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今度のコンクール(8月)で弾く曲を次の三曲のうちから一曲選ぼうと考えています。ちなみに三曲とも暗譜は出来ています。

ベートーヴェン ピアノソナタ 1番 一楽章
5番 一楽章
8番 三楽章

ピアノの先生とは話し合っているのですが、なかなか決まらないので今回質問させていただきました。ちなみに高校生です。選曲のレベルはかなり低いですが難易度の高い曲を選んでぎりぎりの演奏をするよりも、現時点の自分にあったレベルで納得のいく演奏をしてあわよくば入賞したいと考えています。(課題曲は古典派のソナタから自身で選曲します。県主催なのでコンクールの規模は小さいです。)
だから、より舞台晴れする曲を選びたいです。ハイドンよりもモーツァルトよりもやはりベートーヴェンのあの重厚かつ迫力のある雰囲気が大好きなので絶対ベートーヴェンから選びたいです。皆さんの意見をきかせてください。お願いします。

質問者からの補足コメント

  • 誤字がありました。「舞台晴れ」ではなく「舞台映え」です。

    この曲が好きなど気軽に回答していただけると嬉しいです。たくさんのご意見お待ちしております。

      補足日時:2016/05/29 23:17

A 回答 (2件)

音大のピアノ科を卒業して30数年の者です。


№1の回答者の方は、他のカテでお見かけした記憶がありますが、たしか専門が作曲だったかと…さすが…という感じです。
楽曲的には、№1の方の回答が的を得ており、私ももっとベートーベンらしさを求めるなら他の曲と思いますが、この3曲の中で、あなたの言う「重厚かつ迫力のある雰囲気」を求めるなら、やはり8番でしょう。
1番5番はやはり音の数が少なく(厚みがなく)シンプルな印象です。
難易度も№1の方が言うように他の2曲に比べて8番が1番難しいです。

私はピアノを弾く立場、教える立場から少し書き込みたいと思います。

曲選びは大事だと思います。
あなたの言うように、テクニック的にギリギリだと、そこで手一杯になってしまうことがあります。
少々難易度を下げてもテクニック的に余裕があった方が、豊かな表現力で演奏することが出来、曲の完成度を高められることもあります。
コンクールのレベルにもよるでしょうけれど、音を間違えずに強弱つけて安定したテンポで弾くということは最低限で当たり前の事であり、むしろ勝負はそこから先。
まして発表会ではなくコンクールなら、曲の完成度は当然求められているだろうと推測します。
私はテクニックと表現力は両輪だと思ってるので、あなたが日頃どのような曲を弾いているのかわかりませんが、きっとそのあたりは今師事されている先生がよく把握されているはずです。
丁度良い「落としどころ」があると思います。

1点目。
古典派のソナタの中から…ということなので、かなり限られては来ますが、それでも「あなたの良さをアピールできる」曲を選ぶことが大事かと思います。
あなた自身はハイドン、モーツァルトよりもベートーベンの「重厚かつ迫力が好きなので」とのことですが、この3曲に限って言うなら、№1の方もふれていたと思うのですが、今一つ本来のベートーベンらしさは充分出ているとは言えないことと、であれば、もしかしたら客観的に、傍から見ると(先生から見ると…になりますが)ほかの曲の方が「あなたの個性が表現できる」かもしれません。
現在師事している先生から見ると、他の楽曲の方がいいのでは?ということもあるかもしれません。
あなたが好きな曲とあなたに合っている曲は違うこともあり得ます。
あなたの力量がわからないですが、今から新曲に手を付けるのはもう間に合わないので、過去弾いた中から曲を選ぶとしても、出来るだけあなたの良い部分が出せる曲、個性が生かせる曲、テクニック的に苦手な部分が沢山ない曲…等、トータルで見てどの曲がベストなのか、無難なのか、よく先生と話してみて下さい。

舞台映えというのは確かに大事ですが、なかなか難しく、派手な曲、音量のある曲、軽快な曲…等とととらえがちなのかもしれませんが、それだけで曲選びをすると、あなたからかけ離れたものであるとマイナスになってしまうこともありうるので、少々気を付ける必要があるかもしれません。

