
No.3ベストアンサー
- 回答日時:2017/04/15 19:49
基本的には、自然な感覚でしょう。
ただ、シチュエーション次第では、気持ち悪くならない場合もあるように思います。
ご質問の例における「尋ねる」「尋ね」「質問する」「質問」は、すべて自分自身に属する動作や事柄なので、これらの言葉に使う「お(ご)」は謙譲語1として使われる必要があります。
謙譲語1とは、
自分側から相手側又は第三者に向かう行為・ものごとなどについて,その向かう先の人物を立てて述べるもの。
と定義されているもの。(敬語の指針15ページ)
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/so …
ですので、「お(ご)」を使う場合、それらの動作、あるいは事柄(ものごと)が【自分側から相手側又は第三者に向かう】というシチュエーションである、という判断が可能か否か、という点が重要になります。
以上を踏まえた上で申し上げるなら、気持ち悪くなる理由として2つあるように思います。
1.
まず、それぞれの語が持つ意味的な(あるいは、ニュアンスの)違いです。
「尋ねる」は、基本的に「相手に向かって(尋ねる)」という方向性を喚起しやすいため、不自然さが薄れる傾向があるのではないか、という気がします。
ex1.「先般の会見に関してお尋ねします」
一方、「質問する」には、そういった方向性というものが希薄。
ex2.「先般の会見に関してご質問します」
などがいかにも不自然になるのは、そのためではないでしょうか。
2.
次に動詞と名詞でも違いがあるように思われます。
ex3.「先般の会見に関するお尋ねです」
といった名詞の場合は動作性が薄くなるため、「相手に向かう」といった要素が喚起されづらい傾向があるのではないか、ということ。
そのため、動詞の「尋ねる」を使う場合より、謙譲語1とは認識されづらくなってしまうのでしょう。謙譲語1としてでなければ尊敬語ということになってしまうので違和感を覚える、ということなのだと思います。
まして、「質問」という名詞の場合は、動詞でも方向性が希薄だった上に、さらに動作性まで薄くなるわけで、
ex4.「先般の会見に関するご質問です」
などは、自分の質問に対して尊敬語を誤って使っていると思われてもしかたないと言えそうです。
しかし、こういったことは、あくまで「基本的に」であって、シチュエーション次第では自然になる場合も多いわけですが。
不公平になるので自然になるシチュエーションというのも挙げておきます。
たとえば、
ex5.「この封筒に入っているのは、陛下へのご質問です」
など。質問の向かう先が「陛下」という(謙譲語1を使うべきと容易に推測可能な)相手であると同時に、「への」が方向性を喚起する手助けをしているでしょう。
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