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わびさび とはどんな意味でしょうか…人に分かりやすく説明したいのですが、まとまらないので良い回答をお願いします。

A 回答 (3件)

わびさびは、「わび=侘しさ」と「さび=寂しさ」を両方表す言葉です。


さびは「鉄がさびる」という言葉があるように、表面的に劣化が起っている様を表し、わびは、「わびしさに襲われる」というように、内面的(心)の悲しさやひっそくりとした静寂を表します。

どちらも否定的な意味合いが強い言葉ですが、滅びゆく物や物悲しい感じに美しさを見出す。それを表した言葉が「わびさび」です。
散りゆく桜、落ち葉、こけに覆われた岩などをめでるのは、この「わびさび」という日本独特の概念です。
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この回答へのお礼

助かりました

とても良い回答をありがとうございました。

お礼日時:2015/10/25 10:16

わび(侘び)


飾り気を削ぎ取った中に自然と現れる簡素さ。

さび(寂び)
古びていながら味わい深い趣のあること。

これらをひとまとめにして「わびさび」と言います。
簡素であるのに(何も飾ってないのに)美しい。(わび)
古いのに美しい。(さび)
こうした、ある意味のミスマッチ性も含まれていそうです。
美的感覚の対象表現のひとつ。
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この回答へのお礼

解決しました

ご返答ありがとうございました

お礼日時:2015/10/25 14:57

わび・さびは、『侘しさ』と『寂しさ』を表す日本語に、より観念的で美的な意味合いを加えた概念です。

わびとさびはよく混同されますが、じつは両者の意味は異なっています。

さびは、見た目の美しさについての言葉です。この世のものは、経年変化によって、さびれたり、汚れたり、欠けたりします。一般的には劣化とみなされますが、逆にその変化が織りなす、多様で独特な美しさをさびといいます。一方、わびは、さびれや汚れを受け入れ、楽しもうとするポジティブな心についての言葉です。つまり、さびの美しさを見出す心がわびなのです。

さびが表面的な美しさだとすれば、わびは内面的な豊かさ。両者は表裏一体の価値観だからこそ、わび・さびと、よくセットで語られるのです。

日本の伝統文化は“感性と情緒”に支えられている。そう言われることが多々あります。『日本の美意識は、欧州文化のように論理的には説明できないものだ』と言われることもあります。
然しながら、いわば“言葉にならない美意識”を浮かび上がらせるため、まるで補助線を描くように、周辺部に存在するさまざまな価値観を言葉で切り取っていく。そんな感性が、日本では伝統的に育まれてきたと思うのです。

http://courrier.jp/blog/?p=16860


侘(わび、侘びとも)とは、「貧粗・不足のなかに心の充足をみいだそうとする意識」を言い、動詞「わぶ」の名詞形である。
「わぶ」には、「気落ちする」「迷惑がる」「心細く思う」「おちぶれた生活を送る」「閑寂を楽しむ」「困って嘆願する」「あやまる」「・・・しあぐむ」といった意味がある。

侘に関する記述は古く『万葉集』の時代からあると言われているが、「侘」を美意識を表す概念として名詞形で用いる例は江戸時代の茶書『南方録』まで下り、これ以前では「麁相」(そそう)という表現が近いが、千利休などは「麁相」であることを嫌っていたから必ずしも同義とは言い難い。
「上をそそうに、下を律儀に(表面は粗相であっても内面は丁寧に)」(山上宗二記)。
強いて言えば「priceは高くないが、qualityは高い」という概念になろうか。
茶の湯では「侘」の中に単に粗末であるというだけでなく質的に(美的に)優れたものであることを求めるようになったのである。


寂(さび、寂び、然びとも)は、「閑寂さのなかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ」を言い、動詞「さぶ」の名詞形である。
本来は時間の経過によって劣化した様子を意味している。漢字の「寂」が当てられ、転じて「寂れる」というように人がいなくなって静かな状態も表すようになった。
さびの本来の意味である「内部的本質」が「外部へと滲み出てくる」ことを表す為に「然」の字を用いるべきだとする説もある。ものの本質が時間の経過とともに表に現れることをしか(然)び。音変してさ(然)びとなる。
この金属の表面に現れた「さび」には、漢字の「錆」が当てられている。英語ではpatina(緑青)の美が類似のものとして挙げられ、緑青などが醸し出す雰囲気についてもpatinaと表現される。

「さび」とは、老いて枯れたものと、豊かで華麗なものという、相反する要素が一つの世界のなかで互いに引き合い、作用しあってその世界を活性化する。そのように活性化されて、動いてやまない心の働きから生ずる、二重構造体の美とされる。

侘びとともに利休以後の茶道の真髄として語られる寂びだが、意外なことに利休時代の茶の文献には見当たらない。
「侘び」の項に挙げた山上宗二記の侘びの十ヶ条にも寂びは見られず、同書の他の部分にも「寂び」「寂びた」の語は現れない。
おそらく江戸時代以降、俳諧が盛んになり寂びの概念が広がるとともに、侘びと結びつけられて茶道においても用いられることになったものであろう。
俳諧での寂とは、特に、古いもの、老人などに共通する特徴のことで、寺田寅彦によれば、古いものの内側からにじみ出てくるような、外装などに関係しない美しさのことだという。
具体的な例で挙げられるのは、コケの生えた石がある。誰も動かさない石は、日本の風土の中では表面にコケが生え、緑色になる。日本人はこれを、石の内部から出てくるものに見立てた。

このように古びた様子に美を見出す態度であるため、骨董趣味と関連が深い。たとえば、イギリスなどの骨董(アンティーク)とは、異なる点もあるものの、共通する面もあるといえる。寂はより自然そのものの作用に重点がある一方で、西洋の骨董では歴史面に重点があると考えられる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8F%E3%81%B3 …
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