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今年の科研費採択件数をみても、国際教養大の教員が研究代表者になる研究案件は少ない。旧帝大の偏差値と並んだらしいが、ここまで研究資金を取って来る研究者が少ない大学は他にはないと思われる。
国際基督教大がいくら少ないとはいえ、国際教養大の比ではない。
こんだけ科研費が少ない大学がグローバルな人材育てられるのか?


【2015年度大学別科研費採択件数(新規+継続)】 ( )内は件数、●:国立大学、◆:省庁大学校、▲:公立大学、○:私立大学
1位:●東京大学(3,763)
2位:●京都大学(2,955)
3位:●大阪大学(2,646)
4位:●東北大学(2,478)
5位:●九州大学(1,983)
6位:●名古屋大学(1,765)
7位:●北海道大学(1,643)
8位:●筑波大学(1,233)
9位:●神戸大学(1,100)
10位:●広島大学(1,056)
11位:○慶應義塾大学(999)
12位:○早稲田大学(946)
13位:●東京工業大学(924)
14位:●千葉大学(842)
15位:●岡山大学(819)
16位:●金沢大学(811)
17位:●新潟大学(744)
18位:●東京医科歯科大学(657)
19位:●長崎大学(654)
20位:●熊本大学(626)
- - - - - - - - - - -
60位:●秋田大学(252)
134位:▲秋田県立大学(90)
197位:○国際基督教大学(46)
452位:▲国際教養大学(9)★
555位:▲秋田公立美術大学(5)
http://tanuki-no-suji.at.webry.info/201511/artic …

A 回答 (3件)

そうですね。


僕は初期から国際教養大(APU)について知ってますが3点で危惧してます。

1.政治家の横やり(秋田の公立大の宿命)
公立大であることで、本来、少人数制で外国人教員にかかる莫大な費用が抑えられていることも人気であり、東京や大阪などからも優秀な人材が多数入学してました。よって地元の子どもにはとても入れない偏差値となりまして、田舎者の足を引っ張る宿命と言いますか「莫大なカネがかかっている」「地元の人間をもっと入れろ」と地方議員が言いましていまは3割弱が地元枠です。また学費が毎年上がってます。   
田舎では普通ですが、都市部の優秀な子どもが「こういう偏った大学ってどうなの?」と思うかも、と言うことです。

2.教職員のモラル・レベルの低下
APUは徹底的な民間志向で生まれた新大学です。象牙の塔たる「大学」そのものを破壊するがごとく、多くが3年契約の「契約教授」です。毎年、学生からの審査・査定があり、クリア出来なければクビになります。
他大とは大きく環境が違います。
が、はっきり言って教職員にとっては通常の国立大の方がはるかに環境はいいわけですから優秀な人は他大に行きます。
そもそも訴訟が多発してまして教職員には「ブラック大学」として知られてしまいました。
橋元政権での大阪府、大阪市も査定の強化やボーナスの減額をこの数年行ってますが、周辺都市は変わらないわけですからやはり優秀層は周囲の自治体へ逃げていきます。
民間企業ですから競争意識は大事なんですが、周辺は待遇が良いわけでそうなると「ただのブラック大学」となります。
APUの売りは経済学や法学も「英語で」行うことと、「1年留学」にあるので教職員のレベルはそんなに必要でもないはずではありますが、このような教職員のモラル・レベルの低下は長い目で見た時にかなりのダメージになるでしょう。

3.他大学との差別化ができなくなった(英語+リベラルアーツの限界)
APUの強みはどこにもなかった英語でリベラルアーツを行うと言う点(いちおうICUがそうだが学費が150万もする上に難易度も高かった)です。
従来あったのは英文科など「英語の文学部」でそれを経済学や法学とミックスさせたのがウケました。
また「24時間図書館で勉強できる」「単位を取れなきゃすぐ留年」と言う従来のチャラチャラした私立文系や英語系に不満があった層にウケました。
他大学に先駆けていたのです。
しかし今では早稲田、明治、立教、同志社と似た系統の学部が出来ています。また
今年の開成高校では30名以上がハーバードへ入学したと言うニュースもあります。
中国やインドではふつうですが、日本でもトップ層が欧米の一流大学へ直接入ると言う流れは拡大するでしょう。
立命館大学ではプログラム次第でオーストラリア国立大へ留学し、学士号を取得できます(オーストラリア1位の大学で世界ランキングでは東大より上の英国圏では知られた大学です)。
それらと比較した時に、

