プロが教えるわが家の防犯対策術!

音楽歴は高校のオーケストラまでです。
部活動でドレミがCDEだったり色々覚えました。しかしト音記号、へ音記号は?16分音符は?最後まで日本語でした。日本語とドイツ語の使い分けがやたらとハッキリ別れてた気がします。

専門の道を選ぶとまたちょっと変わるのですか?それとも日本に居る限りはプロのピアニストでも「しぶおんぷ」なのでしょうか?

質問の目的からは外れますが、ドイツ語訳も教えてください。

A 回答 (2件)

ドイツ音名が使われる理由は二つあります。



明治維新は1868年ですが、1879年に文部省に音楽取調係が設置されました。西洋音楽を研究する機関で、1887年に東京音楽学校と改称されました。今の東京芸術大学の前身です。この時期にドイツ語圏から教師が招聘されたため、最初に日本に広まったのはドイツ・オーストリア音楽です。授業でも当然ドイツ音名が導入されたでしょう。
もう一つの理由はドイツ音名の利点で、シャープやフラットが付いた変化音も含め、すべて1シラブル(母音一つ)の言葉で表せることです。細かい音符が並んでいるときも、素早く言えます。シー・シャープ(C#)、イー・フラット(E♭)、嬰ハ、変ホなどというより、ツィス、エスという方が簡潔で、シャープとか嬰を付けるかわりに、Cis、Cesのように母音の変化で半音全てに別の名前が付けられるので、絶対音高を示すには実用性が高いです。レッスンにしろアンサンブルにしろ、音楽の現場で最も頻繁に使われる言葉は音名です。それ以外の記号については、外国語名も特に短いわけではないので、それを導入することで合理化できるわけではありません。

クラシックのプロの音楽家は、楽器に関係なく、音の確認のときは基本的にドイツ音名を常用します。ピアノや音楽理論のレッスンでも、生徒が音大を目指しているような場合はドイツ音名を常用します。ただし、ソルフェージュとか歌の練習時には、シャープやフラットの変化は無視して、イタリア音名のドレミを使います。イタリア音名は、ソ(sol)をのぞいてすべて子音1+母音1なので、歌唱には都合がよいのです。ポピュラー、ジャズの人たちは英語名です。これは、このジャンルの音楽の発祥が英語圏だからです。
もともとクラシック音楽の共通語はイタリア語なので、ドイツ語圏の作曲家も、楽器名、速度記号、強弱記号、表情記号は基本的にはイタリア語で書いています(ベートーヴェンの中期作品頃からドイツ語の表記が少しずつ増えていきます)。ですから、西洋音楽導入時にドイツ・オーストリア音楽が主流だったとしても、音名以外は最初からイタリア語が主流です。しかし、「スラー」や「タイ」は英語です。これは、ドイツ語だとLegatobogen(レガートボーゲン)、Bindebogen(ビンデボーゲン)、イタリア語だとLegatura di portamento(レガトゥーラ・ディ・ポルタメント)、Legatura di valore(レガトゥーラ・ディ・ヴァローレ)と長くなってしまいますし、日本語にも訳しにくいので、一番短くて便利な英語名を取ったのでしょう。それに対して、四分音符、八分音符などは日本語に置き換えやすかったので、これが定着しました。

要するに歴史的背景と、何語を使うと一番メリットがあるかということから今のような形になったのです。音名以外は、ドイツ語を取り入れる理由もメリットもあまりなかったということです。音名以外に使われるドイツ語は、アウフタクト(弱起)とか、ゲネラルパウゼ(全楽器休止)ぐらいでしょうか。あと、演奏会直前の通し練習をゲネプロと言いますが、これはドイツ語のGeneralprobe(ゲネラルプローベ)の略です。

