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2030年時点の望ましい電源構成の「ベストミックス」について、公表されたようですが、その内容に、疑問(寂しさ?)を感じませんか。

「ベストミックス」の内容(発電比率)は、次の通り。

①原子力が20−22%、
②再生可能エネルギーが22−24%、
(その内訳は、水力8.8~9.2%、太陽光7.0%、風力1.7%、バイオマス3.7~4.6%、地熱1.0~1.1%)
③火力が60%前後、
(その内訳は、石炭が26%弱、LNGが27%前後、石油が3%未満)
のようです。

(1) 原子力が、「20~22%」となっています。
現存する原子力は、原則40年の運転期間を経過すると廃炉にすることになっていますが、「20~22%」の数字を確保しようとすると、運転期間を60年に延長するか、原子炉の新設をしないと達成することができない数字のようで、事実上、不可能な数字と思いませんか。
・・・化石燃料が入ってこない不測の事態(「ホルムズ海峡封鎖」等々?)に備えて、当面は、ある程度の原子力はやむを得ないと思いますが、運転期間の60年に延長や、原子炉の新設は世論の理解が得られると思いますか。


(2) 再エネが、「22−24%」となっていますが、目標としては、低すぎると思いませんか。
・・・「太陽光」(FIT)は、当初の制度設計が甘すぎたようですが、制度を見直した上で、一層の推進を行うべきだと思いませんか。
「太陽光」以外についても、安定供給等に問題があるようですが、送電網を充実する等して、拡充すべきだと思いませんか。
将来の産業育成の為にも、原子力や化石燃料への依存度を軽減した「エネルギー供給」産業を育成すべきだと思いませんか。(再エネは、少なくとも30%程度達成に努力すべき?)


(3)電力会社の株主総会で、「電気料金の再値上げ回避」や「黒字構造への転換」の為に、原発再稼働への理解を求めるのは、経営者の説明としては、寂しいと思いませんか。
・・・当面の電力安定化の為に、ある程度の原発再稼働は、やむを得ないとしても、経営としては、「再エネ」を、どのように推進していくかの将来のビジョンも述べるべきだと思いませんか。


※原発比率20~22%に 30年電源構成、経産省案
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF23H1W_T20C …

※2030年時点での「望ましい電源構成」案が公表、気になる内容は?
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/matome/15/325407/ …

※株主総会スタート…まず無配、電気料金の再値上げを陳謝
http://www.sankei.com/west/news/150625/wst150625 …
http://www.sankei.com/region/news/150626/rgn1506 …

※経産省、FIT見直しに着手、買取価格の設定方法変更や滞留案件対策を強化
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/201506 …

※経産省がベストミックス案、太陽光は接続可能量に3GW積み増し、64GWを想定
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/201504 …

※再生エネルギー比率30%が実現できる理由
http://toyokeizai.net/articles/-/67931

※世界各国の発電供給量割合(火力・水力・原子力・再生可能エネルギー)
http://sustainablejapan.jp/2015/03/03/world-elec …

A 回答 (1件)

http://sustainablejapan.jp/2015/03/03/world-elec …
に世界各国の2012年の電気エネルギーの原料が一覧表示されています。これで見ますと原子力は新設停止、将来全廃などを目標とする国が増えていて、日本の目標20%は技術的には無理とは言えないが、国民感情もあり苦しい情勢ですね。一方の水力・太陽電池など再エネで20%という目標は水力・地熱・風力・バイオマスの豊富な国を除くと達成できてる国は多くはなさそうです。(ドイツ・イタリアは太陽熱で頑張っていますが、太陽熱は効率が悪いので基本的には将来性がありません)日本の場合有力な再エネ技術候補がないのが問題で、結局のところ石炭・ガス・石油・原子力を重視せざるを得ず、再エネは期待はするが約束はできないといったところでしょう。
idealistic theory / wishful thinking を打ち破って可能な再エネ技術具体論をまとめるにはどうしたら良いか。ここが大事なポイントでしょうね。
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この回答へのお礼

ご意見有難うございます。

数年前、ドイツを旅行した時、アウトバーンから見た風景に、村全体が太陽光発電のソーラーパネルを設置した風景を見る等、風力・太陽光など自然エネルギー利用が進んでいるのに、感激したことがあります。
日本では、最近でこそ、風力・太陽光発電を、見かけることがありますが、まだまだドイツには追い付かないと思います。
ただ、ヨーロッパは、隣国と陸続きですから、万一の場合は、他国から、電力の融通を受けやすい事情もあると思います。

しかし、2030年まで間は、原子力「20~22%」で対応できたとしても、その後、運転期間の60年に延長や、原子炉の新設が難しいとすれば、2030年以降は、どのようにして原子力エネルギーを確保するか、疑問に感じます。

おっしゃる通り「日本の場合有力な再エネ技術候補がない」のだと思いますが、2030年以降は、現在以上に「化石エネルギー」に頼ることもできないので、今のうちに、「再エネ技術」の開発に努めないと、一朝一夕では出来ないと思います。

日本は、自然に恵まれていますし、技術力もあるので、「その気になれば」、再エネ技術の開発が可能だと思います。

その為には、国は勿論ですが、電力会社も「再エネ」を、どのように推進していくかの将来のビジョンを持って欲しく思いますが、ビジョンが聞こえてこないのを残念に思っています。


※ドイツ アウトバーンで見つけました(私ではありません。)
http://www.tokuehome.com/shachoblog/post_89.html

※再生可能エネルギー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%8D%E7%94%9F …

お礼日時:2015/06/29 23:19

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