
人間はいつも「やらなきゃいけないこと」がいっぱいあるのはなぜですか?
私たちは、小さい頃から、幼稚園、学校に通い、勉強してきました。
宿題、部活、バイト、受験、あたりまえのように。
そしてやっと教育を終え、大人になってみれば、
就職して働くべき、選挙へいくべき、子育てすべき、親の老後をみるべきなど、
まだまだ「やらなきゃいけないこと」はたっぷりですね。
人間が、自分たちの繁栄や豊かさのためにつくったルールに、
逆にコントロールされて、寿命の大半の時間を奪われているような気がします。
それなのに、多くの人が、不平不満をいいながらも、それをやるのは何故ですか?
多くの人が、その「やらなきゃいけないこと」の苦しみのなかに、
楽しさや喜び、生きがいを見つけていますね。
しかし、この楽しさや喜びは、一種の洗脳ではないでしょうか。
「やらなきゃいけないこと」なんて本当はないのに、
わたしたちは、半強制的にそれをやらされてきたのですから。
それを楽しんでいるのだとすれば、人間は「悲劇のヒロイン」にひたっている
超ナルシストな動物ということになるのではないでしょうか。
一体どういうことなのでしょうか。純粋な疑問です。
みなさんの考えをお聞かせいただけませんか?
No.14ベストアンサー
- 回答日時:
本来‘エントロピー増大の法則‘があるのに対して
‘生きる=エントロピー減少の流れのキープ‘ だからです。
そのためにやらなければないことが生じます。
①生き物として、②社会的動物として、③ほかの動物と違う人間として。
①だけならやりたいことだけやって人のことは考えなくていい。
しかし人間は②としての面を持っている。
つまり、群れを成す動物から進化してきたという事実も前提としてあって
そこに矛盾しない‘繁栄への優位性‘のためのルールの存在下で
進歩への相乗効果をつかんできている生き物だと言っていい。
それは先天的あるいは後天的な枠組みとして
存在に組み込まれていると言ってもいいかもしれません。
だから利己一辺倒ではなくエネルギーを使って利他の要素を加味して
周囲との調整を図る必要があるのです。
そこに生じるストレスへの建設的な対応として
③がクローズアップされます。
①と②の調整の先に広がる③の模索の先に
楽しみや喜びの可能性が広がっているというのも
人間にとって自然な一種の‘枠組み‘なんだろうという気がします。
そこには進化のダイナミズムからの前傾のバイアスが存在し
発展しながら影響を及ぼしていると考えてよさそうです。
ご回答ありがとうございます。精錬された明晰な文章に感動いたしました。
しかしわたしが頭がわるいので、
「エントロピー減少の流れのキープ」という言葉がいまいち理解できませんでした。。
(生きることにおいてエントロピーが減少することはあるのか?という疑問)
社会的動物として、進化をしてきた事実を考えれば、
戦争や自殺も、種としての繁栄への優位性の元には必要な調整と捉えられるのでしょうか。
また、これらの出来事に対して反応する個の感情も、種の管轄下にある、ひとつの枠組みなのですね。
「私」が「私」として生きていることを実感できるこのクオリアの存在すら、
実は私のものではなく、繁栄への優位性のための産物にすぎない。
どこかから遠隔操作されているような気持ちになってきます。
No.25
- 回答日時:
やらなくては行けないことを義務と言います
質問者さんの挙げたほとんどのものは義務ではありません
やっといた方がなんとなく安心できるものです
実際それを自分の意思もしくは保護者の意思として
好き好んでやっているだけです
世の中にはやっては行けないことは沢山あります
それさえ避ければなんでもやる権利があって
やりたくなければやらない選択肢があります
憲法18条にもそうかいてあります
No.24
- 回答日時:
私は物理学者です。
