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世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキングをみると以下の順番でした。
私は、アメリカや日本がもっと上の順位だと思っていました。
特に日本は27位と以外に低いので驚きました。

一人当たりのGDPという意味がよくわかりませんでしたのでネットで調べると「GDPを豊かさの指標の一つとして用いる場合、人口の異なる国同士のGDPを比較しても余り意味はありません。そんな場合には、GDPを人口で割った、“一人当たりGDP”という指標を用いるのが一般的です。GDPがある年に創造したその国の価値の総額だとするならば、一人当たりGDPは国民一人ひとりが「平均的に」どれだけそれに貢献し、その果実を享受したかを示す数値といっても良いでしょう。」と書いてありました。

一人あたりで見ると、平均的に日本より豊かな国が26もあるということになるのでしょうか?

すみませんが、お教えいただければ助かります。
よろしくお願いいたします。

1位 ルクセンブルク2位ノルウェー3位 カタール4位 スイス5位 オーストラリ6位
デンマーク 7位 スウェーデン8位 サンマリノ9位 シンガポール10位 アメリカ

A 回答 (2件)

ルクセンブルグやスイスは産油国ではありませんし、シンガポールもサンマリノも違います。

産油国の一人頭GDPが高いなら、サウジアラビアとかクエートなどがもっと上位に来てもいいでしょう。つまり資源産出国だけが理由ではありません。

上記のリストで共通しているのは、アメリカとオーストラリアを除いて、すべて小国である、ということです。殆どの国が数百万単位の人口しかいない国で、ルクセンブルグは56万人、サンマリノは3万人の人口しかありません。

小さな国は効率がいいのです。もちろん小さいからと言って、そもそもGDPが小さい国もたくさんあります。それなりのGDPを
稼ぎつつ、人口が小さければ、一人頭GDPは大きくなります。

たとえば、サンマリノは観光が主な収入源です。サンマリノには年間330万人もの観光客が押し寄せます。人口の110倍の消費が生まれるわけです。

ルクセンブルグやシンガポールは、小国ながら地の利を生かして、地域の金融センターや通信情報センターとして機能しています。ルクセンブルグはフランス・ドイツ・イギリスとほぼ等距離にありますし、シンガポールは中国・インド・オーストラリアとほぼ等距離で、東南アジア各国に行くにも便利です。こういう場所に大企業や銀行などのセンターが置かれます。

ノルウェー・カタール・デンマークは原油や鉱物資源の輸出がGDPを押し上げているといえます。

スウェーデンやスイスは昔から工業が盛んで輸出が多い国です。

いずれにしても、これらの産業が黒字であるうえに、男女とも就業していることが多く、そのうえで予算を食ってしまうような事情が少ないので、一人頭GDPが大きくなるといえます。

日本は世界3位のGDPがありますが、一人頭だと27位まで下がります。理由は、高齢者が多くなり就業していない人が多いこと・その分の社会福祉コストにGDPが裂かれること・地震や風水害が多く際が災害対策費が莫大なこと・農業など非効率な産業部門に就業者が多くGDPが裂かれていること、などがあります。

国が大きくなればなるほど、こういう事情が大きくなり、世界第2位のGDPを誇る中国の一人頭GDPは80位と低迷しています。これは10億人の人口がいるとしても、実際にGDPに貢献するだけの輸出関連に就業しているのは沿海部の約3億人程度といわれていますので、その他の特に多くの農村人口は分母を大きくするだけでGDPを稼いでいないため、一人頭で割るとGDPが小さくなるのです。
実際に、上海やシンセンなどのハイテク産業地帯は日本並みかそれ以上の生活水準ですが、ちょっと田舎に入ると、電気もガスも水道すら未整備な農村がたくさんあるのです。

ですからGDPを「平均的に」人口で割った場合、非効率で生産に従事していない人口が多ければ多いほど、または創造した価値を既存する社会保障費や災害対策費・軍事費などが多ければ多いほど、一人頭GDPの値は悪くなります。

ですから、小さな国のほうが比較的効率よくできますので、一人頭GDPはよくなりますが、それが生活実態として豊かであるかどうかは別です。

たとえばこんな話しがあります。阪神大震災のときのことです。震災の1ヶ月後ぐらいに北欧の国の偉い人が、倒壊した高速道路の片付け現場を視察した感想でこんなことを言いました。その片付けには数百メートルぐらいずつ、クレーンや重機が並んで道路の処理をしていたのです。
「わが国のすべての建設機械を合わせても、この規模にもならないかもしれない。日本はここに集まっている重機や作業者だけでなく、至るとこで同時に復興する能力がある。とてもとてもわが国では出来ない。日本の国力とはこのようなものであるのがよく分かった」
ということです。

アメリカはたしかにすごい国です。GDP1位で一人頭でも10位に食い込むのですから、経済的な規模は相当なものであり、アメリカ海軍のすべての艦船と2位以下のすべての国の艦船を合わせても、まだアメリカ1国のほうが規模が大きい、といわれるだけの化け物のような経済力があります。

しかし、日本もこれだけ災害が多く、人口も多く、不採算で非効率な産業をかかえ、高齢化社会に移行しているのに、これだけの国力と豊かさを維持しているのですから、たいしたものであるといえます。

一人頭GDPはたしかに指標として重要で、比較するのに便利ではありますが、それだけではその国が「豊か」かどうかは分かりません。
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございます。
アメリカとオーストラリアを除き小さな国なのですね。
小さな国は効率がよくて、それなりのGDPを稼ぐと一人あたりのGDPは大きくなるのですね。
人口3万人のサンマリノに330万人の観光客が訪れるとのこと、驚きました。例えはあってないかもしれませんが、日本に110億人の観光客が訪れるということなのでしょうか。
ルクセンブルクやシンガポールは地の利を生かして、その地域の金融センター、通信情報センターとして機能しているのですね。地図で確かめると、とてもいい位置にあると思いました。
ノルウェーやデンマークは資源の輸出国なのですね。意外でした。カタールは中東なのでそうなのかと思っていましたが。
スウェーデンやスイスは昔から工業国なのですね。
男女で就業していることも関係しているのですね。日本は高齢者が多くなってきているので就業している人も少なくなっているのですね。そして、農業など非効率的な産業部門に就業者が多いため一人あたりのGDPを下げているのですね。
非効率で生産に従事していない人が多ければ多い程、一人あたりのGDPは下がってしまうのですね。
ですが、一人当たりGDPが高いということと生活実態として豊かであるということとは別なのですね。阪神大震災の時の北欧の偉い人の言葉、とても興味深いです。
一人あたりのGDPは指標としては重要で比較するには便利なのですが、その国が豊かかどうかは判断できないのですね。
いろいろお教えいただき助かりました。
心から感謝いたします。

お礼日時:2015/07/05 06:23

気付きました?



日本を除くと、ほとんどが産油国です。
※原油、またはシェールガスの油田を保有している国、

ルクセンブルグは別ですが、ここの人口は48万人。
日本のトヨタの従業員とほぼ同じです。

どうですかね?
トヨタの従業員と比べて豊かでしょうか?
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございます。
ルクセンブルクは人口が48万人で日本のトヨタの人口とほぼ同じなんですね。
お教えいただき助かりました。

お礼日時:2015/07/05 05:43

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