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「桜田へ 鶴鳴き渡る 年魚市方 潮干にけらし 鶴鳴き渡る」(万葉集二七〇番歌)
この歌から、鶴は潮の引いた干潟に餌を採りにいく習性があることををみることができます。
野生の鶴の主な餌場(?)ってどこですか?そして主食は?
また、「鶴の習性」について詳しい資料がありましたら教えて頂きたいのですが・・・。

A 回答 (1件)

 kenji2001さん、こんにちは。



 ツルは、主に水田の中の落穂のほか、草の実や水草、土の中のミミズやケラ、枯草の中の昆虫類、小溝の中のドジョウやタニシ、小魚などを食べる雑食性の鳥です。

 ツルの仲間は主に水田や湿原,河川や湖沼に飛来して採食します。海岸沿いの湿原などに飛来する場合には、干潟などで採食する可能性もありますが、ツルの一般的な生態から言ってあまり耳にしない例です。

 昔の日本画などにツルが松の木の枝に止まっている姿が描かれているものがありますが、実はツルは樹上に止まることができません。ですから、そういった絵に描かれている鳥は本来ならツルであるはずはなく,恐らくコウノトリかサギの仲間と見間違えたものと思われます。

 また、「万葉集二七〇番歌」に謳われている鳥も恐らくはツルではないと思われます。これは私の推測ですが、その鳥はダイサギではないかと思います。ダイサギは遠目に見た場合、体の大きさや佇まい、色などからツルに見間違われやすい鳥ですので、干潟にツルのような鳥がいる場合は十中八九ダイサギ、あるいは他のサギの仲間だと思われます。

 ツルの習性に関する適当なサイトなどを御紹介したかったのですが、適当なものが見つけられなかったので、申し訳ありませんが省略させていただきます。

 では、失礼いたします。
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます!!
大変参考になりました!
歌中の”鶴”が餌を求めた年魚市潟(あゆちがた)は、名古屋市熱田神宮の西南にあり、伊勢湾が奈良時代まだ埋め立てられていなく、笠寺台地と古鳴海に挟まれて狭く湾入していた潟であったと推定されています。
作者の高市黒人が見た鳥が鶴でないとしたら、黒人が鶴と見間違えたその鳥が干潟に飛んでいくという実景が見えてくるのですが、実は、年魚市潟ではなく、歌中の「桜田」という水田地帯に飛んでいったという見方も出来るのです。
鶴の主な餌場は水田なんですね。
黒人が見た鳥が実際鶴だとしたら、その鳥は桜田に飛んでいったという解釈の方が正しいということに!!
polnareffさん、貴重なご意見本当にありがとうございました!

お礼日時:2001/07/02 20:20

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