そして私は、物理学の研究で何か全く新しい世界を垣間みたり、皆が今まで誰も気付かなかった点を見つけ出したり、世界観を創造したり、皆がもう解っていんだと言うような解答に不満があり、それに新しい視点を入れてその不満を解消したりすることに喜びを感じながら生きてきました。でも、ニュートン力学が解りたかったら、微積分学を勉強しなくては無理で、量子力学が解りたかったら行列の演算や線形代数や数学の固有値問題が解らなかったら無理で、一般相対性理論を解りたかったら非ユークリッド幾何学を解らなかったら無理で、、、と、本来の物理学で恍惚と遊び回るには、物理世界の在り方とは直接関係のない数学でやらなくちゃいけないことが一杯あるんですよ。そのことをやらずに、物理学の研究で創造的な営みに恍惚としようなんて、無い物ねだりのわがままってなだけで、それでは恍惚感も幸せ感も味わえません。
生きていて充実感を味わいたいなら、やらなきゃいけないことが一杯あるのですよ。
一般に、余程わがままな人間でもない限り、40才前まで、特に若ければ若いほど、やらなきゃいけないことを始めるのは易しいのですが、40過ぎてそんなやらなきゃいけない何か新しいことを始めるのは、ほとんどの人には出来ないみたいですね。もし貴方が40過ぎてもやらなきゃいけないことが始められるようだったら、それだけで、貴方はその他大勢の人たちから抜きん出た能力を持っていることになる。さあ、貴方は40過ぎになって、いよいよやらなきゃいけないことができなくなるようなその他大勢に属するの人間なのか、それとも、40過ぎても何か新しいことを始められる幸運な少数派の人間なのか、ご自分で観測して見ていて下さい。
No.23
- 回答日時:
みんながみんなそれを“やらなきゃいけないこと”とは思ってないかもしれないですよね。
そしてそれを楽しんでいるかどうかもわからないし、、
例えばやることはやってその他で好きな事をしたりする方が好きな事のみをするよりいい刺激になったりする事もあるんじゃないでしょうか?
私も(?)悲劇のヒロインぶりたがる人の気持ちはあまり
わからないのですが…
なんかうまくまとまりませんが考えを書いてみました。
ご回答ありがとうございます。
たしかに、やることをやって、そのご褒美に好きなことをすることで
人生バランスがとれてるのかもしれないですね!
アメとムチというか、お互いがメリハリになって、両輪がまわっていくといいかもですね!

No.22
- 回答日時:
仰るように、いわゆる豊かさを追い求めた先に何かあると思いたいからでは。
実際には金と時間を交換しているので、忙しくなる。その中で得られる楽しみや喜びが賞賛されるのは、それが僅かなものでも立派なものだと思わずにはやってられないからでは。ある種の精神論や、ある種の(仕事に関する)美徳は、その様にして人々の内に密かな欺瞞と快感を植え付けておるのかもしれません。
しかし一方で、仕事は人生そのものである、という見方もできます。その場合、お金や豊かさは二義的なものとなり、仕事を通して得る出会いや自己実現がその楽しみや喜びの中心となると思います。
ご回答ありがとうございます。なるほど、、仕事が目的のための手段なのか、あるいは仕事という手段そのもののなかに目的があるのか、あるいはその両方が重なっている状態というのもありえるかもしれませんね。いろいろと考えさせられます。
No.21
- 回答日時:
#12の者です。
>個々の反慣性力は、社会という大きな川の流れに抗う小石のような
>存在なのかもしれないなと、あなたの話をきいて感じました
それは違います。
実は生命は、エントロピー増大を抑止してはいません。
それどころか、エントロピーの小さい食物を摂り、エントロピー
の大きなうんこにして排泄しています。
それは、自然の中での酸化や風化、あるいは微生物による腐敗
よりもはるかに早くエントロピーの増大を加速するものです。
そこで摂り込んだ低エントロピーにより、自分は(自分という形は)
存続するというものであり、「流れに逆らう小石」というより、
「流れを加速する代わり自分は留まり続ける、流れの上の渦」と
言うべきものです。
