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「ワレ」や「自分」は、古くから一人称の代名詞として使われています。
しかし、関西の一部では、これらの単語は、「お前」などの二人称にも使われます。
同じ単語を、一人称と二人称の双方に使うのは、ややこしい、と思います。
なぜ、一人称の「ワレ」や「自分」が二人称にも使われるのか、教えて下さい。

A 回答 (12件中1~10件)

関西だけではなく、関東でも同じ現象はあります。


関東では「おのれ」「手前(てめえ)」「うぬ」(文語。「自惚れ」という言葉にその名残があるす)などがあります。

そもそも日本語をインド・ヨーロッパ語の代名詞と比較した時に、
日本語には一人称・二人称の人称代名詞が非常に多いという顕著な特徴があり、
これは、日本の文化と深い関係があります。

日本には、古くから「ウチとソト」という独特な考え方があり、
一人称・二人称・三人称という平等な関係がなく、
主として「ウチ」なる間柄(私とあなた)でしか言葉が使われてこなかった
ということが言えます。

そんな中で、「ウチ」なる間柄の中で、相手との隔たりをどのように扱うか、そこに大きな関心が払われ、「ウチ」なる存在の相手を、親しみをこめて、敢えて「一人称」で呼ぶという現象が起きた、
ということだそうです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
<日本には、古くから「ウチとソト」という独特な考え方があり、>
<主として「ウチ」なる間柄(私とあなた)でしか言葉が使われてこなかった>
そして、そのウチの中で、相手をどう呼ぶか、が重要なのですね。
現状の説明ばかりでなく、発生的な説明に(ダイナミックな説明)に興味を惹かされました。

以下、誤解気味で、ご説明を悪用しているかもしれません。男の幼児に対して、「ボク、何が食べたいの?」という表現が時々使われています。このボクは、幼児からみた自分(○○ちゃん)を意味していますが、
<親しみをこめて、敢えて「一人称」で呼ぶという現象>
が起きているのですね。

お礼日時:2015/04/21 09:58

回答ではないのですが、京都と左右の話が出てきましたのでちょっと失礼します。

この問題は軽く考える問題ではありません。地図で京都市を見て、なぜ「左京区」が右にあり「右京区」が左にあるのかという問題であり、京都の旧皇居の「左近の桜」や「右近の橘」が向かってどちら側にあるかの問題であり、なぜ「左大臣」が「右大臣」より上位なのか、ひな祭りの男雛が向かって左右どちらに飾られるのか、京都だけがなぜ反対にしているのかという問題です。
 必要があれば、またコメントします。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
<京都だけがなぜ反対にしているのか>
には、興味が惹かれます。

お礼日時:2015/04/13 21:41

話はそれますが、貴様、御前(おまえ)も現在は喧嘩のうり言葉になっていますね。


本来は字の通り、敬称だったと思いますが。
左右の話に戻れば、所変わればでなく、京都ではひな壇の場合、ひな壇にお雛様として座った状態で右がわを「右」といいます、一方大方は、ひな段に向かって、見た状態で右側を右といいます。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございました。
ひな壇については、京都限定の使い方なのですね。
関西・関東の違いでは、肉といえば、特に断らない限り、西は牛肉で、東は豚肉、が有名ですね。

お礼日時:2015/04/08 10:05

関西・関東ともに同じような言葉があります。


(使用例A)
なに言ってんだよ!てめえ~ この野郎!(怒ってる 関東)
こら~! ワレ 何ぬかしとんや!(怒ってる 関西)
(使用例B)
自分 それ、ちょっとおかしいやろ!(上から目線で優しく 関西)
君 それ 変だよ!(上から目線で優しく 関東)
(使用例C)
お前、それ、おかしいんちゅうか?(上から目線 関西)
お前、それ、完全に変じゃない?(上から目線 関東)

語源
御前(お前)
http://gogen-allguide.com/o/omae.html
我(われ)風俗語
http://zokugo-dict.com/44wa/ware.htm

