかもしれないなと以前から思っていたものです。


(3)形態論から導きだせる効率の良い単語の覚え方
大学受験の時に自分で考えた単語習得の方法

こういった知識を極めても、英語の教師にならない限り役に立たない気もします。。。


将来は保育士(公立)になるか英語の教師になるか企業(総合商社、外資系の投資銀行あたり)に行くかも迷っています。
親切な方、アドバイスを頂けないでしょうか。よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

理系ですが,大学の教員をしている者です.


簡単にお答えします.

論文は大きく分けて「仮説検証型」と「既往研究進歩型」に分かれます.

++++

A;「仮説検証型」は,まず,仮説をたてます.(AはBではないか?)
それが正しいかデータを集める(アンケートとか試験とか実験とか,これは指導教官の指示を仰いでください)

仮説にデータが即しているか→ 即していたらもちろんOK

大概,仮説通りにはいきません.
そこで新しい仮説づくり(Aは実験の結果,Bではなかった.それではCではどうか」

実験の繰り返し.

仮説通りに行かなくても学部の卒業論文としてはOKです.貴方の仮説は誤りであった.ということを論証できればそれは立派な学問的な成果です.

+++

B;「既往研究進歩型」は,これまで他の人達が進めた研究をあなたなりに進めてみる研究です.
「本題に関して,A,B,Cはこれまで〇〇という結論であったが,本研究ではDという方法を試みる」

これも実験やアンケートなどでデータさがし.この場合は比較対象となる過去の研究論文と同じような方法を用いて貴方の方法が効果的であるか,立証してみる.

これも.貴方の方法が過去の研究に劣っていてもOK.時間があれば,それをもとにさらに別の方法を試して再実験.

+++++

基本的にプロの学者でも学部生の卒論でも以上の方法は変わりませんが,いきなり,これまで考えられてこなかった大発見を仮説で一発でだせるのは本当にまれです.アインシュタインでさえ,そうではありません.

だから,なにかやりたいこと,単語と形態素の関係であったり,英語の音節の特徴であったり,英語の幼児学習であったり,興味があったら,まず,これまでどういう研究がされてきたのかな???と検索してみてください.

日本の論文検索はCINIIを使ってください.
http://ci.nii.ac.jp
外国語論文の検索はいろいろありますが,Google Scholarで調べるのがらくだと思います.

ネットで閲覧できなければ,大学間なら,図書館で連携をとっているので,Webcat というサイトで,どの大学の図書館にその論文がのっているか調べて,コピーや閲覧を大学図書館の司書さんに申請する.
使い方はGoogle などと一緒.キーワードを入れて検索して自分の興味とかぶるものを探します.
さらに,研究論文には「引用文献.引用論文」などが文末に書いてますから,それを読むとさらにどういう流れで貴方のトピックが研究されてきたか,芋づる式にわかってきます.

それで指導教官に,〇〇の論文を読んだが,私はこう思うので,△△の方法で検証したい.という相談をするのが論文作成の作法.
+++

以上,理想的な論文のススメ方を書きましたが,参考になりましたでしょうか?

正直,教員としては学部の卒論に,新しい学術的知見はそれほど求めていません.
ただ,「あなたがやりたいこと」を上記のような「マナー」で検証できるか?それを文章化できるか?ということを求めているので,自由にテーマを設定すること.
基本的に「新しい学術的知見」がないと合格できないのは博士論文レベルです.
東大の学部生も,論文のいろはがわかっていない学生が大半ですから,上記のように進められれば,理想的.

そしてそのような科学的検証方法が身につけば,,民間の企業などにいって,リサーチやマーケティング,教官としての素養にも役にたちます.

学部の卒業論文は,大切なのは「論文作法」.できるだけ論理的にあなたの説の正否を論証し,結論に導く.
その訓練だとおもってください.(だから,指導教官は「なんでもいい」っていってるんです.)

とりあえず,3つやりたいことがあるのですから,ザーッと論文検索して5個くらい見てみて,どういう実験やアンケートなどで検証しているか見てみること.それで自分の興味と検証が可能かどうかを判断してみて,指導教官に相談してみてください.

テーマは個性的,自由に, ただ論文のマナー(論証の仕方)は厳密に,これが大切なので,入口でくよくよせずに,とりあえず思いついたら付箋などのメモに書き出し,それと類する先人の研究をよんでみること.これがテーマ選びのコツです.
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この回答へのお礼

丁寧に教えて下さりありがとうございます。返事が遅れてしまい申し訳ありません。
これまでこのように具体的に教えて下さる方がいらっしゃらなかったので、とても参考になりました。


新しい学術的知見が求められていないと聞き、ひとまず安心しました。
これまであまり過去の論文を見ずにどうしようか悩んでいたので、一度過去の論文に当たってみようと思います。