なるほど!!すばらしい補足に感謝いたします。
例えば、花火大会は交通整備を「やらなきゃいけない」。
放っておくとエントロピー増大により交通がめちゃくちゃになるからだ。
交通整備とは、このエントロピー増大を抑えるべき「反慣性力」である。
これは、一見エントロピー増大を抑止しているようだけど、実はそうではない。
交通整備の人間がプラス1000人追加されることで、その場所のエントロピーのトータルを考えると、
整備しない場合よりも多くのCO2や汗やエネルギーが排出されることになるからだ。
みたいな感じに捉えました。(変な例えですみません。)

No.18
- 回答日時:
追記
上のアニメーションは、日本の就職活動の実態を描いたものですが、「働き口を見つけなければならない」のは、どの社会でも同じであっても、「このように」「このとおりに」「しなければならない」わけではありません。
これはひとつの、「日本という社会」内のことで、「このようにすべき」と運命づけられているのではなりません。
イギリスが欧州連合から離脱するかが話題になっていますが、イギリスの多くの若者は、「EU諸国内での就学・就労」が「当たり前」になっているので、EU残留を支持するのでしょう。
イギリスに生まれながらフランスの学校教育を受け、ドイツで働く、ということが可能だからです。
この欧州連合のようなケースでは、ある程度、「やるべきこと」の「やり方」を選択することが出来る。
また「やらなきゃいけないこと」と捉えるか、「機会」と捉えるか(「学校」=「教育を受ける機会」)と捉えるかによっても見方が違ってくるでしょう。
哲学ですので、「現実的」に、「じっさい問題」として、を離れて、の「意見」です。
ご回答ありがとうございます。たしかに、日常でやらなければいけないことの大半は、運命づけられていることではないですね。集団の中の自分という立ち位置から、何に圧力を感じるのかは、人それぞれですね。情報量によっても、社会の尺度は人それぞれなのですね。
子供の頃は、学校の中が、自分にとっての社会のすべてでした。今は、グローバル化した社会の中で、惑星の一員というめまいがするような大きさで社会をとらえている自分がいますし。自分の生きる社会の尺度の中ででてくるピンチ、チャンス、ストレス。これらは、自分の精神状態で、反射的に変わりうるもので、確かにあなたの言う通り、定義づけられる話ではないのかもしれませんね。

No.17
- 回答日時:
人々が社会のルールを守らなければ、社会がうまくゆかない
ということの意味は、現在の社会の仕組みが「良い」という
ことではありません。
私たちが、子供のころから「受験戦争」苦しみ、就活に苦し
み、会社の中でストレスをため、子育てに莫大な精神的、経
済的負担をし、結局、ローンと税金を払うだけで終わってし
まう人生って、大企業とか資本家が中心に回っている社会だ
から、またそれが「当たり前」だと皆が信じて疑わないから
ではないでしょうか?
>悲劇のヒロインにひたっている超ナルシスト
鋭いですね。
人間弱くなると(保身)、黒を白と平気で言うものです。
ご回答ありがとうございます。疑わなくなると、人間は滅亡に向かう一方なのかもしれませんね。疑うことで、常識を覆しつづけなければならないのかもしれません。
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補足です。
わたし自身が、自由の身になりたい、とか、こんな社会から抜け出したい、と
考えているわけではありません。
わたしも含め、多くの人が、
不平不満をいいながらも、「本当はやらなくていいこと」をやるのは何故か?
そして、何故そのなかに、楽しさや、喜びをみつけることができるのか?
というのがわたしの疑問です。そのあたりの考えをお聞かせいただけると嬉しいです。
よろしくお願いしますm(_ _)m
あと、あのアニメーションは実は私の大学の方がつくったもので、学内で話題になって何度か拝見していたので、驚きました。偶然ですね。