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外国人に日本語の敬語を教えています。
これまで「まいる」は「行く」「来る」の謙譲語であると教えてまいりましたが、
以下の例文はどのように解釈すればよいのでしょうか。

1. だんだん暖かくなってまいりました。
2. 研究も進み、多くの謎が明らかになってまいりました。

謙譲語は自分の行動などをへりくだって言う表現ですが、
上記は2つとも自分に関係がないことではないでしょうか。
(例文2については、自分の研究であると解釈することも可能でしょうが)

外国人に分かりやすく説明するにはどうすればよいか
教えていただけませんでしょうか。

A 回答 (4件)

No.1の方が、過不足なく説明をなさっているとおりです。

しかし、この敬語の指針が「文化審議会」によって文科省に答申されてある程度の年月が経過したにもかかわらず、日本の国語教育には、(指導要領等で)反映されていません。一般にも一部敬語に興味を持つ人、あるいはネット上で敬語の話題を提供している人以外には、ほとんど知られていません。そのなかで、外国人に対して日本語を教える「日本語教育」ではこの問題を取り扱うのか、気にしていましたが、たとえば次の「日本語教師のページ」では次のように書いています。
 http://www.nihongokyoshi.co.jp/manbow/manbow.php …
「まいる」は「話し手(または、話し手側と判断される人)の「行く」「来る」という行為を下位者の行為としてへりくだって表現する謙譲語。・今、父がまいります。」
 というように、説明しています。ところが、実際には「明日、京都へ参ります。」「電車が参りました。」「だんだん暖かくなってまいりました。」など、「誰に敬意を表すのか(誰をたてるのか)分からない使い方がされています。特に「電車」や「気候」は身内でもないのに、「まいる」を使っています。 これはNo.2のかたがおっしゃるように「丁寧語」と同じグループに入れるべき敬語。「聞き手に敬意を表する」、「聞き手をたてる」(聞き手尊敬の)敬語です。
 しかし、生徒にこれをどう教えるかということになると、私はむしろ今は教えない方がいいと、アドバイスしたいです。こうした非人格的な「電車」や「気候」に「参りました」を使うことがあると教えると、かえって混乱して「先生が参りました」と言い出しかねないので。たぶん日本語のテキストでも扱っていないでしょう。日本人と同じレベルまで話すことが出来るまでは、「電車が来ました」「暖かくなってきました」でいいのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

実は、私が今使っている日本語敬語のテキストに、この表現が出ているのです。
まだ学生から質問はありませんのでスルーしていますが、
今後質問されるかもしれないので皆様に伺いました。
非常に参考になりました。
ありがとうございました!

お礼日時:2016/08/30 01:45

>謙譲語は自分の行動などをへりくだって言う表現ですが


文法を先にやるから理解できなくなります。
謙譲の気持ちがあって使用するから、謙譲語と言われます。
以下NO2さんの通りと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました!

お礼日時:2016/08/30 01:42

上下の人間関係の無い場面での「参る」は、丁寧語だと教えましょう。

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この回答へのお礼

そのような使い方もあるんですね。
ありがとうございました!

お礼日時:2016/08/30 01:42

新しい敬語の指針でいう、謙譲語Ⅱ(丁重語)ですね。


自分側の行為以外について丁重に述べる用法です。→解説3の③

敬語の指針(平成19年2月2日 文化審議会答申)
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/so …

3 謙譲語Ⅱ(丁重語)(「参る・申す」型)
 自分側の行為・ものごとなどを,話や文章の相手に対して丁重に述べるもの。
 <該当語例>
   参る,申す,いたす,おる
   拙著,小社

【解説1:謙譲語Ⅱとその典型的な用法】
 「明日から海外へ参ります。」と述べる場合,「明日から海外へ行きます。」と同じ内容であるが,「行く」の代わりに「参る」を使うことで,自分の行為を,話や文章の相手に対して改まった述べ方で述べることになり,これが,丁重さをもたらすことになる。このように,「参る」は<相手>に対する敬語として働く。
 この種の敬語は,一般に「謙譲語」と呼ばれてきたが,ここでは,2の「謙譲語Ⅰ」と区別して,特に「謙譲語Ⅱ(丁重語)」と呼ぶこととする。
 (注) 「参る」は,「行く」のほかに「来る」の謙譲語Ⅱとしても使われる。

【解説2:名詞の謙譲語Ⅱ】
 <略>

【解説3:「バスが参りました」― 自分側の行為以外にも謙譲語Ⅱを使う場合 ― 】
 謙譲語Ⅱのうち,行為を表すもの(動詞)は,次の①又は②のように使うのが典型的な使い方である。
  ①「私は明日から海外に参ります。」のように,「自分」について使う。
  ②「息子は明日から海外に参ります。」のように,「自分の側の人物」について使う。
 このように,謙譲語Ⅱは,基本的には,「自分側」(①②の場合をまとめてこう呼んでおく。)の行為に使う。

 ただし,謙譲語Ⅱは,このほか,次のように使う場合もある。
  ③「向こうから子供たちが大勢参りました。」「あ,バスが参りました。」「夜も更けて参りました。」のように,「第三者」や「事物」について使う。
 ③では,「自分側」の行為ではない点は,①②と異なるが,「話や文章の相手に対して丁重に述べる」という働きを果たしている点は,①②と同様である。③の初めの例の「子供たち」は,この文脈では「立てなくても失礼に当たらない人物」ととらえられている。このように,立てなくても失礼に当たらない第三者や事物についても,謙譲語Ⅱを使うことができる。

 なお,謙譲語Ⅱは,基本的には「自分側」の行為に使うものなので,「相手側」の行為や「立てるべき人物」の行為について,「(あなたは)どちらから参りましたか。」「先生は来週海外へ参ります。」などと使うのは,不適切である。
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この回答へのお礼

丁寧なご解説、ありがとうございました!

お礼日時:2016/08/30 01:41

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