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言語学には認知言語学、意味論には認知意味論とありますが、統語論に続く認知統語論をあまり耳にしません。あることは分かるのですが、単なる統語論とどう違うのかピンと来ません。どなたか分かりやすく教えて頂けないでしょうか(例があると助かります)

どうぞ宜しくお願い致します。

A 回答 (1件)

認知言語学とか、認知文法とか、意味論好きな人たちの集団ですからね、生成文法のような形式統語論は嫌いなんですよ。


でも統語論に当たるものはあります。

認知には、意味と形式は一体のものである、という大前提があります。
それを出発点として、たとえば構文文法という理論があります。
ひとつの形式(単語でもいいし、学校文法でやるような○○構文でもいい)を構文と捉え、様々な形式を拡張やネットとワークで記述するものです。
Goldberg なんかが有名ですが、Bybee などの Usage-Based Theory もある。

それから、ラネカーたちの認知文法ね。
これも意味と形式の関係を追った、ま、統語論です。


>単なる統語論とどう違うのか

「単なる統語論」の意味がよく分かりませんが、形式だけを問題にすることは認知言語学ではあり得ないことなので、必ず意味論とワンセットで扱われます。


>例があると助かります

ここでは図が書けないので無理です。
参考文献を挙げておきますので、読んで下さい。

『構文文法論 : 英語構文への認知的アプローチ』
A.E. ゴールドバーグ著 ; 河上誓作 [ほか] 訳、研究社出版

『認知文法のエッセンス』
ジョン・R.テイラー, 瀬戸賢一著、大修館書店

『構文ネットワークと文法 : 認知文法論のアプローチ』
尾谷昌則, 二枝美津子著、研究社

Bybee, Joan. 2010.
Language, cognition, and usage. Cambridge, UK: Cambridge Univ. Press.

John R. Taylor. 2002.
Cognitive grammar, Oxford: Oxford University Press.
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