大抵の動物は海から来て、陸上で進化し、再び海に戻ったものもいてこれらは化石からもその進化の過程が判っています。爬虫類も、両性類も哺乳類も鳥類も陸と海で生息していますが、なぜ昆虫だけ海に生息していないのか?そもそも彼らは昆虫の前はなんだったのでしょうか?突然宇宙からやって来たという説(シンドラマシンジ宇宙生命起源説)もありますが古生物学では明快に昆虫の進化については語っているのを見たことがありません。かってNHKで放映された地球40億年の旅?とかいう番組も大変良く出来たもので面白かったのですが、ここでも昆虫についてはあまり」説明がなかったようです。どなたかこれに関して説明した書物ご存知ありませんか?

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A 回答 (5件)

過去にも同様のご質問があり、私を含めて2名が回答しましたが、質問者の方は今でも回答が寄せられるのを待たれているようです。

明確な回答がよせられませんから、締めるに締めれないでしょうネ。

http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=12811

5億9千万年~5億年前の有名なカンブリア紀の生命爆発の時期に非常に多くの種類の無脊椎動物が同時発生的に出てきましたネ。そして、オルドビス紀を経て、シルル紀(4億3800万年~4億800万年前)の末期にはクモやムカデ、サソリなどの外殻がキチン質で覆われた生物群が陸上に登場しています。
次のデボン紀(4億800万年~3億6千万年前)には肺魚が陸上に上がってきて、脊椎動物がようやく陸上生活に適応し始めるのですが、3億8千年前には既に、無翅昆虫類が陸上に住んでいたことが分かっています。この時代はアンモナイトが登場した頃ですネ。
石炭紀(3億6千万年~2億8600万年前)に、爬虫類が地上に登場しましたが、3億2千万年~3億3千万年前には既に有翅昆虫類がいました。当時はメガネウラ(古代トンボ)やゴキブリの祖先、バッタ類やカゲロウ類、セミ類がいたことが確認されています。

ご質問にあるように、脊椎動物については、先カンブリア紀のメクラウオまでたどることができるのですが、昆虫の場合、無脊椎動物であるために、陸上生活をはじめたところよりも以前については掴みにくいものであると考えられます。とういうのも、シルル紀からデボン紀前半は無脊椎の魚類や貝類しかいなかったため、どれが先祖であったとしても不思議は無いからです。

ただ、他の生物群、特に進化が遅かった脊椎動物と異なって、昆虫類は外殻生物群の進化の最終段階に達したものであるといえます。つまり、脊椎動物として恐竜などが地上にあふれていた時代には、すでに昆虫類は進化の最終段階に達していたわけです。そして、その形質は現代まで引き継がれており、根本的に脊椎動物と昆虫とは異なった存在であることが明らかです。
そういった進化スピードのあまりの違いなどから、他の天体から直接、最終進化系の生命体が地球にやってきたという説までがたてられたものと考えられます。
現時点では、昆虫類の直接の祖先となる生物は分かっていません。
というのが回答になります。

という回答を書きました。
回答を書き込んだ当時から、研究は一向に進んでいないようです。
昆虫のみならず、全ての生命に含まれているDNAそのものが本当に偶然の産物なのかということさえも議論に上っていますネ。
宇宙からの隕石に含まれていた遺伝子の元が地球の生命の始まりであると‥

しかし、無脊椎動物の中でも外骨格を持ち、完全変態或いは不完全変態を行なって成長するという特徴は他に見られないものですネ。
まったく異なる体系によって生じたと考えることが一番理解しやすいような気がします。
太古の頃、強い紫外線、強い放射能によって遺伝子が容易く変化したであろうことは想像するに難くありません。しかし、それとて、遺伝子全体のわずかに数パーセントに対する影響なのですネ。
その点、昆虫は異世界の生命であると考えたくもなってきます。
恐ろしい移動スピードを持つもの、信じられないような力持ちのもの、水陸両方に適した体をもつもの、必要なときだけ羽を持つもの‥
個々の能力も特筆すべきものが非常に多いですネ。
やはり、ダーウィン式の、或いは、突然変異説であっても、単純な進化論では説明を付けることは難しいと考えます。
ということで、個人的な見解では、地球とは全く異質の進化を遂げたところからの遺伝子が導入された(生きているものであるとは限りません。命の痕跡であるDNAさえあれば‥)というものです。
ただ、三葉虫が進化した形が昆虫となるような気もして仕方がないのですが、不勉強のためかそれを証明するような文献にお目にかかったことはありません。
以上kawakawaでした