2点目。
その曲が好き…ということは、断然練習のし甲斐があるので、選べるのであれば出来るだけ好きな曲を選んだ方がいいでしょう。
1点目も大事ですが、弾く側からするとモチベーションが違ったりもするので…。
そこは高校生ですし、先生だけの意見を鵜呑みにすることもないと思うので、上手に先生に伝えるといいと思います。

ここからは余談ですが、当日に上手にピークを持っていくことも結構難しく大事なことだと思うので、ぜひ先生の指示を仰いでみて下さい。
また適度な緊張感の中1曲を弾ききる…ということも日頃学校や発表会などで慣れているならいいですが、そうでないなら、親しい人や先生以外の人前で、いつもと違う場所、違うピアノで弾くということも、可能なら事前にしておくといいと思います。
普段はどんなに上手く弾けていたとしても、ピークを合わせられなかったり、または緊張したりして、普段どうりに練習の成果を当日の演奏で出来ないことはもったいないので…。
コンクールという目標があることは素晴らしいことです。
人前で弾くことは励みになったり上達につながるし、喜びでもあると思います。
頑張ってください。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってしまいました。すみません。
ピアノ科ご出身とあって密度の濃いご回答をいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございました。

曲選びの大切さがよくわかりましたし、それぞれの性格と言うのもわかりました。最終的には師事している先生に演奏を聞いていただいて自分にあったものを選んでいただきました。朗報をお伝えできるよう頑張ります。

ありがとうございました!

お礼日時:2016/06/14 20:36

そういう事情なら迷わず第8番の第3楽章です。


第1番、第5番、第8番、みなベートーヴェンの初期の曲で、中期以降の作品のような厚みはありませんが、特に第1番はまだモーツァルトやハイドンの影響下の習作的なレベルから完全に抜けておらず、音も薄いです。曲全体で使われる音域も狭いです。もちろん、強靭な指や大胆な表現力があれば、これはこれで十分聞ける作品ですが、まだシンプルで音符の数も少ない作品なので、説得力のある重厚さや迫力を出すにはちょっと物足りないと感じるはずです。楽想(テーマのメロディー)もやや平凡です。
第5番は、第1番から比べるとだいぶドラマティックで、使っている音域も広くなってきてはいますが、やはり各楽想にまだのびのびとした魅力が出きっていない作品です。性格的にはドラマティックなところはありますが、重厚さという点ではまだベートーヴェンの本領が発揮されてはいません。
第8番は、中期の作品を予感させるドラマティックな性格のものです。各楽想も歌謡的な魅力を備えており、ドラマティックな個所、メロディックな個所、立体的な個所などの変化にも富んでいます。広い音域を自由に動いて有効に使っているので、楽譜の見た目はそれほど複雑ではなくても、ダイナミックな演奏効果が出せます。音楽的アイデアの豊富さでもほかの2曲とは比べものになりません。各部分の音楽的特徴をよく捉え、それを充分発揮できるような表現を煮詰めていけば、聞きごたえのある演奏になることは間違いありませんが、そのためには、楽譜中のいろいろな細かい指示を見逃さず、よく読み込んで、どんな表現が求められているかを考え抜くことが大事になってきます。技術的にもこの曲が一番難しいと思いますが、難易度的に無理を感じないのであれば問題ないでしょう。
ただし、第8番はこの3曲の中では最も有名なので、ほかの参加者も選んでくる可能性があることは覚悟した方がよいかもしれません。それだけに、選ぶなら十分演奏を練り上げておくことが大事でしょう。
あと、余計なことですが、「舞台晴れ」ではなくて、「舞台映え」です。
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この回答へのお礼

ありがとう

細かく説明してくださりありがとうございました。
Tastenkastenさんがおっしゃるようにピアノの先生にも悲愴は選曲者が多いから難しいと言われました。私は小学生以来コンクールに出ていないので本当にどういう世界なのかわかりませんが、それはある意味プラスだと思います。知ることで生まれる不安もあると思いますし、それがないことはとても優位だと考えています。だから、もし8番を選んだとしてもそれが受け入れてもらえるかどうかはひいてみないとわからないのである意味自分を試すことと捉えればいいのかも知れません。前向きに考えてみよえと思います。とても丁寧なご回答嬉しかったです。8月、良い報告ができるよう頑張ります。

誤字の件、失礼致しました。

お礼日時:2016/05/29 23:14

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