16世紀後半の日本とイギリスは、それぞれ豊臣秀吉とエリザベス1世の治世の頃であり、それぞれ比較的繁栄した時代だったように思います(ちなみに、秀吉とエリザベスはほぼ同世代の人です)。
一方で、当時の最強国家はスペインであり、イギリスは決して弱くなかったもののスペインやポルトガルに比べると経済的・軍事的に二流国家だったことは否めません。
日本についていえば、戦国の世を経て鉄砲や大砲によって武装し、明や李氏朝鮮にも攻撃をしかけたほどで、アジアの中では軍事的に最強だったでしょう(経済的には明の方が上だったでしょうが)。
その後は植民地を拡大して繁栄するものの、軍事的・経済的にはスペインやポルトガルの後塵を拝していた当時のイギリス(繁栄した順はスペイン→オランダ→イギリスですから、まだまだ先です)と、アジア最強の軍事力、経済的にも明に次ぐ力があった当時の日本は、軍事力・経済力それぞれの点でどちらが力があったでしょうか。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
日本でしょうね。
というか、当時のイギリスは、ヨーロッパでも小国です。
16世紀後半のイングランドというと、スコットランドすら併合していない時期で、日本より小さいブリテン島の半分を実効支配するのがやっとな小国が、エリザベス1世当時のイングランドです。
イギリスが大国になったのは、ウィリアム・ピット(1708~1778)の時代からです。
詳しくは、『嘘だらけの日英近現代史』をオススメします。
以下はオススメした本とは関係なしに私の私見です。
国土は日本の半分のイングランド。人口は、日本は1500万人ほど、イングランドは、16世紀の人口は知りませんが、30年戦争当時(17世紀半ば)のイングランド・ウェールズの人口は610万人なので、16世紀後半はもっと少ないでしょう。
経済力はの比較は当時のイングランドのGDPと当時の日本のGDPを同じ計算で算出した情報を知らないので分かりません。
ただ、当時の日本は世界でも有数の鉄生産量を誇っていたのは有名な話で、それだから世界最大の鉄砲保有数を誇り、ヨーロッパでは作られていない鉄製の軍船を作ったり出来ました。当時から日本は産業大国であり経済大国でした。当時のイングランドが鉄生産量で世界有数だったというのは聞いた事がありません。
人口610万人以下で、日本の半分の国土なので当然だとは思います。普通に考えて、経済的にも日本が大国だと思います。
人的資源と経済力で上回っている相手に当時のイングランドが有利になるには、軍事技術という兵の質が高い事が必要になりますが、この当時の日本の軍事技術は遅れていません。
日本の火縄銃は当時のヨーロッパのマスケットよりも性能が高いと言う説すらあります。が、はっきり言ってマスケットなんてマスケットです。実際は弓の方が強い場合もあり、大して強くない武器がマスケットなのです。ライフリングの銃が出てくるまで似たようなものです。
大砲の技術も遅れていません。と言うか大砲はダイナマイトの発明まで大して進歩していません。そうなると軍船の強さも大して差はないという事なので、後は兵数で決します。
当時の日本とイングランドでは、技術差はたいしてないが、国土は日本が2倍。人口は2.5倍という大幅な差があり、鉄生産量もたぶん圧倒的に日本が多いので、普通に考えて日本が強いでしょうね。
因みに、朝鮮が日本を撃退したとか、明が朝鮮から日本を追い出したなどの理由で、朝鮮や明が日本より強国だと言う理屈はあまりにも愚か。
もしそれが真実なら、蒙古襲来の時、日本はモンゴルを2度も撃退しました。当時のモンゴルは世界最強の超大国でその超大国を撃退した日本は世界最強の国。
日露戦争では、世界第二位の強国ロシアを撃退したのだから、日本はそれを上回る超大国。
と主張するくらい愚かな倫理。
撃退したかどうかで国力が決まるわけではないです。
No.2
- 回答日時:
軍事力や経済力という点で見れば、日本はそこそこの大国だったかもしれませんが、時は大航海時代です。
国力が低かろうと、海を越えてやってこれる国は絶対的なアドバンテージを持っています。
彼らは本国を危険にさらすことはありません。撃退することはできても来襲するのを止めさせることはできません。
それに対してこちらは常に本国で戦いをせざるを得ません。不利です。
向こうは何度負けても大丈夫なのに、こちらは一度でも負けたらいけません。
このような条件では、単純な国力だけでは、その戦力を推し量ることはできません。
まあ、日本には潜在国力があったので、江戸幕府の時代になんだかんだいって手を出してこなかったというのは確かです。
しかし上記の条件があるので、西欧諸国が常に条件的には有利であったと思います。
No.1
- 回答日時:
日本がアジア最強だった、とは言えません。
現実に朝鮮王国に負けて、豊臣軍は撤退せざるを得ませんでした。
侵略戦争は彼我の力量差が大きくないと成功しません。
イギリスがスペインの後塵を拝していたことは否めませんが、海軍力は装備しており、日本とは大差です。
スペインと競争していたのですから、スペインとの差は僅少です。実際最強のスペイン艦隊はスペイン絶頂期にイギリスに敗北します。日本はたちうちできません。
スペインの富はハプスブルグ家の所領から上がる収益(スペイン+オーストリア これだけで結構なものですが)と
南米大陸からの略奪です。略奪による富の蓄積による栄華は長続きしません。その富を自国内の再生産に回すことができれば富強な国に成長できたかもしれませんが、スペイン ハプスブルグ家はカール5世以降人を欠き、金を崇めたが、自国の経済力に投資する人はいませんでした。同時に、王室内血族結婚の繰り返しで、数代後、フランス ブルボン家に乗っ取られました。
本論ではないが、軍事力と経済力は一体です。
日本は太平洋戦争劈頭ハワイで大戦果を上げましたが、世界一の経済大国アメリカはその経済力のものを言わせて、あっという間に太平洋艦隊を復活させました。
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日本は李氏朝鮮に負けていません。あっという間に首都ソウルを陥落させています。
負けたのは明の軍に対してであり、明は日本との戦争による負担が大きすぎてその後、国が傾きました。
また、南北アメリカを手にして圧倒的な戦力を有していたスペインは別として、16世紀は西洋、東洋の武力差は無かったはずです(当時、西洋諸国が植民地化したのは文明が遅れていた南北アメリカや東南アジアの島嶼部のみ)。
秀吉はスペイン王に対しても強く出ていた位ですから、スペインを競争相手と見ていたはずで、そうであればスペインには劣るとしても、少なくとも当時のイギリス程度の軍事力、経済力はあったのではないでしょうか。
また、当時の日本は金銀の大産出国でしたので、かなりの経済力があったはずですよ。
>軍事力や経済力という点で見れば、日本はそこそこの大国だったかもしれませんが、時は大航海時代です。
→ 大航海時代であろうとなかろうと、軍事力と経済力があれば常に有利だと思いますよ。それに、日本も外洋に積極的に出て行かなかっただけで、それこそ白村江の戦いの頃からそれなりの航海技術を持っていました。
日本も当時は蝦夷地(北海道)を併合しておらず、領土も今より狭かったですが、経済力・軍事力でみれば日本は少なくともイギリスと対等以上だったということですね!
確かにイギリスはスペインの無敵艦隊を破っていますが、それをいうなら日本も蒙古の大軍を撃退しているわけで、それが必ずしも強さを示す指標にはならないですね。