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学校の地理学の先生が、「地理とは地域とそこに生きる人々の姿である」
と、言っていました。ですが、いまいち意味が分かりません。
先生に聞けばいいのは分かっていますが、嫌いな先生なので・・・。
初歩的な質問で申し訳ありませんがよろしくお願いします。

A 回答 (4件)

地理学の定義を事典で引くと、


「地球表層に生起するさまざまな事象について、総合的な研究に従事する科学」
としています。
「地球表層に生起する事象」と言うとものすごく大づかみで何でも入ってしまいそうですが、まず自然地理学の分野では気候、地形、陸水、海洋、生物とその生態系、と、地上で起こるおよそありとあらゆることが研究対象です。
だから地理学は気候学や海洋学、地域生態学などを包括する、上位学問分野だともいえますね。
さらに人文地理学では、経済(農業、林業、水産業、工業、商業、交通)、政治、都市、人口、言語などが対象になります。

「地域とそこに生きる人々の姿」というのもまた何とも抽象的な定義ですが、わかりやすく言いかえると、
「地球上のある土地はこれこれこんな姿をしている。そこに住んでいる人がこんな生活形態なのはなぜだろう? それは土地がこんなだからじゃないか?」
こうした疑問から出発するのが地理学のやり方だ、ということですね。

県庁所在地や県の産物や首都の名前を覚えるのが地理学じゃないですよ。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
>「地球上のある土地はこれこれこんな姿をしている。そこに住んでいる人が
>こんな生活形態なのはなぜだろう? それは土地がこんなだからじゃないか?」
>こうした疑問から出発するのが地理学のやり方だ、ということですね。
この説明、すごく分かりやすかったです。?だらけだった頭の中に一筋の光が
差し込んできたって感じです。

地理学って、何も土地や河川、都市だけの学問ではないんですね。正直に言って、
ビックリしました。でも、少しだけ興味が出てきました。ありがとうございまし
た。

お礼日時:2001/06/20 01:21

一応、地理学を専門としている者です(笑)



sesameさんがおっしゃるとおり、地名や物産名を覚えさせる「地理」が高校までの授業では多いので、地理が嫌いになる人も多いかと思います(嘆)
講義の最初に「高校までの地理と大学の地理学は違うからね」ということがお約束になってます。

地理学では空間的な広がりをもつものすべてが対象になります。
だから、自然・人文・社会のすべての現象が地理学になり得ます。
頭の中に描いた地図(認知地図)なんていう、心理学的・哲学的なものすら対象になります。

「空間」あるいは「地域」「分布」という概念を使って、現象を説明する学問と言えるでしょう。その意味で、固有の研究対象をもつ多くの学問分野と性格を異にします。言ってみれば、「対象」で区分された学問体系ではなく、「手法」で区分された学問体系です。だからこそ、同じ場所にいる(ある?)自然と人間とを同列に研究し、その関係を考えることができる学問でもあるわけです。

今となっては「上位学問分野」と胸を張ることができるほど活発な分野ではありませんが、遠い昔は「地文学」とも呼ばれ、「天文学」「人文学」とならび、「地に関することすべてを扱う学問」であった時代もあり、地球科学の母胎となった学問でもあります。

追記:「地理学とは」っていう命題、地理学を専門とする大学でも習った覚えがありません(笑)
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この回答へのお礼

お礼が遅れて申し訳ありませんでした。
今回の命題は、地理学の勉強に使う新聞記事を、自分で選ぶための
参考とするために先生が言われたものです。
ですが、はっきり言って参考になりませんでした。
少しでもきっかけが掴めたのは、噛み砕いて説明をしてくれた皆さんのおかげです。
ありがとうございました。

お礼日時:2001/06/24 18:32

私も地理学というのは、今一よくわからない学問ですが、大学の時、yoshi1919さんとは逆に好きな先生がいました。



 講義を思い出すとこんなことなのかな?

 人間社会は、そもそも住んでいる地域に物理的、精神的に、ある程度、支配されると思います。地域というのは、気候、交通事情、人間関係等全てのものを含んでいると思います。外から来た人は、その地域に馴染むのに大変苦労します。会社の中も同じですが地理学ですから会社の中は関係ないとして、会社人間がたくさん住んでる地域は、会社人間の影響大です。
 そんな地域と人々の関連を研究するのが地理学ではないでしょうか。
 文明の発祥は、大いに、いや殆どが、地理的原因がありました。今は、そんなこと気にしている人もいないが、そういう側面は、今でも大いにあると思います。

 ちなみに、私の学生時代は、地理学の先生は理学博士がほとんどでした。政治的側面ではなく、地域との関係から人々の姿を見ていく、これが地理学。

 全くの主観的考えです。現代は複雑すぎます。あらゆるものが影響し合ってます。
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この回答へのお礼

お礼が遅れて申し訳ありませんでした。
いままで地理、地域というと、山や川しか思いつかなかったのですが、
様々な物事が含まれるという事がわかりました。具体的に何が含まれるのかは、
まだ分からない事が多いですが非常に参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2001/06/24 18:23

地理という学問は、生き物だという事を言いたかったのではありませんか。


地域もそこに生きる人々も常に一定ではありません。
経済活動も、政治も自然も常に変化します。
それら諸々、全てが一緒くたになって活動したその結果がその瞬間の地理そのものだと考えれば、先生の言葉は納得がいくのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

生き物!?なるほど!!確かに土地も人々も、その活動も日々変化しますよね。
一定のエリアで起きている様々な事象を研究するのが地理学なら(こんな感じですよね?)
地理学は生き物ですね。。お蔭様で頭が柔らかくなってきたみたいです。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2001/06/20 01:32

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