プロが教えるわが家の防犯対策術!

印象に残っている詩歌(自由詩・和歌・短歌・俳句・漢詩など)を教えてください。

好き嫌いではなく、「授業で習って、鮮明に覚えている」などで差し支えありません。

私の場合。



①春の夜の夢の浮橋とだえして峯に別るる横雲の空(藤原定家)

 ※私のニックネームは、この和歌にちなんでいます。0038は、この和歌が『新古今和歌集』の

  38番目のものだからです。


②時ものを解決するや春を待つ(高浜虚子)


③李白「静夜思」

A 回答 (10件)

先日yumenoukihashi0038さんのIDについて、おたづねしたplapotiでございます。

さつそくありがたうございます。

[題] 寄鰻驪戀
[作] 四方赤良
あなうなぎ いづこの山のいもとせを さかれて後に身をこがすとは
(『万載狂歌集』巻第十二 戀歌下 岩波文庫78ページ)

狂歌の名人芸です。「鰻驪(まんれい)」は、うなぎのことで、恋心を鰻にたとへた歌です。第一句の「あなうなぎ」は「あな憂」で、「ああ辛い」といふ意味です。つづいては、「山の芋が変じて鰻になる」、世の中とんでもないことが起こるといふ言葉です。「妹と背」は恋仲の男女です。「妹と背をさかれて」とは、仲をさかれることで、「背を裂かれて」とは、鰻が包丁で切られることです。「身をこがす」のは、恋に焦がれるのと、蒲焼にされることです。

天才、としか言ひやうがありません。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

まさに天才技ですね。

そう言えば、詩歌とは違いますが、『伊勢物語』のパロディーというのもありましたね。

お礼日時:2015/05/18 22:21

春眠暁を覚えず。

中国語で聞いたので、インパクト大でした!
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございました。孟浩然の「春暁」(五言絶句)ですね。

中国語で聞くと(当時と現代とでは全く同じ言語ではないとしても)音律的な美しさを味わえ

ますね。その点、訓読には限界があると思います。

お礼日時:2015/05/26 23:47

前途程遠 前途程遠し


馳思於鴈山之暮雲。 思ひを雁山の暮の雲に馳す。
後會期遥 後会期遥かなり、
霑纓於鴻臚之曉涙。 纓を鴻臚の暁の涙にうるおす

ご存じな通り、平家物語忠度の都落ちで、平忠度が、思いを残すことが無くなった時に、騎上から朗詠したものです。二度と会えない。しかし思いは晴れた。武人として西海の波に沈むともこれも定めという気持ちを高らかに俊成に伝えたかった。(本当は忠度は俊成と歌をもっと吟じ合いたかった)

葡萄美酒夜光杯 葡萄の美酒 夜光の杯
欲飲琵琶馬上催 飲まんと欲すれば 琵琶 馬上に催す
酔臥沙場君莫笑 酔うて沙場に臥す 君笑うこと莫かれ
古来征戦幾人回 古来征戦幾人か回る

昔、一つのプロジェクトが終わった時に、酔って電車の中で一人吟じて周りの顰蹙を買いました。当時シルクロードブームで、駱駝の上の琵琶の唐三彩を見た記憶があります。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

忠度と言えば、「さざ波や志賀の都は荒れにしを昔ながらの山桜かな」も印象深いものがあります。

和歌の師、俊成が単独で選んだ勅撰和歌集「千載和歌集」で「詠み人知らず」として入集したもの

です。朝敵であるが故、実名が伏せられました。

人事(無常)と自然(不変)の対象は、杜甫の「春望」を想起させます。

王翰の「涼州詞」は、戦場の悲哀を見事に表現しています。出征している夫に思いを馳せた妻を

主人公とした、李白の「子夜呉歌」に通じるものがあると思います。

お礼日時:2015/05/23 18:35

誰のなんという詩歌かわからないのですが、



空山不見人
但聞人語響
返景入深林
復照青苔上

人が見当たらず話声だけが聞こえるさみしさと夕日の色とそれに照らされた苔の色のコントラストの描写が見事であると思います。
中学2年生くらいの時に授業で習いました。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