お礼日時:2014/12/07 14:58

まず論文は「まとめ(サマリー)」ではありませんし、新しいアイデアでもありません


論文で一番大事なのは、research questionです
論文はつまり、"研究"なわけですから、ある不明な事象とか事実(真実ではありません)、傾向、うわさ、などなんでも、「こういう風に言われているけど本当はどうなの?」とかの類のことを、さまざまな文献を参照しながら、そして自分でもデータを集めたりして、「そのとおりだった」とか「いやいや、そんなことはなかった」というように、rsearch questionに自らの答えを出して、研究結果としてまとめあげるものです

research questionはもうすでに結論が出ていて、別の答えを探せないような内容では意味がありません
それはある意味"真実"という言葉で表現してもいいものですから、研究とは呼べません

ご質問の方は候補としていくつかあげていますが、考えるべき点はいくつかあります
まず
〇データはどうやって集めるのでしょうか(文献からの引用、もしくは自ら"実験"を設定する)

〇英語学習について、"効率性"などをどのように定義し、どのように検証するのでしょうか

〇ある英語学習の成果を測るためには、ある程度の期間が必要です。つまり、いつを始点にして、どういう学習をどの程度の期間行って、最終的な効果をどのような方法で確かめるか、ということです
2,3ケ月程度の期間で、"最終的な効果"を語るのは無理があります。学習というのは「年単位」で考えるような長いスパンで語る必要がありますので

〇ある学習方法を語るとして、結果的に表れた"効果"というのは全てその方法に起因するものですか? 他の要素を排除できていますか?

〇ある結論を導いたとして、その内容は誰もが「うん、そうだね」と言える内容ですか? 反論があった場合に対抗するだけの理論立てができますか?

とりあえず、論文はこんなことを基本的に考えながら書くべきですね
大学によっては「まとめ」でOKのところもあるかもですが、要は「どういう疑問を持って、どういう方法でそれを確かめようとして、結果してとのような結果が出て、その結果についてどのように議論を行うか」
これがきちんとできることが学士レベルに求められる論文であると考えます
つまり、目新しいことを求めるのではなく、素朴な疑問や興味をもとに研究を行い、最終的に自分としてどう考えるかという思考プロセスをきちんとまとめられれば、「A」です

特に言語教育もしくは外国語教育に関しては数限りない研究があります
もともと、言語学、言語教育というのは非常に科学的な分野なので、命は"データ"なんです
図書館に言語教育関係の冊子があると思います。一度見てみることをお薦めします
私は英語で書かれたものしか読んだことがないのですが、言語に関する多方面において何百何千の研究論文が存在しますので、どういう研究テーマで論文が書かれているかを参照すべきです

例えば、私だったら次のようなresearch questionをたてます
「(発音の面で)カタカナ英語は本当に通じないのか」
これに答えるためにはどういうことをしなければいけませんか?
カタカナ英語で発音されたサンプルを準備して、それを外国の人に聞かせて、通じる通じないのデータをたくさんとる
「通じる」の回答が多ければ"通じる"んですよ
もしくはその逆、いやどちらともいえない、とか
世間一般に言われているところでは"通じない"という意見が多数だと思いますが、それは"真実"ですか?
真実と言いきれないのであれば、研究に値するということです

そこらの書店で売っている本何冊かだけ参照して、「こうすれば英語学習がうまくいく」と主張するのであれば、それは論文ではありません
論文の中では、自らの主張と反対の主張に真っ向から立ち向かって議論しなければいけませんから
論文は発明ではありませんし、特に言語関係においては「歴史的大発見」というものも恐らくないでしょうから、逆にきちんと整理しながらまとめなくてはいけません

あと、あまり大上段に構えたような大きなテーマにしないことです
最終的にまとまりがつかなくなり、論点がぶれますから
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この回答へのお礼

お返事が遅くなり申し訳ありません。回答ありがとうございました。
以下、回答して頂いたものを参考にして考えた事を書かせていただきました。

◯データの集め方
   ・ネット上でのアンケート(構わないなら)
   ・家の近くのENGLISH保育所や英会話スクールへ行ってデータをもらったり質問したりする。

〇英語学習について、"効率性"などをどのように定義し、どのように検証するのでしょうか
   非常に難しいですが、一般的に行われている英検、TOEFLのような方法で習熟度を計ることがまず考えられると思います。ただ、そういったものは本当の英語力でないのも確かなので、どのようにするのが良いのかよく分からないです。

〇ある学習方法を語るとして、結果的に表れた"効果"というのは全てその方法に起因するものですか? 他の要素を排除できていますか?
   これも、非常に難しい問題です。英語に触れた人の平均とそうでない人の平均を比べていく方法はあると思いましたが、あまり良い方法だとも思えないです。

〇ある結論を導いたとして、その内容は誰もが「うん、そうだね」と言える内容ですか? 反論があった場合に対抗するだけの理論立てができますか?
   これも難しいですね。数学のようにきちんとした答えがある訳でもないので、反論するのも難しい気がします。
 

>>そこらの書店で売っている本何冊かだけ参照して、「こうすれば英語学習がうまくいく」と主張するのであれば、それは論文ではありません。論文の中では、自らの主張と反対の主張に真っ向から立ち向かって議論しなければいけませんから

確かにそうですね。では、まずは色々な本と論文を読んでみると良いでしょうか?

