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昔予備校の先生が言っていました。
「マルクス主義っていうとソ連とか怪しい国の信条でしかも滅んでいるから日本とは関係ないと思っている人多いかもしれないけど、ちゃんと勉強しておいた方がいいですよ」と。しかも最後の講義で大事なことを学生にいい残すタイミングでいいましたので、よく覚えております。
別の先生はソ連は史上初めて理論で成立した国であると言及していました。
この国では左翼がうんタラとよく問題になり関係があるのかもしれません。
その先生はなぜマルクス主義を勉強することを勧めたのでしょうか?
ざっくりいうとなぜ今なお、日本人に必要なのですか?
マルクス主義は大雑把な理解しかありません。
よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

マルクスは、「格差の拡大」が資本主義においては必然であることを初めて説明した人なので、その点を評価する人は今でも多いと思います。



ただし、説明の内容自体は、人類を「資本家」と「労働者」に二分すると言う極めて単純な仮定から古典的な数値計算(四則計算)を使って解釈するという前時代の手法です。従って、マルクス理論自体が今の格差社会の解決策につながる訳ではありませんし、その理論を掘り下げて研究するのは、現在ではあまり意味がないと思います。

同じ「格差」の説明でも、ピケティはマクロなデータを解析して方向性を示すという手法をとっています。そちらの方が実践的だし、ディープラーニング(機械学習)につながりそうなので、今後の潮流になるのではないかと思います。

余談ですが、囲碁の世界チャンピオンはコンピュータに敗れましたが、まもなく世界経済の予測もコンピュータがこなすようになるでしょう。世界一の大富豪が人間ではなくコンピュータであると言う嘘のような時代が来るかもしれません。
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マルクス主義は、社会全体が幸福になるにはどうしたらよいかを考えて、非常に緻密に構成された理論です。


その理論の過ちを指摘することは、理論のレベルでは極めて困難です。

ただ、実践上マルクス主義を採用した国家で、理想的な国民の幸福が達成できた国はありません。
マルクス主義は、歴史的実験で、失敗しています。

マルクス主義を実現するためには、一時的にせよ独裁制を取る必要があります。
ここが一番の問題と思われます。
非常にすぐれた指導者による独裁は、意思決定が素早く、意思決定に時間のかかる民主制に比べて、魅力的に見えることは少なくありません。

史上最も民主的とされるワイマール憲法下でナチスを選んだドイツや、ロシア革命時に結局マルクス主義を選んだロシア、フランス革命時に結局ロベスピエール独裁やナポレオン独裁を選んだフランス、大正デモクラシーを経て結局軍国日本を選んだ日本など、民主制に不満を持った国民が民主的プロセスを経て独裁を選ぶ例は少なくありません。
トランプ氏を選ぼうとしているアメリカ国民もその一例なのかもしれません。

また、会社などでも、ワンマン社長の独裁に頼っている例は少なくありません。
しかし、そごう・ダイエーなどの例に見るように、ワンマン社長の独裁に頼っている組織はたとえ一時的に栄えても、必ず滅びます。

真の民主主義を達成するためになぜ独裁が必要なのか。
なぜ民主的人々が民主的に独裁を選ぶことがあるのか。
なぜ独裁は結局失敗するのか。
これらの課題は過去の問題では無く、現在の我々の問題です。
そして、これらの答えを手に入れるには、マルクス主義の勉強は極めて有用です。
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その先生はなぜマルクス主義を勉強することを勧めたのでしょうか?


      ↑
推測するしかありませんね、これは。

1,一つの理想型を決めて、それに進むという人工的な
 手法は、結局ダメだ、ということかもしれません。
 何が理想か、どうやって理想に達するか、なんてのは、
 とてつもなく難しい問題で、人間の手に余ります。
 だから、伝統や慣習、常識といった、人類の試行錯誤の結果
 を大切にしよう、という意味かもしれません。

2,世界的にはマルクスは過去の遺物ですが、日本が位置
 するアジアではまだ息をしています。
 北朝鮮、中国はマルクス主義に基づく社会主義を採用
 しています。
 インド、ベトナムなども社会主義です。
 そういう点を指摘したかったのかもしれません。

3,更に言えば、日本国内ではマルクスはまだ息を止めて
 いません。 
 日本共産党やその亜流ともいうべき野党が、それなりの
 力を持っています。
 朝日、毎日などの大マスコミにもその影響が残っていますし
 国民のある割合はまだ社会主義革命の夢を捨てていません。
 
4,社会主義の夢破れた人たちの多くは、ジェンダーや
 死刑廃止、環境保護、弱者保護、女性保護などの運動家に転身して
 います。
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世界中の学問の場では、現実社会では通用しない空想のものと確認されたマルクス主義なので、過去にそういう空想もあった程度の扱いなんですが、日本の大学では、いまだにこれぞ真の追及すべき理論と位置つけているからです。


ざっくりいうと、世界でも日本でも必要が全くないです。大雑把な理解で十分。世界のまともな学問のところでマルクス主義なんて議論しようとすれば、「お前、アホか、あっちゃ行け!」ってやられます。
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マルクス主義。


一般にはマルクス=レーニン主義と言います。

日本語で「革命主義」とも言います。

西洋の資本主義に対しての共産主義(コミンテルン)とも言います。

つまり資本家(ブルジョワジー)主体の経済ではなく、賃金労働者(プロテタリアート)主体の経済であり、政治なのです。

平たく言うと、労働組合の政党が一党独裁で、誰もが同じ給料を国家から支給されるので、安定が約束されている国家体制です。
税金を支払う代わりに、労働に従事します。

といってもソビエト連邦が崩壊してからは、ロシアであっても、資本主義が導入され、金持ちや企業が増えましたが、最近の経済制裁でガタガタになりました。
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