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古今和歌集の和歌です。

思ひきや 鄙の別れに衰へて海人の縄たき漁りせむとは
                  
                    小野 篁  です。
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

思いきや・・とは(と思っただろうか、いや)思いもしなかた


鄙・・都から遠くはなれたところ(田舎)
縄たき・・縄を引く
漁り・・漁(魚とり)


都から遠くへ別れてきて、やつれ果てて、猟師の網の綱を引いて漁をするように
なろうとは、思いもしなかった。

解説
作者がどんな事情があって、都(京都)を捨てたのか分からないが、都を離れるときには、まさか食うに困って地元の漁師の手伝いなどして生活することになろうとは夢にも思わなかったと嘆いている感じですね。
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この回答へのお礼

訳をそのまま教えていただくのではなく、区切って書いていただいたのでわかりやすかったです。ありがとうございました。

お礼日時:2001/06/12 16:58

歌の意味はmarhinbuhoさんのおっしゃるので大体いいと思いますが,小野篁は「都を捨てた」のではなく,「隠岐に配流された」のでしたね。

天皇の怒りにふれて。だから,「都を出るときにはこんなことになろうとは思っていなかった」というより,「かつて幸せだった頃には,自分がこんな目に遭うとは思っていなかった」という感じでしょう。しかも,まあ実際に地引き網とかをしたわけではなく,田舎の幽閉生活を嘆く,一種のたとえと考えるべきでしょう。(古今集961番です。)

ちなみに,この,隠岐へ流されるに当たって大阪から船出するときに詠んだ歌が,百人一首で有名な,「わたの原 八十島かけて漕ぎいでぬと 人には告げよ 海人の釣り船」です。
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この回答へのお礼

歌が詠まれた背景を詳しく教えていただいたので、想像が広がりました。ありがとうございました。

お礼日時:2001/06/12 16:54

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