ヨーロッパには、いろいろな言語が存在します。それらの言語は、元は同じ言語から派生したものなのでしょうか。
世界中の言語が、同じ起源を持つとは思いませんが、ヨーロッパだけを考えてみると、類似しているところが多いと思うのですが。
もしそうだとしたら、結局、方言が分かれていった状態が、今のヨーロッパの言語だと考えて良いのでしょうか。

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A 回答 (8件)

 bigseaさん、こんにちは。


 
 世界に分布する言語の起源に関しては、現在主に2つの説が挙げられています。ひとつは、元々いくつかの言語が存在し、そこから多種多様な言語へと分かれていったという説。もうひとつは、元々は世界祖語とも言うべき全言語に共通の祖先語が存在して、そこから今ある多種多様な言語へと分かれていったという説です。現在、学会で支持を集めているのは前者の説のようですが、後者の説を支持する学者もいます。

 話をヨーロッパの言語に絞りますと、bigseaさんが御指摘のように、ヨーロッパの多くの言語は語彙の面や文法の面で互いに似通っています。このことはヨーロッパの言語に共通する「祖語」が存在するのではないかということを暗示しています。

 この「祖語」という考え方は、18世紀後半にサー・ウィリアム・ジョーンズという人が、サンスクリット語、ギリシア語、ラテン語に共通する要素が多いことに気付き、その他ゴート語、ケルト語、古ペルシア語をも含めて、これらはすべて同一の言語から分かれてきたのではないか、という説を発表した時に始まっています。その後、ドイツの言語学者フランツ・ボップの比較文法の組織的研究、デンマークの言語学者ラスムス・クリスチャン・ラスクやドイツの言語学者グリムなどの画期的業績を踏まえて、19世紀後半にドイツの言語学者アウグスト・シュライヒャーが印欧祖語(インド、ペルシア、ヨーロッパ共通の祖先語)の再建を総合的な形で試み、彼はこれらの言語が互いにどのような系統関係にあるか、またそれらをどのように遡っていくと印欧祖語にまで達するかを、生物が親から子へ代々分かれていくような形で説明しました。これを「シュライヒャーの印欧語系統樹説」と言います。
 「シュライヒャーの印欧語系統樹説」を出発点として、ヨーロッパでは比較言語学という学問が発達しました。これは例えば、英語とフランス語に共通する要素を取り出して研究し、そこから互いの近親関係を明らかにするといった学問です。この比較言語学の発達のお陰でヨーロッパの言語は互いの近親関係がほぼ明らかになっている、世界でも極めて稀な言語集団です。

 ヨーロッパの言語は現存するもので大きく8のグループに分類されています。さらに細かく分けると下位分類があります。
1)アルメニア語派⇒アルメニア語
2)アルバニア語派⇒アルバニア語
3)バルト語派⇒リトアニア語、ラトビア語
4)スラブ語派⇒a)南スラブ諸語⇒ブルガリア語、マケドニア語、スロベニア語、セルビア語、クロチア語 b)西スラブ諸語⇒チェコ語、スロバキア語、ポーランド語 c)東スラブ諸語⇒ロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語
5)ギリシア語派⇒ギリシア語
6)ロマンス語派⇒ラテン諸語⇒イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ガリシア語、フランス語、レト・ロマンシュ語、ルーマニア語
7)ケルト語派⇒a)ゲーリック諸語⇒アイルランド語(ゲール語)、スコットランド語、マン島語 b)ブリタニック諸語⇒ウェールズ語、ブルトン語
8)ゲルマン語派⇒a)北ゲルマン諸語⇒アイスランド語、ノルウェー語、スェーデン語、デンマーク語 b)西ゲルマン諸語⇒ドイツ語、オランダ語、フリジア語、英語

