プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

以前は、欲があればそれに向かって近づこうとして
能力アップにつながると思っていました。
欲もないのに頑張れないと考えていました。

でも、実際には、勉強にしても仕事にしても
できる人ほどこだわりがないなぁと思います。
学歴、地位、お金などに執着心のあまりない人
のほうが、優秀だなぁと感じています。
ノーベル賞を受賞した田中耕一さんみたいな人とか。
欲などにこだわりがなく、ひたすら地道に着実に
一途さ、ひたむきさというものが伝わってきます。

人間は欲がありすぎると、かえって頑張れなく
なったり、欲がなさすぎてもよくないんでしょうか。

その他にも家庭や友人、趣味などほかのことを捨てて
犠牲にして、取り組んでいる人よりもほかのことも
ちゃんと大事にして、両立している人のほうが、
割ける時間が少ないにもかかわらず
本業にも成果を著しく発揮しているように感じます。
できる人は何をやってもできるみたいな感じです。

何をするにしてもどのような心理状態や心がけが
成果を出すためには望まれるんでしょうか。

A 回答 (3件)

生物が行動を起こそうとするメカニズムのことを、


心理学では「動機づけ」と呼びます。
そして動機付けの構成要素の一つが「欲」です。
心理学的には「欲求」と呼んでいます。
生物が「何かが欲しい」「何かをしたい」という「欲」を持つと、
“行動を起こそう”という動機づけが生じるのです。

ところで、人間に限らず、
生物が持ちうる「動機づけ」は大きく分けて2つに分類できます。
一つは「外発的動機づけ」で、
もう一つは「内発的動機づけ」になります。

外発的動機付けとは、
何かをゲットするための行動を起こそうとするときの動機付けです。
例えばのどが渇いたときに水を飲もうとするのは、
水に対して「外発的動機づけ」が働いたことになります。
「何かをゲットする」と先に書きましたが、
ゲットするのは必ずしも物やお金とは限らず、
「愛情」であったり、「名誉」であったり、「地位」であったりもします。
このように、
「欲しい」という欲によって行動を起こそうとするのが、
「外発的動機づけ」と言うことになります。

一方、内発的動機づけは、少々趣を異にします。
内発的動機づけは
「欲しい」と言う欲によって生じるのではなく、
「やりたい」という欲によって生じるものです。
例えば我々は楽しみとして本や雑誌を読みますが、
本や雑誌を読んでもお腹いっぱいになったりはしません。
「本を読みたい」と思うから読むのです。
また、
我々はパズルや知恵の輪を解くことを楽しみますが、
普通、パズルも知恵の輪も、
解けたらからといってご褒美をもらえるわけではありません。
「パズルを解きたい」と思うから解くのです。

これらを言い換えると、
「何かをする」こと自体が楽しみになっていると言えます。
本を読んだりパズルを解いたりしても、
直接的に得になることは何もありません。
ですが「本を読む」「パズルを解く」と言う行動自体が楽しいから、
こういった行動を起こすのです。
さらに言えば、
「遊ぶ」「TVゲームをする」「スポーツをする」
「音楽を聞く」「映画を見る」「ドライブする」など、
これらも全て、
その行動自体が楽しいから行動を起こしていますね。

ノーベル賞の田中さんのような人にとっては、
「研究する」ことが、
上記のような「内発的動機づけ」に基づいた行動なのだと考えられます。
つまり、
「研究をして」「新たなことを発見する」
という行動自体が楽しいのでしょう。
言うなればパズルを解くのと同じことですよね。

もちろん研究を外発的動機づけに基づいて行っている人もいるでしょう。
「給料をもらえるから」という理由で研究する人、と言うことです。
ですが、外発的動機づけに基づいて研究をしていると、
「研究をする」こと自体を楽しんでいるわけではないので、
給料の範囲内で、淡々と研究するでしょう。
しかし本当に大きな業績を残す人はそうではありません。
研究自体が楽しくて仕方がないので、
給料がいくら出るかなんて関係なく、
どんどん研究を進めます。
その結果、研究は大いに進歩し、
場合によってはノーベル賞に結びつくこともあるでしょう。
「好きこそ物の上手なれ」ということです。


ちなみに、
小さい頃から勉強や家事の手伝いをして
「ご褒美」をもらうことに慣れてしまうと、
内発的動機づけは育ちにくいと言われます。
つまり、
「ご褒美」という「得すること」がなければ、
行動をすることがなくなってしまうのです。
何かをすること自体が楽しい、と言う感覚を養えないののです。
だからといって、
子供にご褒美をあげてはいけないと、言うわけではありません。
適度のご褒美は行動のきっかけになりますので。


ところで、「大物」と言われる人の中には、
家庭も仕事も大切にし、
さらに趣味もすばらしい人がいます。
こういう人は、
そもそも才能が違うのだと考えた方がいいでしょう。
つまり、
仕事だけに全勢力をつぎ込まなくても、
十分に人並み以上の結果を出せる才能を持っている、
と言うことではないかと思います。
そして有り余る才能を趣味などにも振り向けますから、
趣味も素晴らしいものだったりするわけです。
先に「好きこそ物の上手なれ」と言いましたが、
好きだからといって誰でもプロのスポーツ選手になれるとは限らないように、
生物には「才能の個体差」がありますから…。

「才能」とか言っちゃうと、
身も蓋もない感じですね。
まぁ私も残念ながら才能には恵まれていないようですので、
「好きこそ物の上手なれ」で行こうかと思ってますが。


ちなみに、ノーベル賞の田中さんは、
研究に対する内発的動機づけがよほど強いらしく、
家庭を顧みず研究ばかりしているそうです。
本当に研究が好きなのでしょうね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
今までわからなかった人間の心理や核心部分に
ついてまったく予備知識のない私にも
とてもわかりやすく理解できました。
私も外的な動機付けでなく、何事にも
知的好奇心をもって内発的な動機を持って、
事にあたれるような人になりたいです。

お礼日時:2004/09/11 13:02

 2746さんのおっしゃる「欲」は、「我欲」ということかと思います。

自分の利を追求する手段として勉強や仕事をするわけですね。勉強や仕事そのものをしたいという欲ではなくて。

 欲を出すのにもエネルギーが必要ですから、勉強や仕事へ注入するエネルギーがその分減るんじゃないでしょうか。達成までは我慢しないといけないし。

 好きな勉強なり仕事なりから得られる満足感や期待感などをエネルギーにして続けるのが効率的ということかもしれませんね。地位やお金は目的ではなく結果かな?
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
あまり、地位やお金とか外因的な欲には
とらわれすぎないように
自分に自信を持って、やっていこうと思います。
参考にさせてもらいます。

お礼日時:2004/09/11 13:04

お金とか社会的地位とかだけが欲ではありません。


何かを知りたいとか、こんなことできたら良いなあというのも立派な欲だと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
何かを知りたいなぁという知的探求心
というものもありますね。
ご指摘いただきありがとうございました。

お礼日時:2004/09/10 15:00

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