プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

電車の運転士の感覚…時間調整の巧みさ匠さ
先日、TV朝日の番組で、新幹線の運転士の特集をしていました。

●東京駅~品川間の約7km
(イ)東京駅を定刻より30秒遅れて出発
(ロ)品川は定刻の5秒早く到着
⇒両駅間は、速度制限が頻繁にかかり、運転士は、ブレーキやアクセル(ノッチ?)をフルに稼動させ、加速と減速を繰り返し運転していると、説明がありました。
この悪条件の中で、巧みに操作し、遅れを取り戻すどころか予定より5秒早着、お見事、と番組内では評されていました。

ほとんど狂いが無いわが国の列車ダイヤ、運転士はどうやって時間の遅れを取り戻すのでしょう?
というのも、新幹線や一部の列車ではATCにより速度制限がかけられ、その範囲内でしかスピードを出せない、と聞きました。
むやみやたらに速度を出せば良いというものではないというのも判りますし、飛ばしに飛ばし、駅寸前でブレーキをゆっくりかけて、なんてもいえません。

ATC(信号)や線形による速度制限、更には先発列車や後続列車という複雑怪奇な制約(パズル)の中で、運転士はどのように、ダイヤどおりに、上記の例のような【微妙な時間のずれ】を解消して運行するのでしょう?
職人的「勘」でしょうか、それとも、体に染み付いているものなのでしょうか。

知っている方、教えてください。

A 回答 (4件)

こんばんは。


新幹線ではありませんが、首都圏の私鉄で電車運転士をしております。

お見事でも何でもありません。
特別な事もなく、至って当たり前のことです。

>ほとんど狂いが無いわが国の列車ダイヤ、運転士はどうやって時間の遅れを取り戻すのでしょう?

元々、ダイヤには余裕時分があります。
万が一の遅延事態を考慮し、ガツガツ制限速度目一杯で走らなくても時間に入るようにダイヤは組まれています。
ただ、何も考えないで運転すると早着するので、取捨選択して運転しています。

簡単に言うと、
加速できる場面だけど、加速させると早着してしまうので、そのまま惰性で流して持っていく。
そういう事を運転士はしています。

そして、停車駅や時間が記されている通過駅、
運転士は採時駅の手前の覚えやすい地点を、残り何分で通過し、自分のブレーキ技術ならば何分あれば定時になるかを研究しています。
ワタシなら、上り快特で日ノ出町駅4分前、戸部駅2分前ならば、横浜駅を定時で到着できると。

細かくチェックし、ズレを把握する事で、定時なのか、速いのか、逆に遅れているのかを把握しています。
それはどの鉄道会社でも同じで、新幹線だからという訳ではありません。

1秒の進む速度感や経験値による要素は多いので、そういう意味では身体に沁みついているモノもあるかと思いますし、
鉄道のシュミレーターでは分からない要素でもあると思います。
    • good
    • 0

いろいろなやり方があるそうで、職人芸であることはまちがいないそうです。



たとえば、新横浜を出て名古屋までノンストップののぞみのなどの場合、あるトンネルの入り口で時速何キロで何分何秒に通過すると、新横浜からの標準的な時間に対して、○○秒早いとか遅いとかの目安がある、らしいです。

ATCなどで制限されるのを解消するのはまさに職人芸らしいです。
たとえば、1本前の列車が遅れ気味で走っている場合、それに近づくと制限がかかって遅れてしまいます。難しいのはブレーキをかけて遅れることよりも、一旦殺したスピードを回復させること、なんだそうです。

ですので、前の列車が遅れ気味の場合は制限がかかる前にスピードをギリギリまで落として制限がかからないようにするんだそうです。ATCは区間ごとに管理されていて、一つの区間にはひとつの列車しか入れないようになっているので、そのひとつ前の区間に入って速度が抑えられるよりは、さらに手前で微調整して、遅れ気味の前の列車がその区間を出てから、入るように調整するんだそうです。そうするとギリギリ近づける間合いで、後を走れるので前方の列車より遅れることがなくなる、ということです。

また、あらかじめATCの制限があがる(スピードがあがる)のが分かっている区間があります。東京近郊で言えば、品川を出ると多摩川まで120キロで多摩川を渡ると200キロになります。これをATCが200キロ指示してから速度を上げたので間に合わないので、多摩川を渡り始めると、徐々に加速して行き、ATCが200キロを指示したときにすぐに200キロまで速度が上がるように走らせている、ようです。このあたりの加減をする場所がいくつもあって、それで時間を詰めていくことができると昔見たテレビで言っていました。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ATCを交えての回答ありがとうございます。

お礼日時:2015/06/13 14:21

まぁ、職人技と言えば簡単。


で、運転士が所持する時計は、何故アナログ表示?
これは、瞬時に残り時間が把握できるから。残り時間が把握できると、どう運転操作すれば良いか解るのです。

その辺り、本職の方もこの板におられますので、お出まし頂けると詳しい話が聴けるのでは・・・
    • good
    • 0
この回答へのお礼

本職の方の話を読むことができました。
回答ありがとうございます。

お礼日時:2015/06/13 14:21

聞くところによれば最新?のN700Aタイプには、自動で遅延回復するような装置が装備されているそうな


制限内で加減速のタイミングを自動で調整するそうです

結局これは、元々運転士達が実践していた方法をシステム化して組み込んだモノでしょう

『ATCにより速度制限がかけられ、その範囲内でしかスピードを出せない』
通常の運転速度=上限速度ではなく、一定幅の余裕が設けられています
なので、その余裕を活用して速度を稼ぐそんな感じでしょ
    • good
    • 0
この回答へのお礼

「通常の運転速度=上限速度ではなく、一定幅の余裕」とは知りませんでした。
回答ありがとうございます。

お礼日時:2015/06/13 14:22

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!