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現代演劇ってプロット(あらすじ)がないのが特徴として挙げられますよね?大きな展開があるわけでもなく・・。この前授業でベケットの「幸せな日々」「芝居」の一部をビデオで見たのですが、私も含めほとんどの人が沈没して(寝て)ました。
ギリシャ悲劇やシェイクスピアの劇は、ストーリー性や言葉の扱い方のうまさなどで評価を受けているのはわかるのですが、現代演劇は何が受け入れられて確立しているのでしょうか?
わかりにくい質問ですみません。

A 回答 (1件)

ストーリーが感情を動かす。


ここに虚妄を感じた。
つまり、ナチスのプロバガンダ芸術などで、現実を誇張した映画などで人々が心を動かされて、戦争に向かっていった。

そのことに対する反省があった。
ストーリーやセリフに重きをおいていると、観客を欺いてしまう。欺かれてしまう。そういう構造がある。
そのあたりから不条理劇がうまれた。



つまり、演劇というのは、巧妙な嘘なわけです。

映画監督のロベール・ブレッソンは、
上手な嘘よりも、私は下手な真実を選ぶ。
と言って、素人役者を重用しました。



しかし、セリフやストーリーに依存しないで、役者が舞台の上で観客の魅力をひきつけていられること。
それってかなり難しい。
でも、できないことじゃない。

俳優の肉体性とでもいうのかな。
俳優が演劇という贋のガラスの仮面を脱いだとき、人間そのものの魅力が立ち現われてくると思うのです。



現代演劇における劇的なるものは何か。

それは、ストーリーやセリフではなく、俳優という人間そのものなわけです。
それも、理性を越えて…。

と、門外漢の私は理解していますが…。
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この回答へのお礼

人間そのものの魅力・・・なるほど、難しいものですね。なにか、追究に追究を重ねたという印象を受けました。ありがとうございます。

お礼日時:2004/07/17 20:31

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