王維の 「鹿柴」ですね。この作者は自然描写に優れているという点で、印象に残っています。

お礼日時:2015/05/21 10:38

1,籠もよ み籠持ち 掘串もよ み掘串持ち この丘に 


菜摘(なつ)ます児(こ) 家聞かな 名告(なの)らさね
そらみつ 大和(やまと)の国は おしなべて 
われこそ居(お)れ しきなべて われこそ座(ま)せ 
われこそは 告(の)らめ 家をも名をも

万葉集の巻頭を飾る雄略天皇の御製歌です。

簡単に訳すと、この丘で菜を摘む乙女よ 君はどこの家の娘なの? 
名はなんと言うの? この、そらみつ大和の国は、
すべて僕が治めているんだよ 
僕こそ名乗ろう 家柄も名も

現代風にいえば、

やあ、そこの娘さん、可愛いね。
メルアド交換しない?
俺、この国の王様なんだけど。


2,もう一つ
やまとはくにの まほろば 
たたなづく 青がき 山ごもれる 
大和しうるはし
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

当時は「言霊信仰」があり、「男性が、女性に名前を教えるように呼びかける」のは「自分の求愛

を受け入れろ」ということだったのですね。

お礼日時:2015/05/18 22:18

わが恋は松を時雨の染めかねて真葛が原に風騒ぐなり(慈円・新古今和歌集)


山賤の契のほどや忍ぶらん夜をのみ待つ夕顔の花(寂蓮・同)
恋ひ死なん命をたれに譲りおきてつれなき人のはてを見せまし(俊恵・同)
一方に乱るともなきわが恋や風定まらぬ野辺の刈萱(西行・同)

お坊さんの恋の歌がなまめかしいのに圧倒されます。”松を時雨の染めかねて~”なんて、色っぽいです。お相手は女性だったのか、お稚児さんだったのか、考えてしまいます。

それに比べて、

このごろの鴛のうき寝ぞあはれなるうは毛の霜よしたのこほりよ(崇徳院・同)

崇徳上皇は、薄氷を踏むような心持を歌にされたのでしょうが、そのお立場の厳しさに、胸がつぶれる思いがします。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

ご指摘の通り、妖艶な四首、そして悲痛な一首ですね。

お礼日時:2015/05/18 22:15

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」ですが、数年前に研究のために花巻に行って改めて調べ直したら、この詩にはモデルがいて、“そういう人に自分もなりたい”という希望をつづったことが分かって、ちょっと驚きました。


しかも「雨ニモマケズ」は、普通は“サウイフモノニ ワタシハナリタイ”で終わっていると思いがちですが、続きには“南無無辺行菩薩・・・”という曼荼羅が書かれていて、宗教的な意味合いも持たせている深い詩であることを知ってますます驚きました。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

宮沢賢治には、名作が多いと思います。

お礼日時:2015/05/18 22:12

三好達治「雪」。

と、「咳をしても一人」尾崎放哉。と、宮沢賢治の「永訣の朝」「雨ニモマケズ」。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

「雪」は「太郎を眠らせ・・・」で始まるものですね。

お礼日時:2015/05/18 22:10

谷川俊太郎「生きる」


http://www7.ocn.ne.jp/~mitsue/ikiru.html
確か、6年生の国語の教科書の最後の方に載っていたと思います。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

谷川さんの作品は、平明な表現の中に、含蓄がありますね。

お礼日時:2015/05/18 22:09

出典も正確な文言も忘れましたが、高校の漢文の教科書にのっていた「山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し」というのが大変印象に残っています。

知った当初は自分の中の弱い心を戒めた克己心の話かなと思っていました。

しかし現在では、「政府に対する武装蜂起は軍事力で簡単に片付くが、人々の心の伝播する反政府思想の広がりは食い止めるのが難しい」という統治の話かなと思っています。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

後者の解釈は、リアリティーがありますね。

お礼日時:2015/05/18 22:07

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