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バッハやモーツァルトその他の古典派、それ以前の傑作と、近現代の中でも特に傑作と言われてる音楽とではどちらが音楽的に優れているのでしょうか?


よく聞く話としては、
近現代を40代50代まで聴きまくっていたが、結局行き着いたのはバッハだった、とか、
完璧な音楽はバッハあたりで完全に完成してしまい、後は壊すしかなかった
とか、
その逆に、歴史に残るという事はイコール以前のものを越えていかなければならない、とか、
現代では、音大生でもモーツァルトの様なものは作れてしまう、
とか、、、。

「どちらが優れている」という言葉もまたいろんな解釈があると思うので難しいのですが…。

A 回答 (5件)

 20世紀前半の音楽批評家として有名なパウル・ベッカーは、著書「西洋音楽史」(1926年)で、音楽の歴史は「発達」とか「進化」と考えるべきではなく、「あらゆる時代の音楽は、絶対的な意味で、芸術的に等しいもの」「不断の創造力が形を変えて行くだけ」と繰り返し書いています。


 つまり、特定の時代や、作曲家や、音楽的流派が、他に比べて「優れている」とか「劣っている」ということには意味がない、ということです。
http://www.amazon.co.jp/%E8%A5%BF%E6%B4%8B%E9%9F …

 バッハが最高なら、バッハ以降作曲家は不要ですし、バッハを繰り返し演奏し聴いていればよい訳ですが、それで人間は満足しないでしょう。すぐに飽きます。いくら美味しいからといって、一日3食、毎日ビーフステーキを食べていたら、他のもの、和食やラーメンやカレーも食べたくなるでしょう。

 過去のものよりも良いもの、どこにもない新しいものを作ろうというのが、人間の、特に芸術家・職人など「クリエーター」のモチベーションなのではないでしょうか。そして、受け手・聴き手もそれを歓迎する。そういう「常に前に進む」「他人とは違う自己実現を目指す」というのが、作り手、演奏者、聴き手それぞれに延々と続く人間の営みなのではないでしょうか。

>近現代を40代50代まで聴きまくっていたが、結局行き着いたのはバッハだった

 それは、一番聴きなじんだ安心できるものだからでしょう。グルメの道を歩みながら、結局行きついたのは「おふくろの味」のようなものです。でも、毎日「おふくろの味」では飽きるので、やはり「近現代を聴きまくって」というバックグラウンドがあってのことでしょう。「オンがあるからオフがある」、つまり毎日忙しく仕事をしているから、休日に聞く音楽が心にしみる、というのと同じです。(毎日朝から晩まで聴いていたら、感動しなくなりそう・・・)

>完璧な音楽はバッハあたりで完全に完成してしまい

 少なくとも、それはあり得ません。バッハを含むクラシックと、ジャズ、ポピュラー、J-POPなど、どちらがより多く支持されているかを見れば明らかでしょう。20世紀以降の音楽の多様さは、バッハを包含していると思います。

>現代では、音大生でもモーツァルトの様なものは作れてしまう、

 「らしいもの」は作れるでしょう。それは「創る」のではなく「真似する」だけです。後出しじゃんけんなら、必ず勝てるのと同じです。


 この手の議論をすると、「好み」とか「好き嫌い」の議論に落着いてしまいますが、もう少し人間の本質に近い、「良いと思ってもそればかりでは飽きる」「過去を越える、殻を破る、これまでにない新しいものにあこがれる」「いろいろ放浪するが、疲れたら舞い戻る故郷がある」といったもの、というような気がします。どれが最高とは一概に言えない複雑さ、多様さ、猥雑さ、きまぐれ、それが人間。うまく言えませんが。
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この回答へのお礼

素晴らしいご意見だと思いました。
時代とともに音楽が進歩してきたとか言うのではなく、流行り廃りがあるに過ぎないと考えるべきという事でしょうか。

お礼日時:2014/11/28 10:27

器楽も声楽も好きなシニア男性です。



モーツアルト以前と以後で考えてみましょう。
何故ならモーツアルトはCPEバッハに学び、また交友し、
そしてミカエルハイドン、ヨーゼフハイドンに学び、また
交友し、そしてオペラ部門でも偉大な足跡を残した天才
だからです。

モーツアルト以前。
ルネッサンス音楽は古式豊かに感じられます。
そしてバロック。バッハやバロックオペラ。
英国に渡ったヘンデル。
各々味わいがあります。

モーツアルト後は、カンブリア爆発のように多くの音楽が
花さきました。
ドイツ系の器楽やイタリアやフランスのオペラ(ドイツにも
巨匠オペラ作家が生まれました)。
そして東欧、ロシア。また英国等。

