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ゴドフスキーの 「エレジー(左手のための)」の分析を試みたのですが、不安なところがあり質問させていただきました。毎度の質問で恐縮なのですが、よろしくお願いします。


引用譜:http://www.fastpic.jp/viewer.php?file=1511180630 …

質問1
 1 小節目の和音進行なのですが、 Vの4転ないしⅦの3転から i へ進行していると考えてよろしいでしょうか?

質問2
 引用譜中 1-4 小節目にでてくる、「?] を振った和音に関してですが、 第三音を導音化していないV(引用譜中では「〇V」と表記しました)) と考えるべきか 端的に Ⅶ ととるか悩んでいます。アドバイス頂けないでしょうか。

質問3
3小節目を 「〇V」→「V度のV」→「Ⅶ」ととったのですが、どうも自信がありません。
「V度のV」も偶成的に生じただけのような気もしますし(http://www.fastpic.jp/viewer.php?file=0878617653 …、全体的にこの小節はどういう和音進行なのかよくわかりません。丸投げのような質問で恐縮なのですが、ご教授お願いいたします。


質問4 倚音について
4小節目の「?」を振った音についてなのですが、倚音なのか、和音構成音なのか判断に迷っています。
アドバイスお願いします。

音源

質問者からの補足コメント

  • うれしい

    今晩は。取り急ぎお礼をさせてください!
    3小節目(と4小節目の一部)はD-dur なのですね! 転回系の和音が多用されているせいか、D-dur とは考えずに、自然短音階の第7音を使っているから明るく感じられるのかな、くらいに考えていました。
    もう一度ピアノを弾いて確認してみます!

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/09/23 01:04

A 回答 (1件)

1小節目は、全部Iとしてとらえてほかの音はすべて非和声音という大ざっぱな考え方でもよいですが、テンポが遅いことと、作曲者自身のペダル記号があることを考慮してもう少し細かくやります。

本来、1拍目のバスの音は小節全体に残ってもいい保続音ですが、ペダルを踏みっぱなしにすると響きが濁るので、踏み替えの指定があります。短調固有の第7音のときは、VII7が属七と同じ形の和音になるので、これをわざわざV9の根音省略と取る必要はないでしょう。(質問1)
?マークの音ですが、2小節目の最後のB音はD-durへの転調のしるしで、3小節目からは耳で聞いてもD-durとはっきりわかるはずです。ですので、この辺のA音はH-mollの固有の第7音ではなく、D-durの第5音です。和声の分析もそれに従って変わってしまいます。ここの「VのV」は、H-mollの「VのV」ではなくD-durの「VのV」で、もちろん偶成的ではありますが、はっきり「V」へ進行します。(質問2+質問3)
4小節目に入った瞬間は前の小節と同様D-durのIに聞こえますが、ここはもう最初からE-mollのII7として機能するので、C音はII7に含まれる音です。これがV7に進み、さらにIへ進む形をとるので、G音はE-mollのIの音ですが、Iの1転と認識できる前にもう半音進行が始まり、すぐにまたD-durに戻って半音階的な偶成和音が続きます。(質問4)

http://www.fastpic.jp/viewer.php?file=8479674617 …

ラフマニノフについては、明日の夜回答します。
この回答への補足あり
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この回答へのお礼

今回もご教授いただきありがとうございました。また、アナリーゼをした譜例まで添付してくださり、重ねて感謝であります。徹底的に勉強します!

・[...]短調固有の第7音のときは、VII7が属七と同じ形の和音になるので、これをわざわざV9の根音省略と取る必要はないでしょう。(質問1)

 なるほど、Viiの和音ということでよろしいのですね。いつぞやのスタンチンスキーのエチュードの例に加えて、Viiの和音の使用例を得ることができました。

・[...]?マークの音ですが、2小節目の最後のB音はD-durへの転調のしるしで、3小節目からは耳で聞いてもD-durとはっきりわかるはずです。ですので、

明るい曲調になっていることはもちろん聞き取っていたのですが、「自然短音階の第7音がバスにあるため、和声的短音階に比べて明るいのかな」くらいに思っていました。D-dur で、転回系の和音が多用されているということなのですね。
 ただ、今回のアナリーゼの最大の収穫はまさにこの点で、短調の曲において平行長調の転回系の和音を利用すると、なんとなく自然短音階っぽい明るさを醸し出すことができる、という発見は私にとって創作上の大収穫です。

 毎回なのですが、今回もものすごく勉強になりました、ありがとうございました。

お礼日時:2016/09/23 21:50

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