参考URL:http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=12811
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この回答へのお礼

ありがとうございました。広範囲に亘って且つ深く考察されていて感服いたしました。矢張り彼らはエイリアンでしょうか。或る本によれば地球上では不要な程に、放射線に対して抵抗力があるようですし,彼らだけが何故そんなに進化のスピードが速かったかということです。

お礼日時:2001/06/22 14:43

ちょっと調べてみましたので、また回答させて下さい。



昆虫の属する節足動物門は一つの祖先(蠕虫)から扁形動物や袋形動物と先祖別れして発生した単系統群と考えられていました。
しかし、節足動物研究者のシドニー・マントンは解剖学的な観点から節足動物を一つの門としては捉えずに、
1.鋏角類=蜘蛛や蠍
2.単肢類=主に昆虫や多足類
3.甲殻類=エビとかカニが所属
4.三葉虫=絶滅種(殻に石灰質を含む)
の4つに分類しました。

蜘蛛と昆虫はカンブリア紀以前に先祖別れしましたが、節足動物の関節肢は収斂(しゅうれん=環境適応のため形質が同じになる現象で狼とフクロオオカミの形が似たのと同じ)により、似た形質を獲得したと考えられています。

カナダのバージェス頁岩から発見されたカンブリア紀の化石からも
1.サンクタカリス=鋏角類
2.アユシェアイア=単肢類
3.カナダスピス=甲殻類
4.オレノイデス=三葉虫
の化石が発見されています。

(現在は三葉虫を鋏角類に分類し、鋏角類・甲殻類・有角類(昆虫含む)の3グループに分類しているようです。)

また、この化石群の中にピカイアという脊索動物(ナメクジウオを最も原始的な種とするヒトを含む門)の化石も発見されており、この時代に全ての動物門の形質パターンは出尽くしているそうです。

カンブリア紀以前の無脊椎動物の進化の研究が遅れていたのは
1.分岐分析(修正をしながら遺伝していくという考えに基づいて近似種をまとめて系統樹を作っていく方法)にやたらと時間がかかること。
2.化石化する生物が現存種の20%に過ぎず、2割のピースでパズルを解かないといけないこと。
3.無脊椎動物の化石はバラバラになっていることが多く、復元が困難であること。
4.生物学会に進化は形質決定遺伝子の塩基配列によって決まり、進化により配列が複雑化したという思い込みがあったこと。
等の事情があるようです。

最近のゲノム解析でショウジョウバエの塩基配列もヒトの塩基配列にも差が無く、ハエの複眼もヒトの眼も同じ塩基配列情報によるものである事がわかりました。
塩基配列が決定するのは体の前後の決定程度で、それを解読する何らかのアルゴリズムがあるようなのです。
カンブリア紀の生物種の爆発的な増加は、この解析アルゴリズムの増加によるもののだと言う考えが出てきているようですね。

昆虫と呼べるまでに進化したものの中で最も原始的な種はトビムシの仲間でA No.#2にあるように腹部にも足をもった多足類に共通の形質をもっています。
脊椎動物は陸上進出の際、水分蒸発を防ぎ、身体を支え、運動する仕組みの獲得に手間取りましたが、節足動物はこの点で有利な形態を持っていたため、早くに限界まで進化し、環境に適応して多様化したようです。
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この回答へのお礼

有難うございました。解析アルゴリズムを創造した大いなる意志まで話が広がると哲学の問題になるのでこのへん立ち止まって考える必要がありそうですね。

お礼日時:2001/06/22 15:21

私も海に生息するこのとして、海に棲息する節足動物の種類がそうだと思います。


えびやかに、オクアミ、珊瑚(珊瑚虫)等だと思いますが、
たしかに、6本足など昆虫類に対応する種族がありませんね。

ただし、その成長過程において水棲時代(ヤゴやボウフラ等)があるとこから考えると、
やはり海が母ではないかと思います。
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この回答へのお礼