20世紀にはイタリアではプッチーニ、ロシアではストラ
ビンスキー、米国ではガーシュインら。

いずれも独創性に優れる音楽だと思います。
これと、各々個人との趣味は異なります。それは多様で
好き嫌いの世界ではないでしょうか。
既に示された独創は真似ることができるのかも知れません。
あらたに独創性を生むのは大変偉大なことでしょう。

いかがでしょうか。
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作曲された曲に対してどちらが優れているかは好みによると思います。


採点方法は決まっていないし、クラシックよりポップスが劣っているわけでもない。

ただ音楽史ということを考えたら話は別ですね。
No.1の方がラーメンを例えにしてますが、それになぞらえれば
初めて鶏がらや豚骨から出汁をとった人、初めて味噌ラーメンを広めた人、
初めてインスタントラーメンを考案した人、はやはりちょっと特別なわけです。

今では当たり前のピアノも、彼らの時代はその原型が生まれたばかり。
平均率という調律方法が生み出されなければこれほどポピュラーな楽器には
なっていなかったかもしれませんし、また、彼ら以前の時代に
オーケストラが厚みのある和音を奏でることもなかった。
ただ、演奏する場所が音楽ホーではなく宮廷サロンや教会が主となれば
それも当然といえば当然なわけです。
部屋の中でベートーベンの交響曲とか演奏されたらたまりませんから。(笑)
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この回答へのお礼

なるほど、ありがとうございました。

お礼日時:2014/11/28 10:21

john_and_paulさんこんにちは。

そうですね。ご質問における回答はその人の趣向によって様々だと思いますが、個人的見解を述べさせてもらうと、「どっちが優れているとは言えない」になりますかね。

個人的意見のつづきですが、ご質問に書かれているいくつかの事柄「よく聞く話としては~」に関して、バッハ( J.S.バッハのことです)の音楽は「完璧だ」という評する人は多いですね。
まさに「シンプル・イズ・ベスト」。装飾音もなしに美しいメロディー、素っ気ないのに奥が深い。といった感じでしょうか。
その真逆というか、対局なのが「R・シュトラウス」とか「グスタフ・マーラー」ですかね。100人を越えるオーケストラの一大パノラマが複雑な旋律といくつもの楽器の音がかぶらないように展開されていくという。

一方、「バッハで完成してしまっている」「歴史に残るということは過去の名作を凌駕するものである」という点は「果たしてそうなのか?」と考えてしまいます。
だったら、今日までの作曲家は「必要ない」ということになってしまいますし、「古典が完璧だ」というのは「言いすぎじゃね?」とも思います。
まあ、確かにモーツァルトのような「古典派」の曲は「どれを聞いても同じじゃん」と言えるかもしれません。
それは同時代の作曲家の曲を聞いてみるとわかります。(たぶん、そこそこのクラシック音楽ファンでも、選別出来ないですよ)
「音大生でも作れてしまうのでは?」確かに言い切れません。でも、それでも彼が作曲家として魅力なのは・・・おっと、これ以上は趣旨を外れるので止めましょう。

私の趣向としては「ロマン派」や「戦前(第2次世界大戦)」が大好物なのですが、「あ~あ、やっちゃてるよ」とか「何だかなあ~」という曲であってもパソコンのフォルダにしまってたりしますし、人が「駄作だよそんなの」と言っても「それでも自分はこれが好き。」と言えるものもあります。
なので、私としては「古典も素晴らしいです」し、「それ以降も素晴らしいです」という考えです。先にも述べましたがこれは「個人的見解」ですから。
(おそらく、この質問内容ですと、今後も多くの方が様々な考えのもと、意見を述べられると思いますよ。(^^)

ところで、逆にjohn_and_paulさんに質問ですが、回答を急がれるのはレポートなどの作成のためですか?また、ご本人はこの質問に対してどうお考えなのでしょうか?クラシック音楽をふだんよく聴かれるのでしょうか?

以上が私の回答です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
最後の質問に関しては、、私は独学作曲家なのです。
音大で習ったわけではないのでそういった方々はどういう視点、観点、姿勢を持って作曲に取り組んでいるのかどうしても知りたかったのです。

お礼日時:2014/11/28 10:21

発想の転換をすれば解かります



例えば ラーメン・・・同じラーメンなのに 味噌味 醤油味 塩味 豚骨スープ味・・・様々な味があり 好みもある

音楽も同じ 様々な表現で出来ている どれが一番かなんて 好みの問題


バッハ モーツァルト・・・確かに偉大だろーが そんなの聴くより 現在のアイドルの歌の方が良いと言う人も居る

それで良いんじゃ無いかな・・・・
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この回答へのお礼

なるほど、ありがとうございました。

お礼日時:2014/11/28 10:18

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