No.7ベストアンサー
- 回答日時:
まあ、漫談ですが、いくらかは本当のことです。
偽装退却、は、けっこう難しい戦術でして、指揮官の企図するところがキチンと部下に伝わっていないと、本当の潰走、壊滅的退却になってしまうことがありがちです。企図を伝達する手段のとぼしかったモンゴル帝国の時代には、なおさら難しいことでした。
モンゴル兵の主力は族を単位にした騎兵なので、その辺の指揮官の企図が一族という単位につたわりやすかった、という点があります。もちろん騎兵ですから、機動力もあるので、いわば、
指揮官の企図 (この場合は偽装退却) をよく理解した一族単位の部隊が、騎馬の機動力をいかして退却する、
ということができたのです。
モンゴルに敗北した西欧諸国とオスマン・トルコの軍隊は、一度負けたら皆殺し、状態です。
つまり、モンゴルの戦術を次のだれかに伝えて対策を練ることができません。このため、モンゴル自身のイキオイが衰えるまで、くい止めることができなかったわけです。
この事実が 「モンゴルは恐ろしい」 という風聞となり、モンゴル側も意図的に尾ひれはひれをつけてひろめたので、士気の面でも戦う前から敵がなえてしまう状況を演出していました。
さらに、モンゴル軍は敵地の情報収集を重視しており、とくに騎兵が不得手な地形は回避するという健全な戦術をとっていました。
また、敵より多くの兵力を集中するということも、常道としています。兵力そのものは多くなくても、必要なところに騎兵ですばやく兵を集中すれば優勢となり、そこから敵がくずれます。
ルーシ制服もモンゴル兵そのものは多くありません。
また、中国・イスラムの先進的兵器、とくに城攻めに重宝するカタパルト(石を飛ばす投石機)も運用しており、騎兵集団が苦手な城攻めも得意、という点も、西欧軍には困ったものでした。
なので、西欧の抵抗で有名なリーグニッツの戦いでも、モンゴル軍は西欧軍より若干すくないですが、私がつらつら書いてきた戦術を最大限活用したので、後々この戦いは「ワールシュタットの戦」と言われるようになりました。ワールシュタットという単語は、「死体の山」という意味です。
それほどのことがおきたわけです。
ただ、モンゴルは、武器をよく使いこなす遊牧民、でしかなかった部分もあるので、武器をよく使いこなし騎兵化されたプロの軍隊、エジプトのマムルク朝の軍隊にはコッパミジンに負けています。
海を無理やりわたったらどうなったかは、元寇でおわかりでしょう。
No.6
- 回答日時:
他の理由として、
昔の戦争は戦死者よりも餓死や病死のほうが多かったってのもあると思います。
一旦軍隊を集めてしまうと、防御的な長期戦は自分の首を絞めることに。
大軍であるほど短期決戦が必要になります。
略奪や兵站がしっかりしていた?はずのモンゴル軍でも同様に戦死者よりも餓死者の方が多かったはず。
No.5
- 回答日時:
うーんそれは遊牧民の戦いがそもそも略奪目的だからですよ。
辺境のどこか適当な街に攻め込み、略奪して相手が組織的な兵力を繰り出す前に逃げ出す。
これが日本や漢民族のような農耕民族なら腰を据えて土地を奪うために戦うこともあるのですが、目的が物なので敵が戦う態勢になったら逃げてしまうんです。
逃げるときは荷物を抱えているから遅いです。
このときにもしモンゴル側が予備兵力を持っていなければ、追撃部隊が迫れば追いつかれる前に荷物を減らして逃げるでしょう。
守備兵側もそれで防衛戦の一定の意味があります。相手の目的が略奪である以上それを完ぺきに目的を遂行させたら相手は余計に味をしめます。追撃する側も奪われた街の財産と女性を取り返すために必死です。
ですがそれを何度も繰り返すうちに、モンゴル側が予備兵力を用意していたら追撃してきた守備兵が逆に包囲殲滅されるのです。
背景として漢民族側とモンゴル側の圧倒的な速度差があります。
モンゴル側はほぼ全員騎兵、漢民族は歩兵が主体なのです。
それがモンゴル側は弱いところをついては逃げ弱いところをついては逃げを繰り返したら、漢民族側はどうにも相手を捕まえることができません。略奪品を抱えて重くなってる一瞬が唯一の攻撃チャンスなんです。
だからその瞬間必死になって追いかけるし、のんびり偵察してたらすぐ略奪品抱えられて逃げられてしまいます。
ですが焦りすぎると予備兵力が隠れていてやられるのです。
しかも一度伏兵にひっかかると騎兵相手に歩兵が逃げられるわけがありません。
この機動力の差がどうにも遊牧民に対する対処法を失わせているんです。
No.4
- 回答日時:
「包囲殲滅」されてしまえば、情報を伝えることが出来ません。
敵を取り逃がしたら、敵に戦法を見破られることになりますから、同じ手口を繰り返すのは危険でもあります。
モンゴル族は世界一の騎馬軍団でしたから、部隊を奔放に移動できました。
退くと見せかけての転進、正面から攻めると見せての散開包囲作戦など、野戦にも長けていました。
普通は3日程度要する距離を、2日で駆けつければ、敵の援軍は間に合いません。
と言うことで無敵の進軍を続けることが出来ました。
武田軍団は、三方原で家康を危地に陥れました。チンギスハン戦法の真似かも知れません。
命からがら浜松城へ逃げ帰った家康は、二度とこの手には乗りませんでした。
古代の情報戦は幼稚な物でしたし、伝達手段も早馬以外に無かったのですから、現代と比較しても無意味でしょう。
No.3
- 回答日時:
いいとこ気が付きましたね。
ちょうど下のかたが言っているように戦いにおいて退却をする敵を追撃するのは一種セオリー通りの行動です。本来だったら指揮官は冷静に状況を読み適切な命令を下す必要があるのですが、戦いで興奮状態でアドレナリンが大量に放出しているときには以外と冷静な判断が鈍っている。その興奮状態の人の心理を逆手に取っているということです。ただし撤退させるにはタイミングを計る必要があります。そうでないと先に貴方が言われるように敵に悟られてしまいますからある程度損害が少ない段階まで戦わせて撤退させる。
おそらくこの戦法。大きくみると同じようにみえても中身をちょっとずつ変えてはいませんか。?実際には状況に合わせて複数のバリエーションが存在していてたりします。そうなると相手側としてはどれが退却でどれが罠か判断しかねるでしょう。こうやって相手を徹底的に惑わすことがこの戦術の醍醐味です。
No.2
- 回答日時:
モンゴル軍がよく訓練されていたから。
戦場では常に不確定要素の上で戦闘が行われます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E5%A0%B4% …
不確定要素を減らす、あるいは不劃定要素の中でも推測で行動するためには、訓練が重要です。
勝利の果実は追撃にある
これが戦争の基本なので、追撃をしない指揮官は勝利の果実を得ることができません。
たとえば、関が原の戦いで西軍が敗走しだした段階で東軍が追撃しなければ、石田三成は容易に佐和山城に撤退でき、大坂城の勢力と合体して再戦可能となります。
だから、指揮官は追撃をします。
No.1
- 回答日時:
ジンギスカンの先方って、これほど残虐でない戦法ばっかりだからですよ。
最初の敵兵をやっつけると、生きていようが死んでいようが自分陣地に運び込みの退却。その敵兵を敵地に投げ飛ばす兵器で、敵陣地には、見方の兵士が空から降ってくる戦法。
当然、指揮官がh情報ありで、いくら優秀であろうが、一般兵士はパニックで収拾すかずになります。
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