「果たしてAPUにわざわざ行くメリットってありますか?」


と言うことです。
難易度も高くなりすぎました。昔はもっと低くて、はっきりとした意識のある人が都市部から秋田へ入っていたイメージですが今では「偏差値が高いから」「有名だから」行くような層が増えていると思います。そういう人は魅力的ではないと思います。地元民も増えすぎ、また推薦で入ってるくせに選民意識があり、フツーの地方公立大に成り下がっている気がします。


間違いなく国際教養大(APU)は良い大学です。
特に首都圏集中、帝大を核とした大学のピラミッドに風穴をあけたのは凄まじいことでした。
ただ僕は大きく上記の3つの理由から、そこそこのところに落ち着く、と見ています。
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日本の大学の多く(特に理系)は研究第一で、そもそも教育に力なんぞは入れてませんので、科研費とか論文で評価することが多いでしょうが、学部教育レベルではぶっちゃけその辺は関係ないです。

そういう意味では、よっぽどショボいところ以外は対して授業のレベルなんて変わらないですから、グローバル云々というのだって、似たり寄ったりでしょうね。そういう意味では、世界的な最高水準とくらべるなら旧廷大ぐらいでも教員の平均的な質はそもそもがた落ちで大した事ないというのが現実。第一、日本人で固まって日本国内のしょうもない研究して、結局日本独自の新卒採用でいかに大手に”ポテンシャル”採用されるかを指標に大学の質を議論する時点で、グローバルもくそもへったくれもないですからね。日本で海外レベルに認知されてる研究だってわずかですし、欧米からすれば日本の京大東大レベルですら中国だと北京大学があるね〜、という程度の認識です。まあ、下手するとそれ以下だったりもします。そして、そのレベルの大学を出たいわゆる日本ではエリートの層ですら、仮にも海外に一人で殴り込みにいって成果を出せるだけの能力と気力のあるような”グローバルな人材”なんてほとんどいないのが現状ですよ。所詮、大企業の籠の中で駐在員なんかやって、優雅な生活をしてるから生きていける程度で、彼らは企業からの色々な生活サポートなしでやってけるわけでもないすよね。残念ながらこれが現実です。

話はそれましたが、そもそも学校全体の研究費とか採択件数なんて学部学科の違いとか教員の数とかによってもかなり変わってくるのでそれだけでは何も言えません。あえて言えば、高校の延長上のような「教育の質」を取るならば、逆に教育だけに特化したカリキュラムがあるような大学の方が全体の質は高いでしょうね。でも、日本で大学生にまでなって「高校の延長」でしか物事を考えられない人は決してグローバルにはなれないでしょうから、あなたが批判するその大学のやってることがグローバルな人材を育ててるかと言えばちょっと疑問ではありますが。

とは言うものの、あまり知られてませんが、例えばアメリカにだって有名な「リベラルアーツ大学」とわれる学部教育に特化した有名大学(日本ではあまり知られてないですが)はあって、MITとかハーバードとかに入るのに引けを取らないぐらい難しかったりもしますので、別に研究だけが全てではないのは間違いないです。そういう卒業生が普通に院でMITやハーバード、IvyなんかやMDにもなったりします。研究にしても基盤Cは大体の教授クラスはまあ取ってるでしょうから(ポスドク入れた全採択率1/3だっけ?)、そういう意味ではいかにそれ以上の難易度の高い研究費をコンスタントに取って来れる能力がある人がいるかで評価すべきであり、またその人の下で学べるかどうかが学生としては重要なので、東大京大レベルといってもその恩恵に預かってる人は一部となります。また、文系なんかは仮にも何千万も研究費あっても使わないですし、研究費が全てでもないです。
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グローバルな人材を育てるのでなく、



グローバルな人材は逆境をバネに羽ばたいていきます。
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