有難う御座いました。

お礼日時:2001/06/22 15:22

「第7集:昆虫たちの情報戦略」


http://www.geocities.co.jp/HeartLand/2989/life7. …

「昆虫の誕生 1000万種への進化と文化」
石川良輔著、中央公論社発行、700円(中公新書)
http://www.wwf.or.jp/kouhou/db/book~06.htm

「昆虫の脚(あし)はなぜ6本か? 翅(はね)はなぜ4枚か?」
http://web.infoweb.ne.jp/KANAGAWA-MUSEUM/sizen/t …

昆虫は進化のプロスで「飛ぶ」事に特化した中空の軽い身体をもつようになったので、海中生活には適さないのだとおもいますよ。

参考URL:http://web.infoweb.ne.jp/KANAGAWA-MUSEUM/sizen/t …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。紹介いただいた本を読んでみます。

お礼日時:2001/06/22 15:24

書籍は良く知りませんが昆虫の先祖は魚類から来ました。


http://210.143.104.219/~miwa/museum/46okutaprab. …

もともと、昆虫は宇宙から来たのではなく
昆虫の祖先(無脊椎,節足動物)が水中から陸上>祖先が陸上で昆虫へと進化>
種を増やした昆虫のうち幾つかが水中に戻る可能性も・・・

昆虫は無脊椎動物の一種ですし、そのうえ節足動物の一種でしかありません。
水中の節足動物と言えばカニ。
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この回答へのお礼

有難う御座いました。

お礼日時:2001/06/22 15:27

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エレイン モーガン (著)/Elaine Morgan (原著)/望月 弘子 (翻訳)
「進化の傷あと―身体が語る人類の起源」
エレイン モーガン (著)/Elaine Morgan (原著)/望月 弘子 (翻訳)

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 ちなみに進化論は現在も数多くの分野から修正、補強をされていますが、大筋そのものはまったく揺らいでいません。中立進化論もダーウィニズムを補強した理論の1つです。

 まず、「進化」とは今風に定義すれば、「集団の遺伝子頻度が変化すること」です。
 どういうことかというと、aという遺伝子を持つ100頭の集団があったとします。この集団の遺伝子頻度はaが100%ですね。
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 このような「集団内の遺伝子頻度を変化させる原動力」をダーウィンは自然淘汰で説明しました。つまり不利な遺伝子は頻度を減らし、有利な遺伝子は頻度を高める、というわけです。
 ですが、突然変異には、有利でも不利でもない場合があり得ます。ゲノムの「遺伝子ではない領域」の変異や、遺伝子領域の変異であってもコードするアミノ酸が変異しないDNAの変異などがそれに当たります。
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 その「突然変異には有利でも不利でもない(中立な変異)場合がある」というのが、中立進化論の核心の1つです。

 もう1つの核心は、ダーウィンが遺伝子頻度に変化をもたらす原動力を「自然淘汰」だと考えたのに対し(ダーウィンは遺伝子という概念を知りませんでしたが)、「偶然」によっても遺伝子頻度は変化することがある、というものです。
 有利な遺伝子を持っていても、事故で早死にして子孫を残せない個体もあるでしょう。不利な遺伝子を持っていてもたまたま人並みに子孫を残せる個体もあるでしょう。
 集団が十分大きければ、このような偶然によって遺伝子頻度が変化する確率はほぼゼロです。10万頭の集団中に100頭の「有利な遺伝子を持つ個体」がいたとして、それらが全て事故で早死にすることは実際にはあり得ませんから。
 ですが、集団が小さい場合は、「偶然」によって遺伝子頻度が大きく変わる確率がけっこう高いのです。
 このような「偶然によって遺伝子頻度が変化すること」を「遺伝的浮動」といいます。

 アミノ酸変異をもたらさない突然変異のような、本当に有利でも不利でもない遺伝子が集団内でその頻度を変化させる原動力は遺伝的浮動のみです。有利でも不利でもない、というのは「自然淘汰の対象にならない」ということですから。
 ですが、有利な遺伝子、あるいは不利な遺伝子で自然淘汰の対象になる変異であっても(淘汰圧を受ける、という言い方もできます)、遺伝的浮動によって集団に定着したりすることがあり得る、というのが中立進化論の成果の1つでしょう。
 これによって、ダーウィニズムの「突然変異によって生じた遺伝子は自然淘汰によって集団内で増えたり減ったりする」という基本理論の、「自然淘汰によって」という部分を「自然淘汰あるいは遺伝的浮動によって」と補強したわけです。
 この遺伝的浮動による遺伝子の定着あるいは消滅は、集団が小さいときに起きやすく、大きなときに起きにくいです。