 この中でヨーロッパの言語でありながら出てこなかった言語がいくつかあります。フィンランドで話されているフィンランド語、エストニアで話されているエストニア語、ハンガリーで話されているハンガリー語(マジャール語)は印欧語とは別の言語グループであるウラル語族のフィン・ウゴル語派に属する言語です。また、フランスとスペインの国境地帯に生活するバスク民族の固有語、バスク語は世界中のいかなる言語との系統関係も明らかにされていない孤立言語です。
 また、ヨーロッパの言語ではありませんが、インドのヒンディー語、ベンガル語、パンジャービー語、グジャラーティー語、パキスタンのウルドゥー語、ネパールのネパール語、アフガニスタンのダリー語やパシュトゥー語、スリランカのシンハラ語、イランのペルシア語、クルド族のクルド語なども元を辿ればヨーロッパの言語と祖語を共にする、言わば親戚関係にある言語です。
 
 現在、印欧語と他の語族(他の言語グループ)との系統関係を明らかにしようとする研究がヨーロッパやアメリカを中心に盛んに行われ、ウラル語族やセム語族(アラビア語やヘブライ語)などとの間に若干の共通要素が見出されてはいるようですが、まだ完全な系統関係を証明するには至っていません。

 以上、長々と大変失礼いたしました。
           
      
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この回答へのお礼

親切な回答、どうもありがとうございました。
polnareffさんの文章を読んで、最初に感じたことは、「おもしろい」ってことです。

1 言語の起源に関して、二種類の説が存在するそうですが(こんな考え方があることじたい初めて知りました)、私が思ったのは、祖語がいくつかあって、そこから様々な言語が分かれていくという説は、一見、自然な感じに思えますが、人間にとって言語を発明するっていうことは、一大事件だと思うので、いくつもの祖語が存在したのか疑問に思いました。

2 私の質問はヨーロッパに限っていましたが、みなさんと、polnareffさんの意見を聞いているうちに、世界全体の言語に関して比較して系統樹を作ってみると、とても面白いだろうと思いました。特にアフリカあたりの言語の分布などに興味が沸いてきました。あと、孤立言語と少数民族に関しても、同様の調査を行うと、さらにその位置からも、何かいろんなことが言えそうですね。

お礼日時:2001/06/26 23:06

えー、お詫びと訂正。



中国語とスペイン語が同じ、と書きましたが、御指摘のように誤りです。

僕は梵語とスペイン語って書こうとしたのですが、もののはずみで。
しかし、日本語の「閼伽」(英語では「アクア」!)のように、梵語が中国を経て伝わっている例もありますので……と言ってしまうとへりくつなんでしょうね。

外来語ではない日本語なんてものもほとんどないですし。
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スペイン語と中国語が元は同じ、というNo.2 の方の回答は、ちょっと誤解があるような気がします。

インド・ヨーロッパ祖語という仮説上の言語が、それを話す民族の移動とともに東西に分かれ、東はインドまで、西はイベリア半島やイギリスまで広がったというのはいちおう確かなことだと思われますが、中国語は明らかに別の語族(シナ・チベット語族)に属し、同系統とは言えないでしょう。インド・ヨーロッパ祖語やウラル・アルタイ祖語(って仮定されてるのかな?)のさらに源流となった、人類共通の祖語があったかどうかは、まだわかっていないと思います。
ただしヨーロッパからインドにかけてのインド・ヨーロッパ系言語については、かなりはっきりと縁戚関係が証明されていると思います。それらについては「元は同じ言語から派生した」と言っても間違いではないでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2001/06/26 23:14

こちらも参考にしてください。



参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=93800
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この回答へのお礼

ありがとうございました。バスク人、気になります。

お礼日時:2001/06/26 23:13

1.ほぼそう考えて、間違いはありません.