ややこしいのは。あなたの”考え方”のほうではないの?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
使用例Aでは、一人称であるてめえ(てまえ)が、2人称に使われているのですね。てめえは広い地域に使われているようですね。
使用例BとCでは、人称ではなく、敬語に関してですね。本来(?)高く敬う時に使用する言葉が、低く使われている、ということですね。
仰せのとおり、ややこしいのは、私です。

お礼日時:2015/04/08 09:57

>文のなかで、必要に応じて、一人称にでも二人称にでも、使える・対応できる


文の中で!、少なくとも、直接話法では可能ですが、間接話法では、注意も必要かと、その他話言葉の内容以外では、使用不可と思いますよ>
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございました。
例の言葉など、どんな状況にでも使える、ということではないのですね。

お礼日時:2015/04/07 17:04

そういえば、ひな壇の右、左は京都と関東では逆らしいですね(関東に限らないらしいが)。

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この回答へのお礼

早急なご回答ありがとうございました。
関西と関東では、違いがいろいろありますね。
今回の件に関しても(荒っぽい決めつけ方になりますが)、関西では、ワシや自分を一・二人称で使っているのに、なぜ、関東では、一人称でのみしか使わないのか、という点から捕らえることもできますね。

お礼日時:2015/04/07 14:33

おそらくですが、どちらも「自分自身」という意味が本質としてあるからではないか、と思います。


そのため、二人称の場合に、
「自分⇒相手の側から見た場合の自分自身⇒あなた」
「われ⇒相手の側から見た場合の自分自身⇒あなた」
という意味として使えるのでしょう。
「僕」「わたし」などは、あくまで話者自身を指す語なので、二人称として使うことができない。
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この回答へのお礼

早急なご回答ありがとうございました。
<どちらも「自分自身」という意味が本質としてある>
ということですね。ワレや自分は、文のなかで、必要に応じて、一人称にでも二人称にでも、使える・対応できる、ということですね。

お礼日時:2015/04/06 21:42

ガキの頃から使ってたら、普通の事ですが。

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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
幼きころから使っていたら、疑問無し、ということですね。

お礼日時:2015/04/06 09:52

そもそも「日本語には代名詞など存在しない」という意見もありますな.



日本語における「代名詞」というのは「特に誰とも特定しないふつうの名詞」をなんらかの立場で解釈することによって「特定の人物に対応させる」ものだから, 自分の立場で「自分」と言えば一人称だけど相手の立場で「自分」と言えばそれは二人称になる.
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<そもそも「日本語には代名詞など存在しない」>
なのですね。
いわゆる代名詞と言われるものは、単に、普通の名詞に過ぎないのであって、その文の解釈により、いわゆる一・二人称になる(あるいは、する)ということなのですね。

お礼日時:2015/04/06 09:48

一人称 二人称というのは西洋語、特に英語の文法に準じて日本語を無理やり分類した場合に出てくる区分けです。



日本語にはそもそも、主語を必要としてない言語です。

話者と聞く人間がいて
「どう思っているんだ?」
と、聞かれているなら、動詞の行動者は聞き手
「こう思っているんだよね」
と言うなら、動詞の行動者は話者

とくに、個人を明瞭に意識させたい時に 「われ」「自分」を使います。

「自分は」「どう思っているんだ?」
「動詞の行動者は聞き手」であることを、強調してしています

「自分は」「こう思っているんだよね」
「動詞の行動者は話者」であることを、強調しています

ちなみに、私は、新潟出身ですが、新潟でも使います。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
多彩なカテにおいて、tanuki4u様の鋭い分析には、いつも敬服しております。
私にとっては、英語流の文法に乗るのが楽なので、以下英語流です。
<日本語にはそもそも、主語を必要としてない言語です。>
が眼目なのですね。
動詞により、隠れている(あるいは、隠されている)主語が決まります。それにより、一人称らしき代名詞であろうが、実質上の人称(この場合は二人称)が決まる、ということですね。

お礼日時:2015/04/06 09:40

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