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国家・国民・民族3者の関係を歴史的に教えて下さい。

A 回答 (2件)

 この件に関しては、エティエンヌ・バリバールとウォーラーステインの『人種・国民・階級』という本(ちょっと難しい)や西川長夫先生の本などを参照されるといいでしょう。

アンソニー・D・スミスの『ナショナリズムの生命力』『ネイションとエスノニシティ』もいいでしょう。
 私の見解では、国家はstate、国民はnation、民族はethnieから来ていると思います。
 国家は制度です。つまり一定の軍隊と警察、徴税制度を持った組織体です。一方、国民は、自分達が同質だとみなす人々です。民族は、その国民概念から外れるもの、または国民以前から存在するものと歴史的文化的共同体です。しかし、国民概念と民族は重なる場合もあります。歴史的には、ヨーロッパの近代国民国家の形成に関連して生み出された概念と言えるでしょう。
 またこの三つの概念については、様々な解釈があるので一定の定義などはないと思います。もし簡単にお知りになりたい場合は、山川出版の世界史リブレット『国民国家とナショナリズム』谷川稔著を読んで下さい。薄っぺらい本ですがよくまとまっています。
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まず国家と民族を歴史的に考えるべきでしょう。



国家すなわち国境にかこまれた地域というのは、歴史的に一部の権力によって決められたケースがほとんどです。当然そこには戦争による勝ち負けが、大いに関係しています。ですから国家は人為的です。国民とは、国籍がその国家に属する人です。簡単に言えば、国家地域に住む人々が国民です。

一方民族とは、典型的には、同じ言語、宗教、すなわち同じ固有文化をもち、同じ人種の人たちです。ですから同一民族が異なる国家に居住することは、歴史的に多くの例が見られましたし、現在でも見られます。

最も同一民族が、異なる国家に分散している例は、ユダヤ人や中国人などです。そこで思い出すのが、何年か前スペインのバルセロナでオリンピックが開かれるとき、バルセロナが世界の有力新聞に全面広告を掲載しました。ぼくも見ましたが、そこにはどこにも「スペイン」という言葉が載っていないのです。バルセロナはカタロニア人の町で、国境をまたがって、南フランスにも住んでいます。カタロニア人は自分たちの国家を持っていませんが、民族としての誇りを持っています。それが新聞広告に表れたのでしょう。

我々の場合、少数民族のアイヌ人をのぞいて、だいたい、国民=民族ですからあまり意識をしませんが、世界には、国民≠民族の例がワンサとあります。外交上それからくる誤解も生じるようです。

このような人為的な国家もネット時代を迎えて、その影がうすくなってきていると言う人もいます。
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