>>あと、あまり大上段に構えたような大きなテーマにしないことです

「幼児期に獲得した英語力が大学受験の時や社会人になった時にどのくらい役に立ったか?」のようなテーマを考えてみました。
(これでもまだ大きすぎるテーマかもしれません。)

・[幼児期に英語にたくさん触れた人、小学生くらいで英検を取得した人(1)]にアンケートを取り、現在役に立っているかを確かめる。
・[英語に全く触れなかった人(2)]と比べて、英語力がどのくらい高いか、就職、結婚、年収でどのように差が産まれたかを確かめる。
あまりこういうことをするのは良くないかもしれないですが、こういった方法を思いつきました。
「英語を習得する方法」という言語学的なテーマからもそれてしまいましたが。

お礼日時:2014/12/05 17:39

教壇とはほど遠い仕事をしており、何が適切かは正直わかりません。

一部批判的に聞こえたらすみません。
率直に感じたところを記します。

(1)幼児期のバイリンガル教育/バイリンガル環境
教育学ではないのですし、どうやって英検や試験の成績をとらせるかというのは本当の学術というようにはあまり思えません。
むしろ、音声学的視点からも検証して「英語に馴染むには幼少期からどの様トレーニングをすれば自然体で英語がわかるか?」という視点の方がより興味を惹かれます。英検や試験の成績はあくまでもその結果の話。

(2)英語のアクセントに関して
これも(1)同様にどうやって受験を乗り切るかというあくまでも日本の英語教育の枠内を前提とした話であり、学術的とは思えず論文のテーマとしてはいかがなものかと思います。むしろ英語音声学の考察、どうして日本人は英語の発音が苦手なのか?とした方が研究課題としては面白いと思います。

(3)良い単語の覚え方
これも試験突破のためのテクニックであり、英語が一例としてなっているにすぎません。英語以外にもフランス語、その他外国語、あるいは元素記号の記憶にも応用できそうな話になってしまいそうです。

試験突破や受験対策といった小手先の小さな話にまとめず、英語そのものの歴史、特徴、面白さ、難しさ、他言語との比較、文化論、米語英語の比較論 等といったテーマの方が私が読むならより興味をそそられます。

以上、これまで就職面接官を何度もやってきましたが、そういう経験も踏まえて少々辛口でしたが、述べさせていただきました。
がんばってください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。返事が遅くなり申し訳ありません。

私自身も比較的学術的ではないとは思っていましたが、かと言って他に書く対象もないので3点を挙げさせて頂きました。
また、英語の歴史や比較といったテーマも良いとは思うのですが、既に研究し尽くされている分野だと思いますし、自分と社会の将来に役立つようなものを書くのが難しいのではないかと思いました。

>>音声学的視点からも検証して「英語に馴染むには幼少期からどの様トレーニングをすれば自然体で英語がわかるか?」

ということで、私としてもそういう風に書けたら良いなとは思うものの、具体的にどのように進めたら良いのかほとんど見当がつきません。

いずれにせよ、とても参考になりました。丁寧に回答して下さり、ありがとうございました。

お礼日時:2014/12/03 17:42

まずは、過去の卒業論文を見せてもらったらどうですか。

大学の図書館には保管されているはずですし、形式や情報量、考察の深さなどの目安になると思います。

テーマは、英語教育に関するものならば、今お考えの3種類に近い「すでに公表されている学術論文」を図書館などで検索しては、読み込んで、それらからさらに推し進めるためにどこに注目するか、という提言とその検証、という流れで絞り込んだ方が、「すでにその研究やってるよ」と言われることがありません。

最後に就職は、若いうちしか商社や投資銀行は挑戦できないかと思います。教員免許をもっても採用枠があるとは限りませんし、それは将来のライフスタイルや配偶者の転勤の有無・転勤地など、それに対応できる職場として民間の幼児教育なども含めて長いスパンで縁が残る分野だと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
そうですね。仰る通りまだ過去の卒業論文を十分に読めていないので、もっと多く読んでみようと思います。

お礼日時:2014/12/05 17:09

>TOEIC900点/センター試験(英語)満点は達成出来ました。


 すごいですね。私のような英語の素人が書くのはおこがましいですか。文学部なら文学に関することが良いと思います。
 村上春樹などの作品は英訳されているので
貴方が翻訳した一般的な表現と翻訳本との違いを考察したらどうでしょうか?
 こんな英語の表現があるのかとびっくりすることがたくさんあると思います。
 
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

文学に書けたら良いのですが、私は文学はほとんど読んだ事もないので、別の方向で考えて行きたいと思います。

お礼日時:2014/12/03 17:34

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