ト音記号はドイツ語でG-Schlüssel(ゲー・シュリュッセル、「シュリュッセル」は「鍵」の意味)、Gの音の位置を示す記号だからですが、もともとこの記号はアルファベットのGの文字から変形したものです。Violin-Schlüssel(ヴィオリン・シュリュッセル=ヴァイオリン記号)とも呼ばれます。
ヘ音記号はF-Schlüssel(エフ・シュリュッセル)、Bass-Schlüssel(バス・シュリュッセル=バス記号)とも呼ばれます。やはり、Fの文字が起源です。
ハ音記号もCの位置を示すためにアルファベットのCを書いたのが始まりなので、C-Schlüssel(ツェー・シュリュッセル)と言いますが、五線上でずらして使い、ヴィオラの楽譜のように五線にぴったりおさまっているものはAlt-Schlüssel(アルト・シュリュッセル)、ファゴット、トロンボーン、チェロの楽譜で使うような、一段上に飛び出たものをTenor-Schlüssel(テノール・シュリュッセル)と呼びます。これは、古い時代の声楽曲の楽譜で、声の音域別にずらして使ったことから、声域名が付いています。

音符の名称は以下の通りです。(カッコ内は不定冠詞、Noteは「音符」の意味)

全音符 (eine) ganze Note(ガンツェ・ノーテ)または (eine) Ganze(ガンツェ)
二分音符 (eine) halbe Note(ハルベ・ノーテ)または (eine) Halbe(ハルベ)
四分音符 (eine) Viertelnote(フィアテルノーテ)または (ein) Viertel(フィアテル=4分の1)
八分音符 (eine) Achtelnote(アハテルノーテ)または (ein) Achtel(アハテル=8分の1)
十六分音符 (eine) Sechzehntelnote(ゼヒツェーンテルノーテ)または (ein) Sechzehntel(ゼヒツェーンテル=16分の1)

上のようなドイツ語の音部記号名や音符名は、ドイツに留学した人でなければ、プロの音楽家でも知らない人は多いでしょう。ただ、プロのオーケストラの団員の場合は、外国の指揮者が来ることが多いので、英語名は浸透しているはずです。
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この回答へのお礼

詳細な回答をありがとうございます。
>もともとこの記号はアルファベットのGの文字から変形したものです。
意外です。「G」の位置を囲むようにしてるからだと思ってました。

フィアルテルノーテ、機会があれば使ってみます(笑)。

お礼日時:2016/02/14 21:32

ドレミは階名で、相対的な名称です。

(ちなみにドレミはイタリア語で日本語じゃないです)
つまり主音が変われば、ドレミの音程は変わるのです。

CDEは音名で、音そのものについた名称です。絶対的なものです。

様々な楽器が一緒に合奏するオーケストラで
「はいドを出しましょう」なんて言ったら
弦やフルート、チューバなんかはCを出しても
トランペットなんかはBを出したり
ホルンはFを出したりしてしまいます。

だからCDEを音の名前では使っていたのだと思いますよ。

ドイツ語なのは…日本での西洋音楽がドイツ経由の影響が強いからでは。
とも思いますが(バイエルが一世風靡していたりとか)
#や♭もDis,Esなど簡潔に表現できるので
合奏などでは使いやすかったのではという気もしますよ。
あくまでも予想ですが。
逆にポップスやジャズ、コードなんかは英語読みの人が多いかと思います。

まあハニホでも良いのでしょうけど…現実には
調の表記ぐらいにしかつかっていませんしね。

ちなみに楽譜の音楽用語、速度表記などはイタリア語ですね。
ドルチェ、マエストーソ、アンダンテ…
ドイツ語よりもむしろイタリア語を使うことのほうが多かったのでは。

ドイツ語と日本語を使い分けたというより
音名だけをドイツ読みした、というだけでは。

ト音記号のドイツ語はすみませんが、わかりません。
ト音記号は英語なら a g clef

ピアノ畑の人でずっとピアノしかやらない人は
CDE読みは知っていても普段のレッスンではあまり使わないのでは…。
コンツェルトとか、アンサンブルとかやるようになれば使うでしょうけど。

こちらドイツ語の音楽用語との対訳だそうです
http://sso1981.web.fc2.com/introduction/gallery/ …

私はピアノ育ちで音が全部ドレミで聞こえますから
管楽器では非常に苦労しました。だから音名で通しました。
「ソ出して」といわれても頭の中はinCでのドレミですから
Gの音がイメージされてしまいます。
でもその楽器の調がCじゃなければ違う音が出てしまいますから…。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
そういえば、トランペットでは「ベー」の音と言われて「ド」を出してました。
オーケストラではオーボエがAの音を出してチューニングしてましたが、彼等にとっては何だったのでしょう

お礼日時:2016/02/14 21:19

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