 例えばビタミンCの合成能を例に挙げます。
 ほとんどの動物はビタミンCを体内で合成する能力があるのですが、ヒトやモルモットなどのごく一部の動物では、ビタミンCの合成に関わる遺伝子が欠損しているため、体内でビタミンCを合成することができません。
 ビタミンC合成能の欠損は、間違いなく「不利な」変異だったでしょう。不利の程度も様々で、致命的なものではなくそれほど不利にはならなかったのかもしれませんが、進化が「自然淘汰のみ」によって起きるのであれば、ビタミンC合成能の欠損は淘汰されていたでしょう。
 ビタミンC合成遺伝子に欠損が生じる確率はどの動物でも確率的には等しいでしょうから、ヒトやモルモット、スズメ等のビタミンC合成遺伝子が欠損している動物たちは、それぞれが遺伝的浮動によって集団内に定着してしまった、と考えるのが自然です。(それぞれ欠損部位は異なるので、欠損は独立して起きています)

 中立進化論は、「中立な変異」では、分子時計に応用されています。変異が起きる確率が判れば、ヒトとチンパンジーが分岐したのは600万年前、というようなことが推測可能になるわけです。全世界の人類の共通祖先は20万年前にアフリカで暮らしていた1人の女性だということが推測できたりするのも、この分子時計の応用です。
 また、「遺伝的浮動」では、人類が何回か絶滅寸前の状態まで個体数を減らしたことがある、というようなことを推測することにも応用されています。

 この「分子時計」は、もちろん「獲得形質は遺伝しない」ことが大前提です。
 細菌のような分裂で増える生物は別として(むしろ細菌では獲得形質が遺伝しないとおかしい)、有性生殖を行う生物では、ある個体の遺伝子が別の個体に仕えられる(すなわち遺伝する)のは、「子を作ったとき」だけです。(ウイルスによる遺伝子の水平伝播は除く)

 親が筋トレしてマッチョになってから作った子は、生まれたときから筋肉モリモリでしょうか?違いますよね。
 それは、筋トレしてマッチョになったことが「遺伝子の変異を伴わない」からです。遺伝的に持っている能力をトレーニングによって引き出しただけ、ということです。
 では、親が肝臓ガンになってから作った子は、生まれたときから肝臓ガンになってますか?これも違いますよね。
 肝臓ガンでは、肝臓のガン細胞の遺伝子は変異しています。でもその変異は生殖細胞(精子や卵子)には伝わっていません。ですから生まれた子にも伝わりません。
 ですから、生後生じた「変異」が、生殖細胞にも伝われば「獲得形質の遺伝」もあり得るのですが、そのようなこと自体が起きないので「獲得形質は遺伝しない」法則は崩れていないのです。ガン細胞にしても、ガンがあちこちに転移するのはガン細胞自体が増殖しているからで、「ガン細胞に生じた変異が他の細胞に転移している」わけではありませんから。

 まず、自然淘汰とか適者生存という概念もそれほど単純なものではありませんよ。

 ダーウィンの時代には「遺伝子」というものの存在が未だ知られていませんでしたから(遺伝の法則を発見したメンデルは同時代の人ですが、彼が評価されたのは後の世になってから)、彼が突然変異を説明できなかったのはむしろ当然です。というより、遺伝子の存在すら知らなかったダーウィンが、これほど強固な進化論を考察することができた、というのが彼の凄さなんですが・・・
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Aベストアンサー

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その後、4枚の羽根を持つグループが現れ、空を飛ぶようになりました。カゲロウやトンボ、セミなどの、サナギにならずに少しずつ羽を伸ばしていくグループがこの先祖の姿を今に伝えています。

サナギになる、いわゆる完全変態を遂げるグループはさらに後になって現れました。ただ、不完全変態をする動物から完全変態をする動物への大進化がどう説明されているかは寡聞にして知りません。


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