 インド-ヨ-ロッパ語族-ゲルマン語派、イタリック語派、ケルト語派、スラブ語
派、バルト語派
 インド-イラン語族
2.フィン語、ハンガリ-(マジャ-ル)語、エストニア語、トルコ語などはウラルアルタイ語族
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
わざわざ分類していただいたおかげで、整理して記憶できます。

お礼日時:2001/06/25 22:52

ドイツ語・英語はラテン語から単語は受け入れていますが


文法はゲルマン系の言語として別個に存在していると思います。
スラブ系の言語も同様でラテン系の単語を受け入れているけれど
言語の成り立ちとしては別個に出来てきていると思います。

記憶でしゃべっているだけですが。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
なるほど、文法は別なんですね。

お礼日時:2001/06/25 22:49

外国語大学の学生で、ポーランド語をやっています。


そうですよ。もともとはインド=ヨーロッパ語族と申しまして、ユーラシア大陸のほとんどがもとはと言えば一つの言語だったんですね。それが広くなるにつれて方言になり、今ある形になったというわけです。
もちろん、音声が先で文字は後ですから、中国語とスペイン語の起源が一緒と言われてピンとこないかもしれませんが、そうですよ。

ヨーロッパに限定しましょう。
インド=ヨーロッパ語族の中に、ヨーロッパの語族は大体3つです。
イタリア・スペイン・フランスなどのロマンス諸語。
ドイツ・イギリスなどのゲルマン諸語。
ポーランド・チェコ・ロシアなどのスラブ諸語。
あと、北欧とかもありますが、ゲルマン語族に近いと思います。

ざっとそんなものでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
マジっすか。中国語とスペイン語の起源は一緒なんですか。いやー、すごいですね。壮大なお話ですね。勉強になりました。

お礼日時:2001/06/25 22:35

ラテン語から英語やドイツ語フランス語などに分かれていったのだったと思います。


もともとは英語やドイツ語やフランス語はラテン語の方言や簡略化された言語だったらしいです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
ラテン語は、今はもう使われていない言語なんですよね。疑問が解決しました。

お礼日時:2001/06/25 22:39

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 g

4.大文字と似ていないもの
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なぜ上記のようになっているか教えてください。

Aベストアンサー

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このページのアンシャル体・ハーフアンシャル体のところをご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC

これらの書体が小文字の起源と言われています。

Q人の言語についての起源

言語起源についての論文を読んでいます。

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A new and unlikely seemin animal model for human language got star billing : songbirds.

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という文章のあとに上記英文がつづきます。

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 短い英文ですが、自然で分かりやすい日本語に訳すには少々工夫が必要のようです。

【new and unlikely seeimg】
  「これまでに(考えられたことが)なくて(かつ)あり得ないように思われる」

【animal model for ...】
  「・・・(を説明するの)にふさわしい動物の例」

【get star billing】
  「スター(主役)の座を射止める」

 「animal model」という主語に「new and unlikely seeming」という「形容詞」と「for human language」という「形容詞句」の2つがかかっています。

 日本語に訳す時に2つとも「animal mondel」の前におくとつながりが分かりにくくなりますので、例えば「・・・(を説明するの)にふさわしい動物の例としてこれまでに考えられたことがなくて(かつ)あり得ないように思われるものが」と訳してはいかがでしょうか。

 全体をまとめてみます。

 「人類の言語(を考えるの)にふさわしい動物の例としては、これまでに考えられたことがなくて(かつ)あり得ないように思われるものが主役の座を射止めたが、それは(何と)鳴き鳥です。」

 ご参考になれば・・・。

 短い英文ですが、自然で分かりやすい日本語に訳すには少々工夫が必要のようです。

【new and unlikely seeimg】
  「これまでに(考えられたことが)なくて(かつ)あり得ないように思われる」

【animal model for ...】
  「・・・(を説明するの)にふさわしい動物の例」

【get star billing】
  「スター(主役)の座を射止める」

 「animal model」という主語に「new and unlikely seeming」という「形容詞」と「for human language」という「形容詞句」の2つがかかっています。

 日本語に訳...続きを読む

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