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エレキギター、アコギ等は今後、どうなっていくのでしょうか?木材で出来ているものが多い以上、自然環境等も関係してくると思うので希少価値が高まると思うのですが高騰するのですか?新規発売が減り、生産数が少なくなるのでしょうか?

A 回答 (1件)

もうそうなっていると思います。

まだ昭和のころでもすでにそのような傾向はありました。
例えば、アコギではサイドやバック材のハカランダなどの話が有名ですね。今ではハカランダとつくだけでとんでもない価格になってしまっています。
ハカランダはブラジリアンローズウッドといってブラジル原産のものです。1960年代にブラジル政府による輸出制限が行われ一気に高騰しました。
さらに1980年代以降はブラジルの急速な経済発展に伴い、生育地がどんどん開発の名のもと破壊されてしまい、
1990年代に入るとついに絶滅危惧種に指定され、1992年にはワシントン条約付属書Iに掲載されてしまいました。

楽器好きの人が何十年も前の、それこそ戦前の中古を探し回っているのも、優れた技術を持つ職人が手作業で、よい木の中からより抜いた材を使って作ったものだからですね。
1970~80年代だったか、ハカランダが入手難で高騰しているため、近い種類で似た特性の材を「ニューハカランダ」と称して売っていた大手楽器メーカーさんもありました。
今日ではワシントン条約の関係でハカランダ材はもちろん、ハカランダ材を使った楽器の輸出入も面倒になっています。
その後、ブラジルではハカランダもかなり増えてきてはいるらしいのですが…。

木材とか森林保護とかいうと楽器屋さんや、日本では割り箸が悪者の筆頭みたいに言われたりしますが、決してそんなことはありませんよね。割り箸なんてもともと廃材利用ですし。
まずは建築が圧倒的で、その他でも家具などに比べれば楽器なんて微々たる量でしょう。ブラジルのハカランダの場合は、近代化→林業衰退→開発のため森林伐採が主原因ですしね。
だからといって、気にせずどんどん使え!というものでもありませんね。森林資源や林業について何かできることは無いか考えていくことが大事でしょうね。
いつまでも、いい質の楽器を手にできるような世の中であってほしいですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2016/12/04 13:10

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