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司法書士試験は、他の隣接業種の試験と違い、
実務との結び付きが強いことから、
合格後、
早くて数ヶ月で開業する方がいるそうです。

浅いキャリアで開業してやっていけるかは、
当人の営業能力に左右されると思いますが、
実務そのものは何とかやっていけるものなのでしょうか?

A 回答 (2件)

司法書士事務所で補助者を行っているものです。


私の勤務先は、ほとんど閉店状態で、私も非常勤となっています。
わかるところで書かせていただきます。

司法書士は、税理士などのように、登録に実務経験が必要とされていませんので、法律上は問題ないことでしょう。

私の事務所では、経費削減のため利用していませんが、司法書士向けのシステムを利用すれば、提携書式などの手続き業務は、資格のない私(私は書籍やWEBなど)でも行えるわけですので、多少時間がかかっても行えることでしょう。

ただ、専業での開業ともなれば、急ぎの仕事なども出てきますし、相談業務なども数多いですし多岐にもわたります。
資格試験というものは、資格業を行う上での素養を試す試験であり、試験勉強そのものだけでは、実際の業務を網羅していないことでしょう。
また、顧客はど素人が基本ですので、他士業範囲も含めた相談が来ることもあります。資格試験だけですと、司法書士業務の範囲かどうかまで悩まされることもありますし、いい加減なアドバイスも専門家として行えません。専門業務外であっても、基礎的なアドバイスとともに、他の先生へ結びつけることがプロとして求められることでしょう。

実務経験というものは、手続きをスムーズに行うノウハウと法令に書かれていないテクニックを学べることでしょうし、顧客対応のノウハウなどから専門性を高めたり、専門外の知識や経験を積む場所でもあります。

私の勤務先では、当然食べていけるだけの稼ぎはありません。資格者があまりやる気ではありませんからね。しかし、人脈はものすごいレベルが高く、私のような無資格補助者でも対応ができる場合のみ対応し、それ以外の業務は他の先生方への紹介でキックバックを受けています。

飛び込みの顧客というものは、なかなか難しいものです。
よほどの広告宣伝がうまくいかなければありません。
不動産屋や金融機関、他士業などへの営業などもありますが、すでに司法書士が関与していることでしょうからかなり難しいことでしょうね。

どうせなら、年寄りの事務所などで後継者を探している求人を探してはいかがですかね。ベテランのもとで経験を積みながら、後はその事務所を引き継ぐのです。当然顧客もついてくることでしょう。事務所をもらうわけですから、引退される先生にそれなりの報酬を持たせる必要はありますが、売り上げ見込みからの算出ですから交渉も可能でしょう。

公認会計士や税理士が運営する総合事務所への勤務もよいと思います。事務所内開業となれば、顧問先の登記案件などを一手に受けさせてもらえますし、さらに独立となってもお付き合いを継続できる可能性もあることでしょう。公認会計士ですと、商業登記業務を公認会計士として行っている場合もあります。公認会計士としては、行える業務であっても、本来と異なる業務ですので、面倒な業務と考えている場合もあります。独立公認会計士は税理士という側面がありますが、相続税や贈与税、法人成りなどで司法書士が関与できる業務も多いことでしょう。
そのうえで、公認会計士や税理士の補助者という立場も兼務すれば、会計や税務の知識も増えることとなります。不動産登記などでは各種税金が影響するものです。基礎的なアドバイスができるとよいでしょうし、自分が受けた案件で相続税などの申告が必要な際にも協力が得られることでしょう。

無理して開業しても、司法書士会の会費負担だけでやっていけなくなりますよ。
いろいろと模索されることをおすすめします。
長文失礼しました。
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この回答へのお礼

とても具体的にアドバイス頂きまして参考になりました。
嬉しいです。
ありがとうございました。

最期に2点ほどおたずねしてもよろしいでしょうか?

なぜこのような質問をしたかというと、
司法書士試験を順調に合格したとしても40歳になってしまい、
今までの職歴も若い時は営業の仕事もしてきましたが、
ブルーカラーの肉体労働をしてきたため、
当該業界に縁もゆかりも無いので、
その年齢で資格を取得しても就職口はないだろうと思ったからです。

1
実際、40歳で司法書士資格を取得したところで、
私のような職歴の場合、
司法書士業界、ないし会計業界への就職は皆無と言って間違いないでしょうか?

2
私のような経歴の場合、
派遣を利用した場合、
当該業界へ働くことは可能でしょうか?

お礼日時:2015/12/26 09:01

しばらくはベテランの下請けがほとんどだそうです。


何年かは、赤字覚悟でしょうね。
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この回答へのお礼

とても有意義な回答、参考になります。
喜んでおります。
ありがとうございます!

少しだけ聞かせてください。

司法書士業務は、
定型業務が多く、
ある程度パターン化できる案件が多いそうです。
だから、キャリアが浅めでも、
開業して実務面では何とかやっていける、
と言えそうでしょうか?

まぁ、経営面では、
回答者様がおっしゃるように
何年かは赤字覚悟かも知れませんが。

お礼日時:2015/12/21 22:08

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