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東海道新幹線N700A系「定速走行装置」について

N700Aについて、各種記事を読んでいると、
『「定速走行装置」と呼ぶ独自のコンピュータープログラムだ。
新大阪-東京間約552キロに数キロ間隔で地上に設置されているコンピューター端子から、線路の勾配やカーブ、トンネルの情報を読み取り、自動で加減速しながら区間ごとに定められた最高速度で走る。』
『ただ、この定速走行装置は、自然災害などトラブル発生時の運行遅れを取り戻すときだけ使用する。通常時に使用すると、速度の効率がよすぎて、時刻表よりも早く到着してしまうためという。』

ふと、疑問に思いました。
効率が良すぎて時刻表よりも早く着くのなら、いっそダイヤ改正して、早く到着するパターンにすればいいのでは?と。

初歩的な質問ですが、ご教示方宜しくお願いします。

A 回答 (3件)

こんばんは。


他社ではありますが、電車運転士をしております。

>効率が良すぎて時刻表よりも早く着くのなら、いっそダイヤ改正して、早く到着するパターンにすればいいのでは?

鉄道のダイヤでは、ダイヤが乱れた状況を考慮し、あらかじめダイヤに余裕を持たせています。

身近な例では、駅での駆け込み乗車があります。
駆け込み乗車で開け閉めし直すだけで、電車は30秒遅れます。

時間の余裕を持たせないでダイヤを引いてしまうと、上記の様に何かあれば途端に電車は遅れ、遅延回復出来なくなってしまいます。

新幹線も同じです。
遅れずに発車した時、運転士は現在地から止まる駅までの距離と、速度から、どの位の時間で着くかを頭の中で計算し、加速するかそのまま流して走らせるか判断しているのです。
遅れているときは、もちろん加速し遅延回復に努めます。

N700Aについている「定速走行装置」は、保安装置(ATC)の指示している速度ピッタリに加減速するシステム。
クルマでいう「オートクルーズ」なのです。
今まで運転士がマスコンハンドルで加速減速していたのを、電車側で行うシステムなのです。
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この回答へのお礼

鉄道のダイヤでは、ダイヤが乱れた状況を考慮し、あらかじめダイヤに余裕を持たせています。
このような裏側があるとは知りませんでした。
回答ありがとうございます。

お礼日時:2015/06/08 22:11

東京⇔新大阪間の距離は約515Kmです。

552Kmは営業キロ程ですね。
ダイヤ編成上は、必ずゆとりが必要です。
このゆとりがあるからこそ、遅延時の回復運転が可能なんです。

ちなみに、新幹線や幹線の複線区間で2%程度、単線では5%程度のゆとりを取ってダイヤ編成を行います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2015/06/08 22:11

単純に、最高効率でダイヤ編成した場合は、効率が低下した時のダイヤ乱れが大きくなるからでは無いでしょうか?


新幹線に限らず、地下鉄などの通勤ダイヤの場合は、時間調整する駅がいくつか設定されています。
これは、列車の到着が遅れた場合に、駅での停車時間を短くして、ダイヤ調整をする為です。
このようなダイヤ編成になっているので、最終到着駅では、ダイヤ乱れが最小になっています。
極端なダイヤ乱れの場合は、一部列車の運休も考えられますが、東海道新幹線でそれをしたら、収益にだいぶ違いが出ますし、指定席の場合は処理が難しいです。
したがって、実際の運行が可能な速度でダイヤ編成をしないで、ダイヤ乱れの調整がしやすい、安全なダイヤ編成をしていると言う事でしょう。(それでも東海道新幹線は、かなりの過密ダイヤですけどね)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2015/06/08 22:12

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