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農業の実態に疎いものです。そのため、誤解や偏見があれば指弾してください。
(長いです)

話の前提として、為替を1ドル125円で固定します。
食用ジャポニカ米の国際的な市場価格は5-10ドル/kgの範囲が私の海外生活での肌感覚です。なお、品質として市場価格0.5-2ドル/kg程度の日本での産業米や飼料米クラスは対象にしません。ジャパンライスと云うものではなく、コシヒカリとか、ササニシキとかのブランド名称を付けて海外のスーパーで売られているクラスです。ですが、それらは概ね、日本では古米から古古米相当の相当に水分や香りが飛んだお米で、袋には2時間以上、しっかり、水に浸して焚いてくださいと記載されるようなものです。

さて、質問ですが、農協や県の農産業企画関係の方々はこのような価格帯とマーケットを調査しているものなのでしょうか? また、農家の方、特に規模の大きな日本海側の北東北や北海道の方々はご存知なのでしょうか?
一方、きらら、あきたこまち、秋田のこしひかり級で古米相当の品質のお米を精米・袋詰後に2-3ドル/kgで出荷することは採算性から無理なことでしょうか。
仕事の関係で色々の国を見て来ていますが、米国・中国・台湾・香港・シンガポール・フィリピン・中近東など相当な国で可能性があると思うのですが、どうなのでしょうか。

TPP反対で米専業農家の方にとっては、これは既に検討済の事柄なのでしょうか?

A 回答 (3件)

農家ではありませんが・・



日本の農家の一番の問題は「補助金漬け」になっていることと、JA以外の出荷先がないこと、それと米に限っては販売に関して多くの規制がある、ことです。

日本のコメはここ数年の日本食ブームによって注目されるようになってきていますが、それに対応する能力が日本にはありません。
まず、国と生産農家は「減反」することが目的になっていて、減反すれば補助金がもらえて確実な利益があるのに対して、外国に販売しても苦労が多い割りに売れるかどうかわからない、という不安があります。そのリスクを超えてまで売ろうというガッツのある農家がまず少ないのです。

 そしてガッツがある農家が海外に輸出しようとすると、販売ルートや関税などの問題にぶつかります。これらをクリアできる販売会社が個人の農家を束ねてリードする必要があるのですが、そういう会社が見つからないからです。

 なぜ、そういう会社が見つからないかというと、政府の規制によって販売ルートや販売方法が規制されているからです。

つまり、がんじがらめの状態で補助金漬けのほうが安定して儲かる、というのが多くの日本の農家の現状である、といえます。

しかし、それでも新潟の玉木農園のように、輸出に力を入れているところもあります。
http://www.tamakinouen.com/export.html
またTPPが成立することを見越して、アイリスオーヤマや農機具のクボタなどが、輸出に参入しようと動いているようです。

TPPが始まれば日本の農家も待ったなしで競争にさらされます。輸出は一つの生き残り策であることは間違いないのですが、現状では志のある農家が居ても、ハードルのほうが高すぎるといえるでしょう。
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この回答へのお礼

大変、勉強になりました。
先のお方には生産者売却コストでは2US$/kg前後だから輸出競争力はあると教えて頂き、貴方様からは輸出の動きは始まっていると教えて頂きました。
現政権が提唱する農業生産物の輸出と云うものは、夢のまた夢ではなく、生産者側の努力目標なのですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2015/12/27 13:32

ドバイやカタールやクウェートでは、コギャルがクレカで買い物放題の金持ち国です。



その辺の途上国と一緒にする方がどうかしてますし、第一TPP関係ないでしょう。

まずはどこの国々と締結するのかを知ってください。
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この回答へのお礼

度々の御教授ありがとうございます。
国際貿易での経済価格レベルにおける輸出可能性がなければ、関税調整があろうがなかろうが、貿易協定は輸出側には意味はありません。一方通行です。
もし、日本の米に価格レベルにおいて輸出可能性があるなら、TPPにおいてアメリカやオーストラリアからの輸入危機を唱えるのは、補助金目当ての為にする議論ではありませんか。ですから、日本のコメに輸出可能性があるか、どうかを知りたいのですし、その努力をした上での農業団体のTPPに対する反対かを知りたいのです。
ご指摘のように、1kg=2ドル前後が、日本での利益ラインでしたら、世界マーケットに輸出可能性があることになりますよね。すると、輸出努力より補助金獲得が農業団体にとっては将来はさておき、今は楽と云うだけのものなのでしょうか。

そこを汲んで頂き、よろしく、お願い致します。

お礼日時:2015/12/26 22:06

日本の農家が海外に米輸出しても、ダンピングすればするほど売れません。


高級だから買われるのです。
※ブランド品とはそういうもの。

ちなみにジャポニカ種カルフォルニア米は1kg=1ドルです。

一方、日本米の政府買取米価は60kg=15000円前後です。
つまり1kg=2ドルです。
米1合辺りで24円と45円では輸出しない方が良いのです。

要は日本人の腹を満たせばそれでいいのです。
販路があるなら輸出して、海外で裁いても良いですが、現実問題”ごはん”を”ご飯(米の飯)”だと思っているのは日本人だけです。
売りさばく当の外国人の主食は小麦などです。

日本の小麦は高いので、海外小麦を輸入しているのでしょう?
いくらおいしくても日本の小麦はなかなか海外に出ません。
日本の高級ラーメン店などでしか売れません。

日本のお米の需要は、海外の寿司チェーン(日本食レストラン)の普及と共にあります。

普通の家庭で米を炊けません。
そもそも炊飯器は売ってないのです。
アメリカであっても日本の炊飯器を贈ると喜ばれます。
カリフォルニア米が売っていても、食べれる家は少ないのです。
海外で販路を築こうと思えば、簡単家電の炊飯器の販売も視野にしなくては開拓できません。
米は高くても、初回のお客様には炊飯器プレゼント中などと付加価値を付ければ、爆発的に売れるかも知れませんね。

そこまで個人農家でできるでしょうか?
はなはだ難しいと思います。
そもそも今からそれをやるにも、米農家が高齢者過ぎます。
日本の若者が世界で販路を築けば、あるいは普及するかも知れません。
そこに新しいビジネスチャンスがあります。
まずはカリフォルニアに電気ジャーを普及させ、パンからごはんへの意識付けができれば、アメリカ中で流行るでしょう。
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この回答へのお礼

解説、ありがとうございます。
アメリカは広いので、知っている地域と階層が違うのかもしれませんね。また、ジャポニカ種カルフォルニア米は1kg=1ドルのお米を自分で炊いて食べたことありますか? 同じスーパーで売っている1kg=5-8ドルのものと違うような気がします。
それから、ドバイやカタールなどの中近東のスーパーの様子も見て頂くと良いのですが。ブランド米ですが、日常米のように扱われています。中近東では小麦から米に食生活も変化していますし、炊飯器はどこのスーパーでも売っています。

お礼日時:2015/12/26 19:37

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